Haswellコアを搭載したIntelの低価格CPUとなるCeleronシリーズの最下位となるCeleron G1820の低電圧バージョンとして登場したCeleron G1820Tです。

G1820の動作クロックが2.7GHzに対して、

G1820Tの動作クロックは2.4GHzと300MHz低く、

G1820のTDP53WよりTDP35Wとした低電圧なCPUです。バルク販売なのでパッケージはありませんが、低消費電力マニアからは熱い視線を送られている話題の存在といっていいでしょう。結構在庫がなくなる人気製品なので、在庫があるうちに購入することにしました。

　低TDP版とうたうCPUは初めてなので、結構楽しみです。

●G1820　　　　　　　　　 ●G1820T　

　CPU-Zで見ると、本当にクロック数以外差がなさそうです。これで性能と消費電力がどうなるのか？　気になりますね。楽しみですね。

　というわけで、今回はG1820とG1820Tを軽くテストしてみたいと思います。

　テスト環境はこちら。

CPU：Celeron G1820/G1820T
M/B：ASRock Fatal1ty H87 Performance
Memory：SanMAX SMD-8G28NP-16KL-D（1333MHz動作）
SSD：INTEL SSD 520 120GB
PSU：玄人志向 KRPW-PT500W/92+

　1600MHzのメモリを使用していますが、G1820とG1820Tは1333MHzにしか対応していないので、1333MHz動作となっています。

　まずは、消費電力が高そうな3DMarkからテストしてみます。

■3DMark

●G1820

44Watt

●G1820T

45Watt

●G1820

44Watt

●G1820T

46Watt

●G1820

45Watt

●G1820T

45Watt

■PassMark8

●G1820　　　　　　　　　 ●G1820T

49Watt　　　　　　　　　　 49Watt

■CrystalMark2004R3

●G1820　　　　　　　　　 ●G1820T

52Watt　　　　　　　　　　 51Watt

■CINEBENCH R15

●G1820　　　　　　　　　 ●G1820T
47Watt　　　　　　　　　　 47Watt

■CINEBENCH R11.5

●G1820　　　　　　　　　 ●G1820T
52Watt　　　　　　　　　　 52Watt

G1820は優秀だなぁ～　（遠い目

　G1820から動作クロックが下がった分、G1820Tのスコアは少し低いですね。とはいっても誤差範囲と言ってもいいレベルです。そして、消費電力差も誤差範囲ですかね？　というか同じですね。

　ぁ、アイドル時の消費電力は、

G1820　　27Watt

G1820T　 28Watt

　と、同じです。

　いや、目を晒すのはやめましょう。わずか1Wattとはいえ、G1820Tのほうが消費電力高いです！　なんでや！？

　ベンチマークスコアは本当に誤差です。この程度の差なら、測定を繰り返すだけでひっくり返ることもあり得るレベルです。実使用において、G1820とG1820Tで違いを感じることはないと思われる。それくらい微小な差です。使い勝手で差を感じないくらいですから、消費電力も差がないんですかね？　どうなんですかね？　わかりませんね。

　今回は、瞬間的な最大消費電力を記録したので、もしかしたら継続的な累積消費電力では差が出るかもしれません（信じてないけど）。もしかしたら、発熱はG1820Tのほうが低いのかもしれません。記録してないので分かりませんけどね。

　低TDP版の存在意義を問われそうな結果になってしまいましたが、ベンチのスコアはいいですよねぇ。これで5,000円以下のCPUだと思うと悪くない結果です。消費電力も別に高いわけじゃありません。ただ、もっと差が出るのかな？　と期待していただけです。

　テスト結果には不満が残りましたが、CPUの性能には満足できますね。この価格帯でこそ、IntelのCPUは最強だな。そんな風にも思うくらいです。

　ただ、そのぅ、なにが悪かったのやら……。

手書きがイカンのかね？　これが敗因か？