レビューメディア「ジグソー」

CPUグリスの時代は終わった!!!

そんな期待をしていた頃もありました…。

最近いくつか新製品が出ているCPU用の熱伝導シートですが、
どれも小さくて高い!ということで、似たような物を探して実験してみました。
用意したのは2種類の熱伝導シートT62-2とT62です。

まずはそれぞれのスペックから。
T62
色:黒色
厚さ:0.13mm
寸法:150mmx150mm
熱伝導率:X-Y 400W/m.k
     Z 20W/m.k
難燃性:UL94V-0
比重:1.5~1.8g/cm3
グラファイト含量:>98%
硬さ:>80ShoreA
REACH/RoHS対応

T62-2
色:黒色
厚さ:0.2mm
寸法:150mmx150mm
熱伝導率:X-Y 400W/m.k
     Z 5W/m.k
難燃性:UL94V-0
比重:1.5~1.8g/cm3
グラファイト含量:>98%
硬さ:>80ShoreA
REACH/RoHS対応

こんな感じです。安くて大きくて熱伝導率の数値も凄いです。
T62-2は片面に粘着剤が塗られていて、反対の面は薄いシート(PET製?)が貼られています。
T62は両面ツルツルで、グラファイトを引き延ばしたみたいです。

実験に使用したPCは古いCeleron+リテールファンの化石PCです。
比較の為に定番のシルバーグリスも用意しました。


OCCTで20分以上回して、CPU温度がどんな感じか適当に見てみた結果がこれです。
低い方の温度はたぶんHTTの仮想コアでしょうから、気にしなくていいです。

リテール(取り付け後数年放置):min38,44 max41,48
AS05(塗り立て生乾き):min31,35 max41,49
T62:min37,49 max39,65
T62-2:38,41 max40,62

実験条件は室温25℃…この結果ならどうでもいいですよね。
AS05がリテールに負けてるのは塗り立てで馴染んでないせいだと思いたいです。
開始時の温度が多少違いますが、十分な時間回しているので問題無いでしょう。
細かく調べる気にもならない圧倒的な差にションボリです。
T62-2の方はPET膜を剥がして取り付けてみたりもしましたが、あまり変わりませんでした。

購入店の方には丁寧に対応して頂いたので、この結果は心苦しいのですが…
CPUグリスの代わりとしては全く使えないという結論になりました。
CPU用として売られている高いやつはまた違うのだと思いますが、
とりあえず似たような品で代用するのは無理そうです。
そうなると、これはどういった用途で使うものなんでしょうね。正しい用途が気になります。


余談ですが、
デンシ電気店さんはヤフーショップからだと宅配便での配送しか選択出来ませんが、
要望欄に定形外郵便希望と書くと郵便で送ってくれます。(支払いは振込のみ)
  • 購入金額

    630円

  • 購入日

    2013年06月19日

  • 購入場所

    デンシ電気店 ヤフーショップ

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