レビューメディア「ジグソー」

サポート陣に新味。ますますCOOLな疾走感。

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。 基本ソロのアーティストであれば、それがヴォーカリストであれ、ギタリストであれ、ヴァイオリニストであれ、新味を出すのは比較的簡単です。自分のプレイはさほどに変えなくても、バックミュージシャンを変えることにより、その作品の風合いは変わってくるからです。一方、バンド、という形態はなかなかそうも行きません。そのため、長い歴史を持つバンドは、どう新味を付加していくかということに腐心します。外部のゲストプレイヤーを入れたりプロデューサーを変えたりして目先を変えたりします。しかし、結成以来20年以上を経ながら、メンバーチェンジもせず、それでいて新しいことにチャレンジし続けるグループがいます。そんなグループの最新作をご紹介します。

DIMENSION。上モノ(うわもの)のみのリズムユニットレスのフュージョングループ。不動の3人、キーボードとプログラミング担当“DIMENSIONの頭脳”小野塚晃、“DIMENSIONのフロントマン”サックスの勝田一樹、“ギターマエストロ”増崎孝司で結成以来活動してきた。

そんな彼らのフルアルバム26作目が本作、“26”。彼等は今までも色々な試みをしてきており、その都度音楽の傾向をやや変えてきた。前作“25”で従前の路線を極めた感のある彼等は、今回「温度感のない」COOLな肌触りに変えてきた。

そして、今までもなじみのリズム隊に加えて、若手No.1ベーシスト二家本亮介と弱冠17歳のドラマー平陸も交えて、音的にも「新しい」肌触りの曲達になっている。

Way Over」。元T-SQUAREの須藤満のブリブリベースに合わせて、デッド&タイトな平陸の軽くハネたドラムがグイグイ前に行くリズムを創り出す。ミドルテンポのオトナの色気を感じるCOOLな曲。マエストロ増崎の泣きのソロは味わい深い。ハイノートのロングトーンの冴える勝田のソロに続いて〆はテーマをジャジィに崩した感じの小野塚のソロ。変拍子を交えた最後のサックスとギターの掛け合いソロが、緊張感を高める。

つづく「Cool In The Shade」のリズムユニットはこれもex-T-SQUAREのドラムス則竹裕之に、新鋭ベーシスト二家本亮介という組み合わせ。イントロのシーケーンサー調パターンにリズムインする際の符割りのシカケがある変拍子を挟んだハイスピードチューン。スラップでない、指弾きのハイスピードベースがカッコイイ。ギターとサックスのユニゾンによるAメロ、明解なテーマ、ブリッジのハードなギターのリフ、と文字で書くとDIMENSIONの定番展開のようだが、肌触りは超COOLで未来的。ふわっとした勝田のサックスソロと、ピッキングがぱりっとしたマエストロのソロの対比もいい。

オンビートのディレイの音とシンクロしたギターのカッティングで始まり、旧来路線か?と思わせておいて、中間部の展開やリズムのシカケの多い新世代曲「Voice Of The Star」。この曲は須藤と則竹のベテラン(!もう彼等もベテラン、だよね)コンビ。比較的スローなのに超COOL。ラストのピアノのオンビートソロが超見せ場。

..と、言うことなのだが...またコイツもここいらへん

 

 

と同じく....2013/11/15に逝ってきた!山野楽器本店でのミニライヴ。上に紹介した3曲をこの順番で演奏。たった3曲なのに実際のライヴの時間は1時間程度はあった。その間ずっと勝田を中心としたしゃべり。しゃべらなければ貴公子wwの勝田のしゃべりと、小野塚のうまいネタ振り、あまり多くはしゃべらないがツボを突く増崎の合いの手でDIMENSIONのMCはホントに面白い。再活動を始めたCASIOPEA

 

をネタにしたり、“26”のリリースプロモーションをしたニコファーレとニコ生の話をしたり..で、とても充実してた(ナニガ。曲を聴きに行ったというよりは、堪能したのは漫z(ry

そして当然の帰結として...

上:使用前。下:使用後ww
上:使用前。下:使用後ww

なんか今後定番化しそうなよか~んww

【収録曲】
1. Way Over
2. Cool In The Shade
3. Voice Of The Star
4. On My Way To Yesterday
5. Visions
6. Skype Me?
7. Soul Dance
8. Let's Talk
9. If I Could Be There
10. Monochrome

「Way Over」

更新: 2021/07/03
必聴度

DIMENSIONというとこのあたりがイイナァ

このあたりの作風って、「日本のフュージョンは俺らが背負ってる!」という気合いと気概が感じられていいんだよな...

  • 購入金額

    3,059円

  • 購入日

    2013年10月05日

  • 購入場所

    山野楽器

17人がこのレビューをCOOLしました!

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