中身のディスクには日本のソニーレコードの品番が付けられているのですが、英国ソニーレコードの取扱品となるようです。
ジャケットはLPのジャケットを割合忠実に再現した紙ジャケットなのですが、中に入っているディスクは正直言って芸のないデザインです。
上で紹介しているシカゴの10枚セットでは、単品で販売されている最新リマスター盤とほぼ同じデザインが採用されていましたので、それと比較すると見劣りしているといわざるを得ません。
問題の中身についてですが、まず全体的に音量が低めです。最近の音圧重視のマスタリングをされている盤と比較すると、より小ささが目立ってしまうのではないでしょうか。近年高音質リマスターといわれている作品の多くは、極端なほど音圧を上げているものが多いですからね。
もっとも、音量については何とも思わないのですが、音質そのものが良くないのはいただけません。特に5作目「アイソレーション」の音は良くないというよりははっきりと「悪い」といって差し支えない水準です。高域方向が異様に持ち上がってキンキンしていますし、低域は薄く全体が不明瞭です。
私はTOTOのアルバムについては「THE SEVENTH ONE」までは主にレコードで聴いているのですが、LP盤と比較すると音の悪さは歴然としています。1~3作目まではまだレコードとの差は少なめだとは思うのですが、低域方向の馬力は明らかに劣ってしまいますし、質感も感じられなくなってしまいます。
常時LPを引っ張り出すのも面倒なのでCDを買ってみたのですが、最近発売された旧作の再発盤でここまで出来の悪いものに当たったことはなく、ある意味驚きです。値段は安いので、何でも良いからCDで聴ければという方が買うのには適していますが、じっくりと楽しみたい方はきちんと1枚ずつアルバムを買うべきです。
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購入金額
2,485円
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購入日
2014年02月02日
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購入場所
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