標準搭載の電源ユニットが250Wクラスの本体に対してはオーバースペックとも思えますが、標準搭載のCPUがPentium Pro 200MHz(256K)の本体にPentiumIII-S 1.4GHzを載せたり、同じく標準搭載のビデオカードがMatrox MGA-2064W(Millennium)のところにNVIDIA GeForce FX 5600 Ultraを搭載したり、15,000rpmのSCSI HDDを搭載したりなど、標準仕様からかけ離れた装備となっていることを考えれば、そう大げさな容量でもないように思えるのです。
当時はPentium4対応電源と称して+12Vラインを増強した電源ユニットが増えた時期であり、総出力量は増えていても、PC-9800系で特に必要となる+5Vラインはそれほど増えていないものが主流となりつつありました。その点、この製品では+3.3Vが40A、+5Vが46A、+12Vが24Aと、+5Vがかなり強めのバランスとなっていることが魅力となっています。
この製品の型番にある(FMA)というのはファンコントローラー装備の意味であり、つまみ位置を調節することでファンの回転速度を可変することが出来ます。低負荷時には風量を落として静音性を確保するという意図でしょうが、私の場合には熱がこもりやすい場所で使っているということもあり、風量は常に強めで使っています。
結局現在に至るまでPC-9821Rv20/N20はこの電源で動き続けているわけで、これだけ使えたことを考えれば安い買い物だったといえるでしょう。ファンの回転数を高めに保っているため静音性はそれほどでもありませんが、15,000rpmのHDDなどが唸っている環境であることを考えれば十分な水準です。
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購入金額
6,667円
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購入日
2004年頃
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購入場所
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