先日、Fractal Designのイベントがあり、そのレポートを書いたら電源レビューしない？との提案を受けたので届けて頂いた電源になります。

１０００W　で　プラチナ認証　

を受けたハイエンドなこの電源ですので、これまたハイエンドなCPU（Core i7 4960X)がちょうどあったので、このCPUを使ってレビューしてみようかと思います。

　Fractal DesignはPCケースというイメージが強いですが、電源ユニットも開発しているようで、すでに「80 PLUS PLATINUM」認証を受けた電源が存在しています。今後の電源ユニットの勢力図を塗り替えるかもしれない？その実力を見ていきたいと思います。

2013/11/04 追加

別のサイトでも別の切り口でレビュー書いてみた。

画像とか似てるけど少し違うハズｗ

「Newton R3 1000W」 ご紹介

　はじめに・・・この電源はBlackですが、代理店のAskから発売される電源はWhiteのモデルになります。Askのサイトを見てもBlackモデルが載っていない為、基本的に店頭などで目にするのはWhiteのモデルが多くなるのではないかと思われます。

（↑こいつ）

　しかし、性能的に見比べても違いが発見できなかった為、単純に色の違いだけかな？と思われますので、このレビューはWhiteのモデルの参考にもなるかと思います。

さて、

Fractal Designの電源には現在（2013/11/01）

・INTEGRAシリーズ

・TESLAシリーズ

・NEWTONシリーズ

上記の３シリーズが存在します。

電源の性能を簡単に判断する指標としては「80 PLUS 認証」がありますが、

上記シリーズはそれぞれ上から

・80 PLUS Bronze

・80 PLUS Gold

・80 PLUS PLATINUM

と分かれているので、個人的には「80 PLUS 認証」の違い程度に思っています。細かく見るとそれぞれ特徴もあるみたいですが、正直自分レベルだと気にならないレベル。

しかし！

NEWTONシリーズだけコンデンサが日本製という違いもあったりします。

最上級のPLATINUM認証受けた製品だけ日本製コンデンサを使って頂けているという・・・日本人ならちょっとうれしい違いもあります。他は台湾製。Fractal Designの本社は北欧のスウェーデンなんですけどね・・・コンデンサはアジア圏が強いのかな？

細かいスペックなどは、最近日本語にも対応したFractal Designのサイト

もしくは、Askの公式サイトをどうぞ。

まずは箱ですが、無駄に横にデカイです！

そして写真映りが悪いです！ｗ

いや、本当に・・・なぜか箱の表だけボヤケルんですよ。

カメラ替えてもこれが限界でした。。。文字の色とかが影響？

５年保障はうれしいですね。

続けて中身です。

これね・・・最初見た時は「おっ？」と思いましたけど、

実際はシールで説明書が留めてあるので貼りついちゃってるんですよね。

ほとんど見ないとはいえ・・・剥がすとちょっと汚くなるのが減点。

プラグインタイプなので、余計なケーブルは追加するようになってます。

ずら～っと。

これだけあるけど、自分はSSD＋HDD＋HDD用に「3x SATA 650mm」のケーブルだけ使いました。「3x SATA」のケーブルは３種類の長さがあって使い分けできるのも良いですね。ケーブルは柔らかい部類に入ると思います。思ったより曲がってくれて思うようにPCケースに入りました。

そして肝心の本体です。

主要PCパーツで使う部分が１２Vの９６０Wとなります。

自分がここまで使う日がくるのだろうか？

なんとなく、このラインが好きです。

ちょっとマルッとしてる感じ。

この製品の特徴として、

１０００Wという高出力なのに本体サイズが小さいという特徴があります。

（あくまで１０００Wで考えると・・・です。）

なので、手持ちの電源と比べても、この製品がプラグインタイプという事もあり、スッキリしちゃいました。

[Before]

[After]

6Pin*2の補助電源を使うグラフィックボードを使えば、上の画像のような余分なケーブルは無くなります。そもそも１０００W電源なのでそのくらいは最初から使う想定っぽいですね。

この辺まではとりあえず、うっとりしてます。

テンションも高まって今日の行動力が良すぎてヤバイ。

OCCTで検証

　自分もあまり詳しくはないですが、OCCTというソフトを使って電源のパフォーマンスを見ていきたいと思います。OCCTにある、POWER SUPPLY(電源)というテストを行います。なお、OCCTはPCパーツに負荷をかけるため、PCパーツが壊れる可能性もあります。試される方は自己責任でお願い致します。

┏■　　検証用 PCパーツ
┗┛━━━━━━━━━━━━━・・・・

●ＣＰＵ

　　Intel Core i7 4960X

●ＣＰＵファン
　　Scyth ASHURA SHADOW EDITON
●マザーボード
　　ASUS X79 DELUXE
●メモリ
　　Kingston　KVR1333D3N9/4G ×4枚
●ディスク
　　Crucial m4 (64GB)
　　Western Digital WD20EARS (2TB)
　　Western Digital WD20EARX (2TB)
●グラフィックボード

　　玄人志向 RH7750-LE1GHD/1ST　（補助電源なし）
　　SAPPHIRE VAPOR-X HD6870 1G GDDR5　（補助電源あり）
●ＰＣケース
　　Corsair Carbide 300R

グラフィックボードは、補助電源ありとなしでOCCTをまわしてみたので２種類になってます。しかし・・・せっかくの１０００Wですが、同じグラフィックボードを複数枚持っていないので、SLIやCROSSFIREができないという残念仕様でごめんなさい。

┏■　　OCCTをしてみた
┗┛━━━━━━━━━━━━━・・・・

　実際に、１時間、電源に負荷をかけてみました。 

　結果ですが、ド安定！

[ 玄人志向 RH7750-LE1GHD/1ST　（補助電源なし） ]

[SAPPHIRE VAPOR-X HD6870 1G GDDR5　（補助電源あり）]

　見方が間違っていたら申し訳ないですが、画像の赤い線が重要で、最初と最後以外はまっすぐに一定を保っています。もしかしたら、最大でも３３３W程度の消費電力だったので消費電力が少なかったからかもしれませんが、１２Vを下回ったのが１度もありません！１２Vを下回るとPCを安定して動作させられるとはいえないので、これはかなり重要な点です！

　また、消費電力が少ないといっても一般的には普通か多いレベルかと思います。これ以上はオーバークロックする人や、グラフィックボードを複数枚挿すようなオタク向けになるかと（ぇ

　あ、でも、そもそも１０００W電源使う人がオタクじゃないわけがない！？

 最後にいろいろ

┏■　　他の電源と比較
┗┛━━━━━━━━━━━━━・・・・

　実はもう１つ、他の電源と比べて同じ動画エンコード処理を行うテストもしてみましたが、「 Newton R3 1000W」のほうが２W程、消費電力が低いという結果がでました。相手の電源は「ENERMAX EPG600AWT lot6」こちらは80 PLUS GOLD 認証されている電源です。２Wなので誤差範囲かもしれませんが、少なくとも増えはしなかったです。電源のワット数が大きすぎると消費電力も大きいと勝手に思っていましたが、そんなことはないようです。（80 PLUS PLATINUMの恩恵もあるかもしれませんが）なので、迷ったらワット数の多い電源買っちゃってもいいんじゃないか？と思いました。まぁ・・・値段も違うのでそっちでは大いに悩んで頂いて・・・

┏■　　音とか温度とか
┗┛━━━━━━━━━━━━━・・・・

　さすがにOCCT実行時は音が気になりました。それは他のPCパーツの音も混じっているのでハッキリとは言えませんが、今回利用した冷却性重視のPCケースだと少し気になるぐらいファンの音は出ていました。

　しかし！　何も実行していないアイドル時や、動画のエンコード時（CPU１００％状態）では音はきになりませんでした。

　また、電源ユニットではよく言われるコイル鳴きは幸いにもありませんでした。消費電力によっても出たり出なかったりするらしぃですが、少なくとも３３３W程度じゃ音は出ていませんでした。

　温度は適当な感じになってしまいますが、OCCT実行後も普通に触れる程度。気になる程熱くはなりませんでした。

┏■　　ありがとうございました
┗┛━━━━━━━━━━━━━・・・・

　レビューを読んで下さった方、商品を提供して下さったFractal Designの方、ありがとうございました。自分としては初めての「80 PLUS PLATINUM」認証の電源で、これまた初めてな高出力な「１０００W」電源となりました。最初は常用するには高出力すぎてどうなのかと思いましたが、手持ちの電源と比較して、消費電力が増える事はなかったのでこのまま利用していきたいと思います。さらなる検証で、ちょっと24時間×数日間、電源つけっぱなしで耐久テストもしてみたいと思います。また後程ご報告させていただきます。

< 2013.11.15 追記 >

┏■　　長時間連続使用を試した
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9日間CPU使用率１００％の状態で使用し続けてみました。

CPUのレビューで連続使用するつもりだったのでついでに検証した感じですが。。。

上記の結果は、9日目にCPU使用率１００％使用し続けるチャレンジが終了したため、その後、電源落とさずにOCCTを1時間まわした結果になります。

安心の安定感

9日程度ではなんともいえない？かもしれませんが、自宅サーバー用とかにも使えるかもしれませんね。もっとも、１０００Wも使う用途があるかは知りませんが・・・