この nano iDSD というUSB-DAC、DSD再生できるのは良いんだけどPCMとDoP切り換え時に盛大にブチッというポップノイズが鳴る事に辟易していたのよね。その後のファームウェア、ドライバやアプリ側のバージョンアップである程度改善したものの、それでも微妙にカチッと切り換えノイズが鳴るという。
U-05を入手した事もあって、しばらくの間nano iDSDは仕舞っていました。
ところが 2015年8月31日ごろにnano iDSD関係の情報が
Windows用ドライバ2.23はWindows10に対応
http://ifi-audio.jp/driverdownlord.html
ファームウェア5.0「バニラ」
ファームウェア5.0A「ストロベリー」
http://ifi-audio.jp/ifi-xmos-firmware-upgrade-instructions.html
・コード最適化
・DSD256をASIO経由のみで利用可能な5.0「バニラ」
・DoPでもDSD256利用可能な5.0A「ストロベリー」
・マイナーアップデート及びバグフィックス
micro iDSDをAndroid端末で使う人向けにファームウェア5.0B「チョコチップ」もありますが、同封のPDFファイルには冒頭に「ミントチョコ」って書いてあるのが何とも(笑)
DSD256用のファームウェア5.0にフレーバーをつけました 「どれにしますか?」
ファームウェア5.0系を導入するメリット として上記リンク記事にもあるように
>DoP DSDは、PCMとDSD-DoPの切り替え時に、機構上どうしてもノイズが生じると知られています。
>そこで私たちiFiは、この問題を自ら取り上げて、「(PCの)箱の外で」考え、この「上流にある」問題を「下流の」ファームウェア・レベルで解決し、そ れを私たちのDSD再生が可能な機器のすべてに搭載することにしました。1年以上かかったこの過程で、私たちはDSD-DoPとPCMの相違があれこれ厄 介を生み出す多くの分野で、問題を解決したのです。
とあるので、再生時に気分が削がれる原因になる厄介な再生モード切替時のノイズが解決したらしい。これは試さざるを得ない。
nano iDSDを引っ張り出してきました。
まずドライバをセットアップし途中でnano iDSDの接続を求められたら接続してウィザードの指示通りに進めます。
C:\Program Files\iFi\USB_HD_Audio_Driver\iFiHDUSBAudio_dfuapp.exe
を実行してファームウェアアップデートを実行します。
更新中は絶対にコネクタを外したり、電源を切らない様にしましょう。
5.0へのアップデートに成功したらしい。
ファームウェアアップデートに成功したらnano iDSDのボリュームスイッチを回して電源をいったんオフにして消灯を確認したのちUSBケーブルを外して繋ぎ直す(これをやらないと挙動や音がちょっと変)
久々にDSFファイルをFoobar2000で再生してみると、振動が非常に細かくて音が滑らかに感じます。次に元ソースのPCM44.1kHzファイルを再生してみると振動がブロック状に荒くて物足りなく感じます。これがハイレゾと非ハイレゾの違いだという事を実感します。
本当にお気に入りの曲データならPCM44.1kHzでもDSFファイルに変換する価値はあると思いますよ。
もちろん、録音編集段階でDSD品質(というかPCM44.1kHzにダウンコンバートする前の段階)のものの方が良いに決まっていますが、恥ずかしながら本当の意味でのDSD品質なファイルは未だに入手できていません。S○○Yのせいで普通にSACDメディアからDSDリッピング出来ないんだもの。もっともSACDでも録音編集段階から本当の意味でのDSD品質かどうかは疑わしいメディアもありそうですが。
ファームウェア5.0に更新してから、レスポンスも良くなり、mp3やwav、ogg、dsfなどのファイルを混ぜたプレイリストでも問題なくPC上で音楽が楽しめる様になりました。
nano iDSDユーザはファームウェア5.0に更新することをオススメします!
PC側はUSB3.0端子
USB2.0のシールド付きケーブル
で問題なく再生できています。
購入当初はUSB3.0端子だと色々と問題がありましたが。現在のファームウェアなら大丈夫でしょう。
唯一の泣き所としてはヘッドホン端子が貧弱で接触不良を起こしがちな事ですが
Victor CN-140A みたいなステレオRCAピンプラグ → ステレオミニプラグ 変換ケーブルを用いることによりベターな方法でヘッドホンを接続できます。一般的な機器だとあまり推奨しない手法ですがこの機器はRCAピンプラグとミニジャックは回路的に同一配線なので問題ありません。
このサイズとコストで、これだけの音を楽しめるというのはなかなかです。
参考情報
PDFマニュアルより
nano iDSDのLEDランプの色表示ステータス
モード
44/48kHz グリーン
88/96kHz イエロー
176/192kHz シアン
352/384kHz ホワイト
DSD2.8/3.1MHz ブルー
DSD5.6/6.2MHz マゼンタ
バッテリー残量少 レッド
バッテリー残量まもなくゼロ レッド点滅
バッテリー残量ゼロ 消灯
パワーオフ 消灯
充電中 ブルー
充電完了 消灯
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購入金額
23,625円
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購入日
2014年04月01日
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購入場所
フジヤエービック
mkamaさん
2015/09/08
このレビューをみて、さっきファームウェア5.0A「ストロベリー」にアップしてみました。
「iDSD nano」の電源を入れ直した瞬間
2m位離れた所にあるセコムのコントローラーが「機器異常」と叫び出しました。
前のバージョンでは起きなかったのですが・・・
セコムの人が飛んできて、確認したところ
「iDSD nano」の電源ON/OFFで障害が出ることが確定されました。
4,5m離れてもダメで、
1階がセコムのコントローラーですが、
「iDSD nano」を2階、3階に持っていってやっと
干渉しなくなりました。
これからメーカーにクレームを出すところです。
くろがねッと☆さん
2015/09/08
そんな事が起こるとは。いわゆる不要輻射(電波ノイズの一種)でしょうかね。
アース線接続を試したり、他のファームウェアを試すのも手かも?
くろがねッと☆さん
2015/09/09
によれば
5.0「バニラ」なら現在のところセコムには影響ない模様。
5.0A「ストロベリー」だと768kHzフルスペックで駆動するのでセコムに反応する強力な不要輻射が発生しちゃうらしい。
というわけで、nano iDSDは現在のところは5.0「バニラ」がオススメです。
mkamaさん
2015/11/02
本日、やっとセコムの基板が対応品に変わりました。
これで心置きなく「nano iDSD」を使うことができます。
セコムの人が計測機を持ってきて色々調べました。
MacBookAirとnano iDSDの間でUSBでデータをやり取りするタイミング
5秒間隔位でセコムの機械と干渉する電波が発生していました。
くろがねッと☆さん
2015/11/02
災難でしたね~ やはり不要輻射って呼ばれるやつだったんでしょうか。
それに対応するセコムサポートも流石ですね。
ご報告感謝です。
きっとこれで思う存分気持ちいい音で聞けますね。