レビューメディア「ジグソー」

Android用ペイントアプリ開発のメインマシンとして利用

Wacomのデジタイザー技術を利用し、ペンによる繊細なタッチを実現したS-Penを搭載するGALAXY Noteシリーズ初のタブレット版です。

当初は小型のスマートフォン(N-05D)で開発していましたが、海外ではこのGALAXY Note 10.1がプロのデザイナーからも大人気ということで、ユーザーから強い対応の要望もあり、購入しました。

購入当時はAndroidタブレットでデジタイザーに対応しているのはThinkPad TabletとHTC Flyerのみでしたが、両機種ともかなり古く、またN-TrigというWacomとは違う形式で、筆圧を256段階でしか検知しないのに比べ、こちらは1024段階を検知します。

ただし、Wacomのデジタイザーのクセか、N-trigのニ機種と比べると、ペン先と実際の画面上のカーソル位置が、画面端では結構ズレます。とはいえ、普段利用する画面中央部分では殆ど問題なく、画面端でも2~3ミリ程度に収まっていて、UIを誤操作するほどではありません。

メモリも2GB搭載ということで、拙作ペイントアプリで利用した場合、Androidでありながら3000x5000程度の画像を複数レイヤーで編集することも十分可能です。

10.1インチという画面サイズ、タッチパネルのピンチ操作による自在な画面操作、繊細な筆圧を検知するデジタイザーの組み合わせは、自分で作っておきながら、同じペイントアプリとは思えないほど使い心地を向上させ、もはやPCの前に行儀よく座ってペイントソフトを使うのが馬鹿らしくなるほどです。

ただし、問題点もあります。

まず、発色に癖があり、PCの通常の画像に比べるとビビッドすぎてカラーには向きません。
やるとしたらPC側で調整した色を持ってきてそれで塗るしかありません。

次にGALAXY Noteシリーズ全般に言えることなのですが、S-Penのボタンを押しながら画面に触れた時、サムスンが設定したジェスチャ機能(画面キャプチャーや切り取りなど)が発動してしまい、アプリ側ではそれを抑制する手段がないため、N-trig機では出来た、ボタンを押しながら画面タッチで消しゴムや画面移動等のキー操作を割り当てることが事実上不可能になってしまっています。
ここは是非、ユーザー指定で特定アプリではジェスチャを切れるようなオプションが欲しいところです。

また、10.1型でありながら、1280x800という比較的低い解像度のため、細かい文字などが読みにくいのも難点です。

とはいえ、全体的なバランスとしては及第点以上のものは持っていて、値段も比較的手頃なのでデジタイザー付きのタブレットとしてオススメではありました。国内のキャリアで販売されず、輸入になってしまうのが非常に残念です。(これはGALAXY Note 8.0にも言えることですが、非常にもったいない)
  • 購入金額

    52,000円

  • 購入日

    2013年02月07日

  • 購入場所

    Amazon

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