以前から欲しいと思っていた、「うぶけや（江戸時代創業である刃物の老舗）」の爪切りを購入しました。

包み紙はお店のイラストです。実際このまんまの店舗です。

店内の渋いショーケースに並んだ爪切りのうち、サイズ的に最も使いやすそうな「中」くらいのものを選びました。また、色はシルバーとゴールドがあり、折角なのでよりプレミアム感の高いゴールドを選んでみました。

桐の箱は別売品ですが、折角の爪切りをそのまま放置するのもどうかと思い、スリムな革ケースと昔ながらの桐箱のどちらにしようか悩みましたが、持ち歩く事もなさそうなので桐の箱にしました。一つひとつ丁寧に作られた桐箱との組み合わせはなかなかのもので、高級感はもちろん持っている喜びを感じる事ができます。

桐箱を開けると金色に輝く爪切りが...

爪切り本体は長さ67ミリで手の爪に向いているサイズです。研ぎを入れて全て完成後に金メッキが施されているようで、全面キンキラキンの装いではありますが、ブラスト仕上げの部分と鏡面仕上げの部分のバランスが良く、さほどケバケバしい感じはしません。

ゴールド好きにはたまりませんねw

大きさの割にはズッシリと重いのが特徴です。

ブラスト加工が高級感を演出するとともに滑り止めにもなっています。

最近の爪切りには飛散防止のカバーが付いていますが、私はアレがとても嫌いで、買ったらすぐに取り外してしまいます。あのカバーがあるとカット寸の調整がうまく出来ないのです…
その点、本製品は初めから飛散防止カバーは付いていないので、私にとっては無駄の無い作りとなっていて非常に好感が持てます。

刃先部分のアップ。飛散防止カバーは初めから付いていません。

既に持っている同店製の「甘皮切り」と同様に、手作り感のある仕上がりで、刃以外の部分は若干荒削りな部分もありますが、刃の部分は噛み合わせが絶妙でその精密さには感動すら覚えます。

普通の爪切りと同様に、折りたたんである部分をひっくり返して使用します。刃の部分の鋼が硬いのか、あるいはわざとテンションを高めに設定してあるのか、折りたたみ部分を回転させるのに少々力がいります。また、爪を切る際はテコの原理で刃を噛み合わせますが、こちらも同様に重めの設定になっています。

使い方は普通の爪切りと全く同じです。

裏側...まぁ、普通ですねw

で、肝心の切れ味の方はというと、購入する二日前に手の爪を切ってしまっていたので、手は諦めて足の爪を切ってみました。足の爪は手の爪よりも厚みがあって硬いのですが、パチンパチンと小気味好く切れます。しかも切った爪が飛散しにくいように感じます。※十分のびた爪を普通に切ったら勢い良く飛びましたw なので、飛散しないのは少しずつ切った時だけのようです。（まぁ普通ですね...）刃の角度のおかげかも知れませんが、今まで使っていた爪切りよりも切れるまでの溜めが短い（早く切れる）ので弾かれる勢いが弱くなっているのかも知れません。

手の爪はどうだろう？
やはり気になったので、深爪しても何とかなりそうな指で試してみましたw　私の場合、爪を丸っこい形にカットしているので、初めに大きくパチンと切って、その後で細かくプチプチと切る事が多いのですが、大きく切る時は刃が狙った位置にスッと入ってパチンと切れ、細かく切る時はサクサクという感触で切れます。よく切れる爪切りとはこういうものなんだなと感心しました。

ムギュッとした状態。

ヤスリ部分はクロスになっていてとてもよく削れます。ただ、割と荒削りな仕上がりになるので、目詰まりはしにくい反面、滑らに仕上げるのには向いていないかも知れません。

このオーソドックスなヤスリが一番使いやすいのです。。。

色々書きましたが、実際のところ市販の爪切りとの差はほんの少しなのかも知れません。そのほんの少しの差が重要なのかも知れませんし、爪を切るという行為だけを考えれば、さほど重要でもないのかも知れませんね。。。

ということで、この爪切りも「甘皮切り」とともに大切に長く使っていきたいと思います。