この映画は、全く無名の歌手であった彼が、突如大物ロックバンドのリードヴォーカルとして抜擢されたそのいきさつと、瞬く間にスターとして扱われることになったことによる重圧を主に描いた作品となっています。クライマックスは故郷フィリピンの凱旋ライブで歌われた、映画のタイトルにも使われている名曲「Don't Stop Believin'」の映像で、以前発売された「Live In Manila」を別角度で撮影したものとなっています。
ある意味意外だったのですが、本人ですらツアーが終わったら解雇されるだろうと思っていたというアーネルも、既に5年以上リードヴォーカルを務め続け、むしろすっかりとバンドに定着したような様子さえ見えます。過去の色々な経験から「常に人生には浮き沈みがある。今はたまたまうまくいっているだけだ」と考え、常に謙虚な姿勢が他のメンバーたちから好感を持って迎えられている部分もあるのかもしれません。
個人的にはもちろんジャーニーそのものも好きで長く聞き続けているのですが、より長いキャリアを持つロックバンド、シカゴのベーシスト・ヴォーカリストであり、バンドの顔ともいえた前任ピーター・セテラの後に無名の状態から大抜擢されるという、アーネルにある意味近いキャリアを持つジェイソン・シェフが激励に訪れるというシーンがあるという情報を聞いていて、そこにも注目していました。このシーンは結構しっかりと尺をとられていて、少し驚きました。
単純に映像作品としてみると、やや散漫なドキュメンタリーフィルムという感じです。しかし、ジャーニーや洋楽ロックに興味があるのなら、きっと楽しんで観ることが出来る作品でしょう。
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購入金額
3,770円
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購入日
2013年08月06日
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購入場所
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