レビューメディア「ジグソー」

PS5を本来の姿へと再生させるための臓器

 

先週末より既に年末年始休暇に入っているのですが、そんな長期休暇をもらったこともないので何しようかな、とずっと使用していなかった PS5 に手を伸ばしたところ、いきなり壊れました。

このタイミングでイラっとするのですが、修理に出しても年始まで返ってこないと判断して、お金の暴力で最新型を購入することにしました。大人の財力サイコー。

 

PS5を普通に購入したら8万円ちかくなるので、その値段にもびっくりしたのですが、最新型 CFI-2000 は「デジタル・エディション 日本語モデル」となり、サイズも価格もコンパクトとなっているのを店頭で確認し、ディスクドライブごと買って帰ってきました。

 

旧モデルもディスク付にこだわって購入した自分にとって、一体化型モデルではなく後付けなのが良い感じではなかったのですが、実質的に 「ドライブ着脱式のモジュール構造」 に PlayStation 5 が進化しているようなので、結果的に同じものになるんだなとも考えました。

 

本体とドライブが分離した構造は、ゲーム機というよりモジュール化されたプロダクトに近い。

必要な機能を後から追加し、拡張し、交換できる。PCでは当たり前ですが、規格化して大量生産したいメーカーにとっては、どちらへ転がるか読めないともいえます。

 

交換可能なパーツであり、壊れた際に低コストで修理できるのはもちろん、将来的なアップグレードの可能性(静音化・高速化など)も視野に入れれば、このモジュール化というデザインは物価高の時代に合っているのかなと思います。

 

純正品であるディスクドライブ CFI-ZDD1J は、USB接続ではなく、本体内部の専用端子に直結する構造のため、外付けではなく内蔵扱いになるかと思います。
メリットとしては、データ転送のボトルネックがなく認識が高速になるのと、OS側の最適化が効くということになるかと思います。

 

 

 

箱の中には、ディスクドライブ本体と、ドライブ増設した際に PS5側に交換するカバーが付いてました。カバーと一体型にしなかったのは、プロダクトデザインとしてはめちゃくちゃ評価できる。ドライブの仕様が変わっても対応できるし。

なんだけど、カバーの色を変えたいってなった時に面倒だなとも思った。

 

 

 

開封して一番最初に目に入ったので、なんぞこれって思ったけど、横置きにした際にスタンドにするものみたいですね。狭い日本で横置きするやついるのか? まぁAVラックに入れる僕がその横置きにしたい人なんだけど。

 

 

 

 説明書。最近、メーカーのサイトから PDF をダウンロードして保管しているので、わりと捨てています。

 

 

 

カバー部分。PS5 Slimの側面カバーは、旧型よりもシャープでフラット寄りになりましたが、ドライブ側カバーはあえて 微妙に膨らませた曲面 を採用しています。この膨らみが絶妙で、後付けパーツにありがちな段差や違和感を消しており、本体の流線形デザインに自然に溶け込む形状になっています。ドライブの機能上必要な物理的な厚みを視覚的に軽減することにもつながっており、デザインで隠すのが非常に上手いな、と感じました。

 

 

 

本体ドライブ。PS5 Slim世代の純正ドライブは、旧PS5の内蔵ドライブと同等の読み込み速度を持っているのだそうです。スペックのアップデートは無いのね。まぁ技術的にも進歩なかった分野ではあったけれど。

 

ただ使用してみた感じ、静音性は旧PS5の内蔵型より静かのような気もします。
ガコっとディスクに入る音もしなくなったし、出入りも速いし。

 

 

 

裏面。1つの端子で接続されます。固定もこの端子のみ。ドライブは本体に直付けされるため、振動が本体に伝わりやすい構造なのですが、強度大丈夫なんだろか。

固定のされ方も設計段階でよく考えられているみたいで、静音性と振動制御は 旧PS5 より改善されていると思います。

 

外付けの形をしているが、性能は完全に内蔵ドライブ。

純正ドライブはこのあたりを非常に上手く処理しているのだと思います。

 

取り付けは工具不要で、端子をはめ込むだけ。
簡単ではあるけれど雑とは感じません。余計なストレスを与えずにフィット感も確かで、なおかつネジ無しで固定する合理性。素人でも失敗しない構造を設計段階で実現している点は高く評価されて良いと思います。

 

 

 

正面。厚くもあり薄くもあり。曲面の不思議さ。

そういえば、イジェクトスイッチも分かりやすくこちらに移動していて助かる。
旧PS5は電源ボタンと2つ並んでいたので、間違えて電源を切ってしまったりしていたので。

 

 

 

PS5側の合体する部分。

本体の冷却ファンと干渉しないし、熱自体も少ないところに設計されれいるし、何より下部の安定する読み込み時の共振が少ない箇所に配置されているなど、内部のメカも無駄なく動いている印象。作り込み良いですね。

 

デジタルエディションを買ったのに、結局ドライブを買うことになる矛盾のような選択ですが、むしろ今のゲーム市場のリアルを象徴しているかと思います。
パッケージ版の方が安いし。中古市場の自由度も高く、これからも発展しそうだし。

 

クラウド業界の伸びが悪くオフライン環境での安心感の方が勝っているのは不思議ですが、デジタル時代に逆行するようでも実は合理的にディスク環境を取り戻せる自由を取り戻すためのデバイスでもあるというのは、価値があるのかと思います。

 

更新: 2025/12/22
デザイン性と機能美

PS5は固定ハードから、柔軟な構造へ移行した

取り付け前は「本当に一体感が出るのか」と半信半疑でしたが、装着してみるとやっぱり自然。
PS5特有の曲面ラインに沿うように設計されており、まるで最初からそこに存在していたかのように馴染むことができます。カバーの精度と爪の噛み合わせ、表面処理の統一感が当然揃っているので、純正としての説得力が生まれています。

更新: 2025/12/22
メンテナンス性

PS5は完成品ではなく、ユーザーとともに変化していくハードウェア

今回、本体が壊れて買い換えたという経験があるからこそ、ドライブが独立している構造のメリットを強く感じます。故障リスクの分散からのドライブだけ交換して延命できること、将来的なアップグレードの可能性。

更新: 2025/12/22
コストパフォーマンス

物価高すごい

PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語モデル(CFI-2200B01)に、このディスクドライブ(CFI-ZDD1J) を合わせて購入した方が、通常版より何故か安いです。

  • 購入金額

    11,980円

  • 購入日

    2025年12月22日

  • 購入場所

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