レビューメディア「ジグソー」

へりうむさん

 

 

WD傘下となっても存在感を発揮し続けているHGSTだが、そのHGSTが誇る「HelioSeal」…ヘリウムを充填型HDD。

2013年に発売したこのHe6は6TBの大容量と7200rpmの速度を兼ね備えているが、2016年現在では既に2世代前で、同じヘリウム充填モデルなら10TB、またより廉価に大容量を実現したアーカイブHDD等の登場で目立った容量や性能ではないのだが、B級品が安かったのでゲット。

安いといっても2万円なので普通の6TBが買えそう。B級のエンタープライズ向けがいいか新品の通常モデルがいいかと聞かれたら悩むがぶっちゃけヘリウム入り使ってみたかったんだよ!

全体に貼られたスペックシールはなんと地味なデザイン。ちなみにWDのヘリウム充填モデルもHGSTのHelioSealを採用しているということで同じように広いスペックシールらしい。

しかしスペックシールがシンプルなHGSTらしくヘリウムのヘの字もない。形状も少し変わっているがあくまで普通のHDD。ネジ穴も側面は3箇所ある。

但し底面のネジ穴は中央が無いので注意。

重さも6枚のプラッタを詰め込みまくってるわりに軽め。ヘリウム効果で軽く…じゃなくてモーターの小型化やプラッタの薄型化がきいているのだろう。

 

 

更新: 2016/10/05
実用性

使ってみると普通 モーター音は大人しいがシークはゴリゴリ

ヘリウム充填型のメリットとして、モーターが小さくなることによる静音化と低消費電力、低振動が謳われている。

実際使ってみると確かにモーターの音は7200rpmとしては小さめで振動も少ない。ただあくまで7200rpmとしては静かな部類というレベルで最近の通常モデルにも同じくらいのものはあるだろう。ただ音が高い(2.5インチHDDのそれに近い)ので静音ケースで押さえ込みやすいだろうし振動が少ないのは逆にその辺の対策がされていないケースで使いやすいだろう。

 

ただシーク音はエンタープライズ向けのソレそのもの。ゴリゴリガリガリ!

コイツに近い。あくまでエンタープライズ向けとしてはモーター音が静かって感じだ。

実際シーク音以外は全体的に初代WDBlack4TBより小さく振動も抑えられており、明らかに発熱も少なく、同じように設置したところWDBlackより5度ほど低い。1000rpmの12cmファンの風が当たる場所だともう1時間書き込みしようが30度ちょいから変化しない。

 

ベンチマーク云々するタイプのHDDではないが速度も確認。H170マザーにWin10での計測。

古いデータとも比べたいのでCDM3と5の結果。ReadもWriteも差がなく安定したスコア。シーケンシャルこそ一部の特化モデルより低いが、ランダムアクセスはHDDとしては結構高い。

 

消費電力計測もせっかくなので。SSDのレビューで使っているデータなので余計なのが多いが…

WDBlackより少し低めといったところ。大容量の7200rpmと考えれば十分低いのだが、消費電力差以上に発熱が低く感じるので扱いやすい。

 

という訳で今回はデータ置き場をつくりたかったので…

2個あります。B級品なのでSMARTに差があって片方は150時間、もう片方は1000時間使ってたが、電源投入回数はどちらも30回未満。アウトレット品未満中古以上。

コイツで6TBのミラーを作って家中のPCやメディアに散乱しているデータをまとめるのだ!一応メインの作業用PCがPC内部でミラーの領域を持っているので重要なデータはそこにつっこんでいたのだが、ミラーできるのは1TB分なので適宜外部メディアに退避したデータも多くいい加減管理が面倒になっていたので。

常識的に考えればミラー可能なNASを使うのがもっともかしこい方法なのだけど、自分の家の場合PC1台分どころじゃないパーツが有り余っているので、WindowsPCでIRSTのソフトウェアRAID。メリット?無駄に買ったパーツに意味がつく(マテ

ケースは捨てるに捨てられないチープなケース。一番最初に自作PCを作った時のケースだ。幸いこのケース、ATXとしては小柄かつHDDの冷却だけは人並みにできるので今回の用途にはOK。

常時稼動は考えていないのでBDとか余計なものも結構つく予定。ファイルサーバーのようなサブPCのような…なんだこれ。

あと今更だけど容量価格比考えたら今は6TB微妙なので4TBの通常モデルを複数投入してRAID5組むかいっそもっと大容量のHDDのほうがよさそうよね。まあしつこいようだけどヘリウム使いたかったんだよ!

 

 

更新: 2016/10/05

IRST環境下の注意

最初書き忘れていたのだが、今回試したWin10にH170マザーにインテル製ドライバ(IRST…Intel Rapid Strage Technology)をインストールした環境だとAHCIモードだろうがRAIDモードだろうがHe6が妙な挙動をしてHe6の電源が落ちてOS上から見失ってしまう。

MS標準のAHCIドライバやRAIDコントローラドライバだと問題なく動作する。RAIDを使わないならMS標準ドライバにするだけでOKなのだが、今回はRAIDしたかったのでもう少し弄ったところ、なんか省電力系の機能がおかしくなってるように見えたのでマザーのUEFIからSATAの「Link Power Management」を無効にするとIRST環境下でも使用可能になった。エンタープライズ向けだからその辺の相性が出たか?

  • 購入金額

    19,800円

  • 購入日

    2016年10月04日

  • 購入場所

    Buffshop

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (7)

  • Takahiroさん

    2016/10/04

    Ultrastar He6を購入されたんなら、「0S0 3361(HMS5C4040ALE640/MegaScaleDC 5K4000)」も使ってみてはどうですか?5,000rpmモデルのウルトラ鉄板モデルですから。
  • 下小川さん

    2016/10/04

    ファイル置き場用途なんでむしろ5000回転系のほうが向いてたきがするんですよね。登録してないんですがHDS5C3020ALA632(5K3000の2TB)は今でも使ってるんでその後継ならよさそうですねー。
  • わんこさん

    2016/10/04

    サイドパネル透明だし電気通さない液体に沈めよう
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