今まで地元のQVCマリンフィールドで野球観戦するときには、Canon EOS 20D+COSINA AF 100-400mm F4.5-6.7という組み合わせを使っていたのですが、これだと結構な荷物になりますし、望遠端でも約640mm相当にしかならず、画角という意味では厳しいものがありました。
高い入場料を払ってグラウンドに近い位置で観戦すればこれでも十分なのですが、私は主に内野自由席を使っていますので、座席から近い位置で守っている野手ぐらいしか寄って撮ることが出来なかったのです。一応2倍のテレコンバージョンレンズは用意しているのですが、元々開放値の暗いレンズに組み合わせてしまうと快晴の日中程度しか使い物になりませんし、AFも事実上使い物にならずかなり不便です。
かといって、そのために高い望遠レンズを買うのも効率が悪いと思い、画質はある程度諦めて望遠に強いレンズを持ったカメラを用意することにしたのです。
前述の2製品の他に、FUJIFILM FinePix SL1000やこのPanasonic DMC-FZ70も1,200mm相当の望遠を誇るカメラですが、他の製品が光学50倍ズームとなっている中で、このDMC-FZ70だけは広角端が20mm(他社製品は24mm)となっているため、光学60倍ズームということになります。
1,200mm相当という望遠はさすがに強烈なインパクトがあります。ただ、PowerShot SX50HSと比べるとAFや手ブレ補正の出来は少々厳しいかもしれません。最終的にこのカメラに決めた理由は単に安い処分品が出て来たからという理由であり、決して出来を評価したというわけではありません。
プロ野球のオープン戦が始まりましたので、千葉QVCマリンフィールドの初戦に早速足を運び、60倍ズームの威力を体感してみました。1階1塁側の内野席から、3塁ベース方向を見た状態です。
以下の2枚をご覧下さい。
まずは広角端です。
ここから3塁走者を拡大して、望遠端にしてみます。
1塁側の席からここまで寄れるくらいですから、レンズの画角という意味では、球場の1階であればどこから撮影しても十分使い物になります。
課題はやはり懸念していた手ブレ補正です。外野手の位置を撮影するためには、内野席からでは常に1200mm相当を使うことになるわけですが、選手が日陰にいるような状況ではかなりの確率で手ブレしてしまいます。今日は晴天のデーゲームでしたのでまだ何とかなりましたが、今後はほぼナイター観戦となるでしょうから、ISO感度を高めに固定しても少々厳しいかもしれません。実は球場内では同ジャンルのCanon PowerShot SX50HSを使っている人を見かけることが多いのですが、やはり手ブレ補正の評価によるものではないかと思いますので。
若干の課題は感じつつも、やはり特に望遠側の1,200mm相当というのは強烈なインパクトです。それを大した大きさでもないこのカメラが実現してしまっているのですから、私にとっては驚きが大きかった買い物でした。
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購入金額
28,350円
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購入日
2014年01月25日
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購入場所
白輝望さん
2014/01/25
うちのFZ-200の後継機種ですね!
さてどちらが優秀でしょうか・・・。
jive9821さん
2014/01/25
FZ70では1,200mm(相当)の時にはF5.9となってしまいますので、出来上がる画は割合凡庸なものとなってしまうように思います。
私の場合は今回レンズの焦点距離だけでFZ70を選びましたが、写真をきちんときれいに撮るという前提であれば、FZ200の方が良いカメラだと思います。
愛生さん
2014/03/20
室内で試写しただけなので良く分からなかったですが、掲載の写真を見ると凄いですね。
そんなに大きく映るとは。
手振れ対策に、一脚とか導入してみてはどうでしょうか?
jive9821さん
2014/03/20
一脚も考えたことはあるのですが、周りが空いているときには使えるものの、周りの席が埋まっている状況では、カメラは手持ちでないと殆ど使い物にならないことが多いのです。まあ、本当なら周囲に余裕が出来やすい指定席から観れば解決する話ではあるのですが…。
がじおさん
2014/08/20
手ぶれさえ押さえられればすごい武器になりますね。(^^
jive9821さん
2014/08/20
このような一芸に秀でた部分は、一眼などでは逆に難しいところだと思いますから、敢えてこだわって選んでみました。もっとも、今では1,440mmという機種も出ているようですが…。
手ブレについてはなかなか難しいところではありますが、最近では割り切ってISOを1600程度で固定して、シャッタースピードを稼いで何とかするようにしています。