ストーリー的には長かった関東最速プロジェクトの最終戦に決着がつき、プロジェクトDの解散式をしておしまい(大雑把にネタバレして申し訳ありません)という意外とあっけない終わり方でしたが、まぁ、無難な終わり方と言えます。でも、もう少し最終戦の余韻的な何かがあっても良かった気がするなぁ。。。
本編は前半ページで終わってしまうので、後半は番外編・外伝的なお話で構成されています。
私はクルマでドリフトしたり公道を速く走ることにはあまり興味がないのですが、本作品はクルマの描写にリアリティがあり、内容的にもそれなりに筋が通っていて心惹かれました。これまでにカーアクション的な漫画はたくさん読んできましたが、ここまで峠の走りに拘った漫画は無かったのではないかと思います。
しげの作品といえば他にも「バリ伝」が有名で、これはこれで好きだったのですが、主人公が大きくなり過ぎたというか手の届かない存在になってしまった感があって、途中から親近感みたいなものが無くなってしまった気がします。本作品もドラテクとしては超人的な部分もありましたし、バトルを重ねるごとに相手が手強くなってくるのはストーリー展開的に仕方が無いとことだ思いますが、ドラゴン○ールみたいに底なしに相手が強くなっていく事ももなく、何よりバトルの舞台が変わらないという点では最後まで身近な感じがして好感が持てました。
ただ、私感ではありますが、両作品ともメカはかなりリアルに描けているのに人物の描写が追いついていない感があって、そこがいつも惜しいと思っていました。でも、何だかんだでこのアンバランスな感じが氏の個性であって、だからこそ面白い作品になったのかも知れませんね〜。
ということで、連載開始から18年で完結となった訳ですが、初めの頃(第1巻から20巻くらいまで)はとにかく毎週楽しみで、連載を読みつつコミックスを購入するという感じで欠かさず読んでいました。その後ちょっとマンネリ気味で飽きてきたのと話の展開の遅さから、しばらく読むのを休んでいましたが、35巻が出たころからまた読み始めて現在に至ります。
残念なのは、読まなくなった期間に1〜20巻を手放し、その後の21〜40巻も同様に手放してしまったので、現在手元にあるのは数冊しかありません。完結したらもう一度初めから読み直したいところですが、今となっては無理な感じです。無料で読める機会があったら是非全巻通して読んでみたいです。
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購入金額
580円
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購入日
2013年11月06日
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購入場所
近所の書店
千里一歩さん
2013/11/07
izappyさん
2013/11/07
タイトルは確か作者がドリフトのことだと公言していたと思いますが、プロジェクトの方は謎でしたよね。
色々と憶測されてましたが、結局は平凡な答えに落ち着きましたね。
全て明かさないで謎のままでもよかったかも^_^;