カナル型のイヤフォンを元々嫌っている私ですが、何故かこんなものを入手してきました。
Bluetooth接続専用カナル型イヤフォン、JBL Synchros J46BTです。先日掲載したau KYOCERA URBANO L03の購入特典の一つがこれでした。私はスマートフォンで音楽を聴くことはまず無いのですが、Bluetooth対応DAPであればいくつかありますので、それらで使おうと考えたのです。
J46BTの大きな特徴となるのが、一見するとユニットを格納したハウジング部と、リモコン付きで左右のユニットを結ぶケーブル以外は何も無く、Bluetoothレシーバーユニットのようなものが存在していないことでしょう。実は右側のハウジング内にBluetoothレシーバーとバッテリーが内蔵されているわけです。
主な仕様としては、
・Bluetooth 4.0対応
・対応プロファイル:A2DP,AVRCP,HSP,HFP (apt-X対応)
・周波数特性:20Hz~18kHz
・感度:100dB/mW
・インピーダンス:16Ω
・重量:16g
となっています。
もっとも、上記NW-A16はapt-X対応モデルなのですが、試聴時にはSBCで接続されていましたが。
Blueotoothレシーバーが見当たらないというコンパクトさ、軽さは大きな魅力である反面、そのしわ寄せはバッテリーの持続時間に表れてしまっています。充電時間が2.5時間(専用クリップ型充電ケーブルでUSB接続)かかるのに対して、連続再生は最大でも5時間という短さです。少し遠くに出るときには、充電ケーブル無しでは不足しそうです。
充電ケーブルを装着した状態です。右側のハウジングにクリップで留めるような形で装着します。
スマートフォンと連携させて使うことで、専用アプリから電池残量を確認したりすることが出来るらしいのですが、今回はDAPとのみ組み合わせますのでここには触れません。
JBLのローコスト品らしい音
NW-A16、AK100ともSBC以外のコーデックで動かすことは出来ませんでしたので、そもそものクオリティーに限界があります。
その上で音質について言及すると、まずはレンジの狭さが気になります。結構低域方向の厚みや力感はあるのですが、ベースの太さが感じられるほど低いところまでは出ませんし、高域方向には頭打ち感が強く出ます。
弦楽器やヴォーカルはかなり痩せてしまい、雰囲気などもきちんと出るものではありません。ただし、安いJBL製品によくある、ロックを派手目に勢いよく鳴らすという傾向はこの製品にもあり、乾いた音のロックを聴いている分には高音質とは思わないまでもまずまず楽しめます。
丁度上記ON STATION 4の質感をもう少し悪くしたような音でしょうか。
実際のところ、この製品はJBLの製品といっても完全なOEM品であり、Rambotechというメーカーからどう見てもこの製品の色違いでしかない、BTH23/BTH26という製品が発売されているようです。
BTH23やBTH26の販売価格(日本円で3~4千円)であれば妥当かとも思うのですが、JBLの国内正規流通品を買うと1万円近い値段が付けられていることを考えれば、お世辞にも褒められた音質ではありません。
他のBluetooth対応イヤフォンとは異なり、独立したBluetoothレシーバー部が存在していないという手軽さは魅力ではありますが、そのために実用範囲外にまでバッテリーの持続時間が削られてしまっていることを考えると、決して褒められたものではありません。
今回はあくまでもプレゼント品ですから納得は出来るのですが、これをきちんとした値段で買っていたとすれば、より不満だらけで終わっていたのではないかと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2015年03月14日
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購入場所
auショップ
ゴンタさん
2015/03/16
長いケーブル垂らしてると振り向いた時に
引っ張られて思わず「あっ」って言ってしまうので
これは便利だと思いました。
購入金額入ってなかったのでAmazonに飛んでみたら
こんな高いんですね。ちょっと手が出ないなぁ。
jive9821さん
2015/03/16
コメント有難うございます。確かにケーブルの煩わしさを感じない辺りは魅力ですね。
購入金額は、私の場合は成約プレゼントで本当に0円だったのでその通りに記載しているのですが、実際には安くても9千円前後のようです。OEM元のRambotech BTH23であれば、取扱があれば3~4千円で売られている(Amazonにもまだ出ている)ようですから、こちらを狙う方が良いかもしれません。