ファンコンといえば定番のメーカーになったScytheの中でも個性的なデザインのモデル。
5インチベイ全体に大きなドットの液晶を組み合わせたどこかレトロさも感じるファンコントローラ。
マスケーターがアナログメーターならこちらは古いデジタルメーターといった感じ。4chの制御と4箇所の温度計測、そして珍しい時計機能を搭載している。
付属品はScytheの定番で、他の同社ファンコンとほぼ共通。本体自体はFDD用小4pinで給電され、長めのペリフェラル4pin変換ケーブルが付属するタイプ。やはり同社のほかのファンコンと同じくケーブルが汎用性のあるタイプなので断線等にも対応しやすいのが好印象。
ただそろそろケーブルカラーにも気を使ってほしいかな?
また固定ネジは樹脂の本体に直接切り込んでいくタイプなので、複数回の取り付け・取り外しには耐久性が心配だ。ネジもほかのベイアクセサリとは違うネジなので紛失に注意。
背面のジャンパピンはアラームのオンオフ設定。またボタン電池とかいうファンコンらしからぬ装備があるが、実はこれが時計機能の時刻保持用。
以前も時計機能のようなものをつけたファンコンはあったが、パソコンの主電源を切るたびにリセットされるわ時間が狂いまくるわだったり…
時計かと思わせておいて実は起動時間をカウントするだけのモノがあったり。なのでボタン電池搭載はやっときてくれた感がある。
独特のデザインが魅力的
とにかくこの独特な雰囲気は他にはない。
大きく数字が表示される姿はなかなか面白い。なんかもう時計を埋め込んだような状態だ。
左右に並んだボタンも記号化されていて好み。これらのボタンを押す事で回転数・温度・時刻の切り替えが可能。
ただ本体の黒は光沢があるのであうケースやベイアクセサリが少ないのが難点。
視野角が狭いのでお飾り向け
でも結局このファンコン、マスケーター程ではないにしろファンコンとしてはあまり扱いやすいものではない。同社の別モデルにあるファン停止機能も無いし、何より4箇所の回転数・温度どれか一つしか表示できない。
そして回転数の操作も操作したいファンまで表示を切り替えてプラスボタンやマイナスボタンを連打することになる。ツマミ式のファンコンに比べるとやはり面倒。とっさに回転数を上げたり下げたりする用途には全く不向き。
ただ電源を落としてもファン回転数設定は保持されるので、ケースファンを一定の回転数に指定するような使い方には十分か。
さらに難点が視野角の狭さ。遠くからでもわかりそうなくらいバカでかい数字が表示されるのに、きれいに黒字に白ドットでみえるのは正面からのみ。上下左右にナナメると地の色が反転したりバックライトが反射して真っ白になったり。そんな視野角までレトロにしないでいいのよ?
せっかく面白いデザインなのにこれはもったいない。
ただ時計機能は今までのPCアクセサリの中では一番実用性があるというかやっと時計になってくれた。但し時刻のズレはそれなりに出る。電波時計や勝手に同期してくれるネットワーク機器になれた身にはツライ。
結局5インチベイが余ってたので「時計として」つけている。最上段にNZXTのツマミ式ファンコンがあるのでそっちで十分なんだわ!
まあデザインが好みなら買っていいんだけど、ファンコンとしての実用性を求めるならやはりボタン式よりもすぐに調節できるツマミ式がオススメ。皮肉にも同Scytheのツマミ系ファンコン(KAZE MASTER系とか)が実用的なファンコンとして完成されちゃってるからどうしても比べちゃうという。
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購入金額
2,000円
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購入日
2015年01月04日
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購入場所
ZOA
パッチコさん
2015/03/01
視野角は想定外でした。
下小川さん
2015/03/02