レビューメディア「ジグソー」

DN-84766の中を覗いてみるのだ。

このDACのポイントは、AK4127というレート変換LSIにより、水晶精度の高品質クロックに
載せ換えて、DAC処理のPCM1754へ送るところに有る。
AK4172というLSIは便利なもので、本機のように入力をslaveモード、
出力をmasterモードにすると、入力がどんなサンプリング周波数でも、
出力マスタークロックに準じたサンプリング周波数に変換してくれる。

ただ、192kにアップサンプリングすると説明している人が多いけど、それは勘違い。
大体、基板上に搭載されたX'talは27MHzだし、クロックジェネレータ(CGS3321)も
そのまま27MHzを出すだけなんで、アップサンプリングは27MHzの分周周波数になる。

本機は、供給マスタクロックを256fsとして使う設定(CMODE= 0)なんで、
27MHz/256 = 105.5kに変換される。
入力側のサンプリング周波数を44.1k,48k,96kに変えても、変わらず105.5kになってる。
もし、192kにしたいなら、CMODE2,0pinをパターンから外して、3.3Vで吊った後に、
X'talを24.576MHzに換えればよろし。

多分、このLSIを使う意図はアップサンプリングというより。高品位な水晶精度クロックへの
載せ換えによるジッタ除去なんだと思うんだけど、回路追って驚いたのは、
前段のAK4118のマスタークロックが水晶クロックとぶつかってること。

せっかく高品位のX'talクロックを作ったのに、前段のクロックが繋がっているんで、
なんというか、2つのクロックが混合したwired_or状態だ。
試しにDACのPCM1754のマスタークロック端子波形を取ってみました。
気持ち悪いというか、ヘタすりゃ壊れるんでR17を外しました。
外す前と後のクロック信号の写真を付けておきます。
ジッタが無くなっているのが一目瞭然です。

R17を外したことでなにか不具合が出ることがあるんでしょうか?

その他の改造ネタもブログに載せているのでよければどうぞ。

中華DACは面白い..のか? DN-84766を覗いてみる。
  • 購入金額

    3,999円

  • 購入日

    2013年10月頃

  • 購入場所

    楽天上海丼屋

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