当時のBUFFALOはIDE-SCSI変換製品に力を入れていて、このようなホストアダプターの他に外付けHDDでも、IDE HDDを内蔵したSCSI製品を多く用意していました。
ちなみにSDATとはSCSI Directed ATA Transferの略で、その名の通りSCSIとATAをそのまま変換して接続してしまおうという技術です。Ultra SDATとなっているものはSCSI側がUltra SCSIに対応していることを意味しています。
SCSIコントローラーにはAdvansys ASC3050Bが採用されていて、当時BUFFALOから発売されていた通常のUltra SCSIホストアダプターである、IFC-USPと同じものでした。ちなみにAdvansysは後にinitioに吸収されたようで、initioのブランド名が印刷されたASC3050Bも存在しています。
当時はまだPC用の外付け機器用インターフェースとしてSCSIが多く利用されていた一方で、IDE HDDの低価格化が進んでいたため、安価なIDE HDDを汎用性の高いSCSIで利用したいというニーズが高まっていたことから開発されたものというべきでしょう。
もっとも弱点も少なからずあり、当時は既にUltra ATA(33MB/s)が主流となっていた一方で、変換先のUltra SCSIは20MB/sの帯域しかなく、SCSI側がボトルネックとなってIDE HDDが性能を発揮出来ないことになってしまいました。
また変換ものの常ではありますが、相性問題も少なからず存在していて、安定して動かないという事例も多発したようです。
私も当初は使うつもりで買ってきたのですが、結局使いどころがなく単なるコレクションとなってしまった製品です。
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購入金額
3,980円
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購入日
不明
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購入場所
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