レビューメディア「ジグソー」

ASUS対抗の本命となるか、Z87M OC FORMULA

MAXIMUS VI GENEをその前に使っていたのですが、CLを6に詰めるとメモリーのOC設定が通らない個体でした。そこでメモリーがよく回るという噂のZ87M OC FORMULAを遊び用に購入してみました。

■マザーボード上の装備
ぱっと見での印象は非常に美しいマザーボードでした。
ヒートシンクのゴールドも淡い金色で非常に綺麗です。各部のコンポーネントもこれでもかと様々なチップがきれいに配置されていて、思わず、おお、っとうなってしまいました。マザーボード上の演出含め、なかなか見せてくれます。アクリル付のケースに入れればかなり見栄えしますね。

美しいヒートシンク
美しいヒートシンク


[12フェーズ電源回路]
電源回路は12フェーズ搭載し、オーバークロック時の安定性に期待が持てます。
PWM制御も次世代のものが採用されており電圧もより細かく制御可能となっています。
また、電源回路部分に実装されているデュアルスタックMOSFETは、より効率よくVCOREを供給できるとあります。
実際、CPUの定電圧検証では、M6Gよりも遥かに低い電圧でオーバークロック可能で、かつ、安定してベンチマークを完走可能でした。

CPUまわり
CPUまわり


[9 Rayer PCB]
マザーボードの基盤は8層PCBが採用されており、温度を低く抑える効果が期待できます。面白いのが、8層であることがわかるように番号が透けてみえていて、1から順番に薄くなっていきます。非常に面白い演出です。

8層基盤であることがわかる
8層基盤であることがわかる


[Purity Sound™]
マザーボード上に実装されている音源は最近の主流なのか、独自のものを採用していました。

低音が出るように調整されており、サウンドのゆがみも抑えられています。
ゲーム向けの音源というわけではなく、音質重視なので、3Dサウンドなどには対応していません。

よく見るとマザー本体と切り離されている音源
よく見るとマザー本体と切り離されている音源


■UEFI
UEFI上の電圧設定はASUSのものよりかなり細かく、より本格的な"さぐり"を入れられるようになっていて、オーバークロックの際は、それぞれを試すのが非常に楽しかったです。それとASUSは殆どがAUTOでお任せできるのに対し、より細かい、電圧設定ができるので、いままでどこの設定がよくなかったのか、ここを上げればさらに伸びるとかがよくわかって勉強になりました。
また、ニックシーさんのOCプロファイルも非常に勉強になりました。
こっちは極冷用の設定なのですが、こんな風に電圧を上げたり設定したりするんだと非常にためになりました。と、いうかこれが見たかった、というのもありますがw

また、この設定、非常にタイトなので、暖房利かせて冷却をおろそかにしているとUEFI上でもハングアップするので注意が必要です。

■オーバークロック
[CPU]
CPUのオーバークロックはM6Gと比較したものを掲載します。
以下は、CINEBENCHを完走した電圧設定です。

4.0GHz
M6G 1.10V
Z87M-OCF 1.06V

4.2GHz
M6G 1.10V
Z87M-OCF 1.09V

4.4GHz
M6G 1.18V
Z87M-OCF 1.16V

4.5GHz
M6G 1.23V
Z87M-OCF 1.20V

4.6GHz
M6G 1.32V
Z87M-OCF 1.26V

4.8GHz
M6G 不可
Z87M-OCF 1.37V

オーバークロック時、CINEBENCHが通った時の電圧設定ですが、電源回路設計とオーバークロックに特化した電源回路設計が聞いているのが数値でよくわかる結果となりました。
注目すべきは4.6GHz時の電圧の低さでしょう。Haswell世代のCPUは4.5~4.6間で電圧を非常にほしがる傾向にあるので、4.6GHzでここまで電圧を低く抑えられているというのは、この板の特徴と言えるかもしれません。
CIBNEBENCH4.6GHzをM6Gよりも低い電圧で完走
CIBNEBENCH4.6GHzをM6Gよりも低い電圧で完走


ASUS一頭時代がようやく終わりを告げたことを感じることができて、遊びながら興奮しました。

[メモリー]
メモリはOSは特にいじらずそのまま、特に細かいことはやらず、クロックとCL関連をさくっと詰めてpi1Mを焼いてみました。

○G.SKILL F3-16000CL9T-6GBTDD
2600MHz 8-12-7-28
TIME:pi1M 08.986s
1M時のタイム
1M時のタイム


空冷でここまで詰められればなかなか遊べると思います。
また、OSをXPにして、チューンすればもう少しタイムを伸ばせるとは思います。

また機会を見て他のメモリでも試してみたいと思います。

■総評
2万円台前半で購入できるコストパフォーマンスとCPUオーバークロック時の安定性、メモリオーバークロック時のComandの詰めなど、非常に遊べるマザーだと思います。
また、品質は非常に素晴らしく、オーバークロックだけでなく小型ゲーミングPCなど好みの方向性でくみ上げても満足のいくマシンを組むことができると思います。
オーバークロック耐性ではマイクロATXクラスではM6Gと双璧をなすマザーボードと言えると思います。

いまさらですが、アスロックいいですね、もっとがんばって、このジャンルの製品を出してASUSだけじゃないんだというところを見せてほしいです。応援します!
  • 購入金額

    25,980円

  • 購入日

    2013年12月22日

  • 購入場所

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