レビューメディア「ジグソー」

後期ロットの最低クロック品

CPU表面に「26351」という刻印がある、後期ロット品です。

この後期ロットでは、内部倍率に6倍という設定が設けられ、FSB66MHzの環境でも400MHz動作が可能となっていました。ちなみに6倍設定は旧コアの2倍設定と同じものを流用しているため、最高動作倍率が6倍となっているだけではなく、最低動作倍率も2.5倍となっています。旧コアでは、最高倍率は5.5倍止まりだったのです。

実はK6-2 400MHzは発売当初から「26351」であり、後にそのコアがより低クロックの製品に降りてきたというのが正確なのかもしれません。全く同じコアの選別落ちが低クロック製品に回ってきたということであったためか、「26351」の低クロック品はオーバークロック耐性が高いことが特徴となっていました。

私も当時発売されたばかりの、この新コア採用のK6-2 266MHzを入手して、CPU表面にろくにクーラーが接地すらしない程度の貧弱な冷却環境で、333MHz(66MHz×4.5倍)動作で常用していました。元々400MHzを想定しているコアが使われていただけのことはあり、この辺りまでは発熱が非常に低かったのです。

当時Intel陣営ではCeleron 300Aを450MHz動作させるというオーバークロックが流行っていましたが、そこまで劇的ではなくても手軽に体感出来る程度の違いが表れるオーバークロックができたというのが大きな魅力だったといえるでしょう。もっとも、その程度クロックを上げても、Celeronには到底勝てなかったのですが…。

ちなみに私の使用環境で冷却が極めて貧弱だったのは、PowerLeap製のCPU変換ソケットを利用していたため、この付属品クーラー(付属品以外では取り付けが困難)の精度が低くCPUとクーラーの間に隙間ができてしまうことによるものでした。仕方なく、CPUとクーラーの双方にCPUグリスを塗りたぐって、極薄のアルミ板を間に入れることで辛うじて熱を伝えていたのです。これでは熱伝導率など無いも同然でしたので、333MHzを超えるオーバークロックで常用することはできませんでした。もし冷却がきちんとできていれば、まだまだ上を狙えたはずです。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    不明

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12人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • ふっけんさん

    2013/10/04

    >FSB66MHzの環境でも400MHz動作

    FSB100MHz対応詐欺だったSiS5598マザーで上記の設定で使っていました(^^; 非Super7マザーではかなりありがたかったです。
  • jive9821さん

    2013/10/04

    コメント有難うございます。

    私の場合はFSB66MHz固定(マザーボードに鏝当てすれば83MHzにはできましたが)のPC-9821Xt13で使っていましたので、400MHzの大台を狙うには実にありがたい仕様でした。もっとも、実際にはK6-IIIが出るまでは400MHzで使うことは無かったわけですが…。

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