レビューメディア「ジグソー」

「フタを埋めたいボード検証大会」の思い出

まだPCI Expressスロットがビデオカード以外に殆ど使われていなかった時代に、余ったPCI ExpressスロットにPCIスロット用のカードを装着してしまおうという発想で生み出された製品です。

発売当初、宣伝も兼ねてユーザーが持ち込んだPCIスロット用カードを、その場で動作検証してしまおうという企画が、発売元のハンファ・ジャパンにより東京・秋葉原のツクモ.eXと、大阪・日本橋のPCワンズで開催されました。このイベントを実施された担当の方が知り合いであったという事情もあり、私は秋葉原開催の方に参加してきました。

このとき持ち込んだボードは2枚で、玄人志向製複合機能ボードの「CHANPON3-PCI」と、Audiotrak製サウンドカード「Prodigy192」がそれに当たります。もっとも、Prodigy192の方は担当の方の誤記により、検証結果のテキストではProdigy5.1と記載されていますが。




なかなかユニークな試みであっただけに、このときの様子はメディアでも掲載されていて、今でも「Akiba PC Hotline!」や「ASCII.jp」の過去記事で参照することができます。

実際のところ、CHANPON3-PCIの方は取材向けのネタを意識して持ち込んだものです。多段PCIブリッジ環境下での動作確認が取れると、それなりにインパクトがありますからね。ちなみにこのときにUSB端子に接続したiPod Shuffleも、絵面が面白そうということで私が使っていたものをそのまま繋ぎました。

一応この2枚のボードを選択した理由はきちんとあり、この2枚はいずれもPC-9821上でCHANPON ZERO3-PCI(PCIブリッジの機能を利用して作られた、PCI-PCI+AGP変換ボード)と併用すると正常動作しない製品だったのです。DCT-FUTA1もブリッジチップを利用した製品ですから、何か不具合が起きるとすればこの類のカードではないかと考えたのです。

結果としては事前に予想していた通りで、Prodigy192の方が正常動作しませんでした。これはAudiotrak(EGOSYS)独自のE-WDMドライバーに原因があるものと思われ、他のサウンドカード類は大抵問題なく動作していたようです。

なお、私のDCT-FUTA1はこのときに購入したものではなく、後日改めて購入したものであり、購入日や購入価格が残っていないのもそのためです。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

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