レビューメディア「ジグソー」

単なるカードの強さ比べでないところがいいな。

先日ゲームレコーダー ER130のレビュー

で利用したゲーム。ずいぶん長くやっているのに紹介していなかったのでここらで。

 

cybercatがガラケーからスマホ(iPhone)にした直後に見つけ、「可愛い絵のゲームだなー」と軽い気持ちでやり始めたが、はや2年半(キャラデザインはQP:flapper=小原トメ太とさくら小春という二人のイラストレーターからなるユニット)。事前登録ユーザーではなかったので、最初強いカードがなく苦労したが、たまたま入ったグループ(このゲームでは「部活」という)に恵まれ、自分よりやや上位のメンバーに助けてもらいながら成長してきた(あまりレベルが離れていると援助もらうのも難しいので、「やや上」というのがラッキーだった)。

 

さすがに2年半の間には部員の入れ替わりもあり、上位の熱心だった人が抜けたりしたので、年功序列で?いつの間にかグループ内ではトップ3に入るポジションにいる。ただ、自分も含めグループメンバーの多くは無課金~微課金程度のライトユーザーなので、ガツガツとしたり殺伐としたりすることなく続けられている、そんなゲーム。

 

ゲームの概要としては、レベルによって与えられるステータスを自分の「体力」「攻援力」「守援力」に割り振り、あらかじめ「コスト」というものが決められたカードを使って、バトルする、というカードバトルゲーム。カードには「コスト」に比例してそのカード独自の「攻援力」「守援力」が割り振られており、その「コスト」を自分の「攻援力」「守援力」に合わせて配置することで「センバツ」と呼ばれるデッキが組める(たとえば自分の「攻援力」が60だった場合「コスト10」のカードなら6枚使える/「コスト15」のカード4枚や「コスト10」のカード5枚と「コスト5」のカード2枚などでもよい←最大枚数はレベルによって制限あり)。

 

カードにはグレードがあり、下からN(ノーマル)、HN(ハイノーマル),R(レア)、HR(ハイレア)、SR(Sレア・・スペシャル?スーペリア?)、SSR(SSレア・・スーパースペシャル?)、UR(Uレア・・ウルトラ?ウルティメイト?)と7段階ある。当然コストも(重複しながらも)グレードに比例しており..つまり強さもグレードに比例する。しかしカードはいわゆる進化(「進展」と呼ぶ)をするので、同じカードを掛け合わせて次の段階に進める。2段進化型のゲームなので無印⇒+(プラス)⇒最終進展、と進化する。最終進展時にはグレードが一つ上がる。たとえばN⇒N+⇒HNという感じ。コストは「進展」しても変わらないので、「進展」するとコストパフォーマンスが良くなる勘定。また、元のカードとは別のカードを犠牲にする(いわゆる墓地に送る)ことで元のカードのステータスを強化できる(このゲームでは「エール」と呼ぶ)。

 

「進展」させると絵柄が変わる。こういうカード進化型のゲームの多くは進化しても(特に途中の段階は)左右反転で色合いだけ変えたり、ちょっと装飾が派手になったりするだけで、絵柄の再利用・焼き直し感が強いのに対して、このゲームのカードは中間段階も含めて別絵柄で、かなり気合が入っているのも気に入っているポイント(一例↓左からSR⇒SR+⇒SSR)。

自分にとっての最初のSSR(SRの最終進展)、ツンデレちびキャラの不知火五十鈴ちゃん。
© Cyber Agent, Inc. 自分にとっての最初のSSR、ツンデレちびキャラの五十鈴ちゃん。

 

また進展時にはボイスが獲得できるのもこのゲームならでは。

 

© Cyber Agent, Inc.

 

ここまではグレード数や進展段階数の差はあれ、どのカードゲームもほぼ同じ。またカードには「声援」と呼ばれる+αの能力があり、相手の防御を下げたり、自分の攻撃力をあげたりできる。この「声援」には「声援レベル」というものがあって、元カードに一定グレード以上のカードを消費して「エール」を送れば上昇する。これも他のカードゲームでも採用例は多い(一般にはスキルレベルと呼ばれることが多いかな)。

 

このゲームが面白いのは、カードがそれぞれ「センバツボーナス」とよばれるものを持ち、その「センバツボーナス」が共通なカードを「センバツ」に組み込むことで能力が高め補正されること。最大のレベル5(つまり同一「センバツボーナス」を持つカード5枚)だとステータス補正は+20%を超えるので、「攻援力」の数値が多少低くても「センバツボーナス」の数が多くてレベルが高ければ、逆転がありうる。カードには能力は高いが「センバツボーナス」を一つしか持っていないものもあれば、能力はそれほどでもなくても「センバツボーナス」を3つも持っているものもあり、これらをうまく組み合わせてデッキ(センバツ)を作るのがプレイヤーの腕の見せ所。ここを考えるのが結構面白い。

cybercatの使用している攻援センバツ。センバツボーナスALL5
© Cyber Agent, Inc. cybercatの2015年5月現在の攻援センバツ。センバツボーナスALL「5」

 

またプレイヤーとカードには「タイプ」がある(COOLPOPSWEET)。プレイヤーは最初に選んだ「タイプ」を変更することはできず、自分の「タイプ」と同じカードを使うと数値上昇補正がある。ただ「タイプ」にはじゃんけんのような関係があり、COOLPOPに強く、POPSWEETに強く、SWEETCOOLに強い。そのため「センバツ」を自分と同一の「タイプ」だけで組んでしまうと、特定の敵に異常に弱くなったりするので、自分の「タイプ」を優先しながらもそこそこバランスよく組む必要がある。

COOLタイプのカード。お姉さまキャラやツンデレが多い。
© Cyber Agent, Inc. COOLタイプのカード。お姉さまキャラやツンデレが多い。

 

POPカード。活発な感じのコが多い(ガードゆるめw)
© Cyber Agent, Inc. POPカード。活発な感じのコが多い(ガードゆるめw

 

SWWET。小動物系やオンナノコらしいタイプ。巨ν率高しw
© Cyber Agent, Inc. SWEET。小動物系やオンナノコらしいタイプ。巨ν率高しw

 

またおなじレアリティのカードは同一「コスト」であればどのカードも「攻援力」と「守援力」の合計値はほぼ等しいのだが、「攻援力」により多く振ってある攻撃型カード、「守援力」が高い守備型カード、ほぼ同じバランス型があり、この組み合わせで同じ消費コストでも「攻援力」が強い「センバツ」になったり、「守援力」が強力な組み合わせになったりする。自分が攻撃するときは「攻援力」を中心に組んだ「攻援センバツ」を使い、戦いを仕掛けられたときは「守援力」重視の「守援センバツ」が使われる。「攻援力」を使うシーンが多いので、「守援力」にステータスをほとんど振らないユーザーが多かったので?、最近特定のイベントでは「攻援力」と「守援力」の総計で戦うパターンも出てきた。

 

もっともベーシックなバトルは「クラスバトル」と呼ばれるもので、前回迄の「クラスバトル」の順位でシステム側で自動生成された15人クラスで互いに闘い、上位報酬を目指す、というもの。ただ、開始当初はほぼイベントがなく、月に3週クラスバトルで1週イベントくらいの比率であったこと、上位報酬に通常では出現しないHRカードが設定されていたためかなり活況だったが、イベントが増えてイベントに並行して月1回程度しかクラス替えとクラスバトルが設定されなくなったこと、報酬からカードがなくなったことで過疎ってる(自分もER130のレビューのため-声援発動を動画に撮りたかったため-1年ぶりくらいに参加した)。

 

活況なのはイベントで、最近は同時に開催されるサブイベントも多い。イベント報酬が通常の「クラスバトル」より良く、期間限定のSRカードやSSRカードも含まれるので、このゲームのキモはもはやイベントに移ったといってよいだろう。

 

イベントはいくつかのパターンがある。

 

もっとも古くからある?のが部活対抗戦=「部活対抗★勧誘バトル」。自分の属する「部活」とランダムに組み合わされた「部活」で部員が協力しながら相手「部活」のメンバーを倒し、ポイントを稼ぐというもの。途中から「予選」が行われるようになり、1回30~45分の対抗戦が1日3~6回繰り返され、最終的な獲得ポイントで「決勝ランク」が決まる。その「決勝ランク」によって報酬が異なるので、下位ランクではそのランク内でトップにならないともらえない報酬カードが、上位ランクではどの順位でももらえたりする(上位ランクで上位をとるとさらにレアリティが高いカードが報酬になる)。部員には役割があり、その役割に応じた特殊スキルを適切なタイミングで発動させることで相手を封じたり、時間限定で報酬を増やしたりできる。部員のレベルが近く、ステータスの振り方にバラエティがあり、アクティヴな部員が多いと大変面白い。ゲーム内のメッセージで連絡を取りつつ、攻撃強化スキルの発動時に全員で一気にたたみかけて大逆転したり、報酬増やすボーナスの発動タイミングに乗ってみんな高得点を稼いだりと連携が重要。ただ、対抗戦は時間が決まっているので、社会人にはキツイ。決勝リーグは1日に3戦×各1時間の長丁場だし。

 

マラソンイベント(「女の子だらけ」で始まるイベント名)と呼ばれる、ただひたすら走るイベントもある。これは「体力」を消費してステージを進めるが、途中に立ちはだかるキャラクターがいて、「本命ガール」(自分の一番強いカードを当てるとよい)の能力値によって障害キャラを攻略する(ゲージを削る⇒削りきるとご褒美がもらえる)もの。とにかく走り続ければソコソコレベルまでは行けるのと、時間の制約がない(決まった開催時間がない)ので自分のレベルが低いときには重宝した。

 

マラソン類似イベント(イベント名「聖櫻学園物語」)もあるが、こちらは「本命ガール」の能力値すら関係なく、ただ走るだけ。これが一番初心者向け。ただ報酬のカードを3枚そろえるのはちょっと運が必要(ポイント=カード報酬なのではなく、進めると獲得できる「鍵」を使って、カードが商品に含まれるガチャを引くという形式⇒課金すれば、使うと「鍵」を得ることができる回復アイテムを「買える」ので、それを使って当たるまでガチャを引き切れば報酬カードを得られるが、無課金では底まで引けないので)。

 

難易度が高くなるのが、「マイヒーロー」と呼ばれるレイドイベント。立ちはだかる敵(気持ち悪い男が多いw)を倒してオンナノコを救出する、という筋書き。特にグレードが高い敵を連続で倒したときは報酬としてSRカードをもらうことができる(のちに「連続」でなくてもないようにルール改正)。前半戦は「攻援力」、後半戦は「攻援力」と「守援力」の総計が敵へのダメージを決定する。自分の力で倒せないときは救援を呼ぶことができる(部員のみ、もしくはランダムの二択)。救援者の力を使って倒してもご褒美のカードは自分に入る(救援者には割増されたポイントが付く)。

 

ギャンブル要素が強く最高に難しいのが「ハンターズ」と呼ばれる対抗戦要素があるレイド変形イベント。この期間中は部活とは異なる「班」という特別編成が組まれ、これが複数組み合わさったグループがイベント参加単位。このグループ対抗でその日の勝ち負けを競い、勝者はグループが継続、敗者はグループ解散で翌日再編成となる(「班」はイベント終了まで不変)。「マイヒーロー」は救援を頼まなければ自分一人で空き時間を考えながらプレイできるが、「ハンターズ」はいわば「救援強制発動レイド」で、敵を発見したら自分のグループにすぐに公開されてしまうため、せっかく発見した敵を横取りされることも(高いグレードの敵を倒すときにMVPだとポイントにボーナスが付くが、高いグレードの敵も最初の頃はあまり強くないので、他人が見つけた敵を横取りしてMVPをかっさらうヤツがいる)。またイベント開始時間も午前10時で、熱心なプレイヤーが自グループにいると昼休みにはとんでもなく敵の強さが高騰してしまっていて、課金勢でないと歯が立たなくなっていることもある。ただ、グループ戦なので、強いグループに所属すると自分はほとんど働かなくても勝ち星が拾えたりする(勝ち星によって報酬カードがもらえる)。また弱いグループだった場合、グループ内順位が高くなるので、その日の順位賞は良いものがゲットできると、このイベントの結果は組み合わせ(自分の班、グループ、相手のグループ)が結果に大きく影響する。無課金~微課金勢は狙って報酬を獲れるものではない。

 

こういったイベントをこなしながら、カードを集め、強化する、というのがゲームの流れ。

 

本ゲームは当初ブラウザゲームとしてリリースされたが、その後Android版とiOS版のアプリも開発された...が(少なくともiOS版は)イマイチ。通しでBGMが付くのはゲームらしくてよいのだが、レイアウト的に少し画面が狭く、せっかくの絵柄を堪能できない。さらに「コイン」と呼ばれる仮想通貨がブラウザ版と異なる独自のもの。ブラウザ版のコインは、課金して購入(交換?)するのとは別に、Amebaの別ゲームを始めたり、Ameba経由でものを購入したりするともらえる、Ameba全体共通のものなので、無課金でも多少は手に入る。それを溜めて溜めて「ここぞ」という時に集中的に投入すれば、課金しなくともソコソコ良い順位までいけるが、アプリ版はアプリ内でクローズしていて購入しか(課金しか)入手方法がない「ガルフレコイン」なるもの。そうなると上記のような手は使えない。

 

さらに問題なのは一部のカードのデザインが異なったり、無表示になること

 

もともとQP:flapperの描くのは「健康的なお色気あり」のカードが多い。(どんだけイベントが多い学校だっていうのは置いといて)「清涼祭」と銘打った水かけ遊び(制服でやるのでどうなるかは..w)、「職業体験」でのコスプレ、イベントで「メイド喫茶」をやったり、「チアダンス」を踊るようなイベントがあったり...とチョイ色気系のものもある。そんなカードがAppleストアのガイドラインに抵触するとかで、ブラウザ版では全身像なのが顔のアップになっている場合もあるし、ひどいのになると「表示されない」。

© Cyber Agent, Inc. 原型のブラウザ版
© Cyber Agent, Inc. 原型のブラウザ版

 

© Cyber Agent, Inc. iOSアプリ版の同じ位置
© Cyber Agent, Inc. iOSアプリ版の同じ位置

 

© Cyber Agent, Inc. iOSではトリミングされたカード(左)と非表示のカード(右)
© Cyber Agent, Inc. iOSアプリ版ではトリミングされたカード(左)と非表示のカード(右)

 

青少年の健全な育成wに差し障るようなエロさではないと思うけどなぁ...これらのカードが拝めないのでは萌えませぬ~w そもそも絵が売りのカードゲームで絵が見られないっていうのはどーなのよ。ということでiOS版は使えん(バッサリ

 

いろいろな限定カードが出るけれど、「これ」と決めて絞って突撃すればソコソコ無課金でも行けるし、対抗戦での協力プレイも楽しいのだが、自分が所属している部活に関しては、古参メンツがかなり脱落してきていて、今No.2がほかのゲームに浮気中で参加率が低くなりつつあるのもあって、No.3としては他の部員を引っ張らなくてはならなくなったのがちょっと重荷。

 

無駄にプレイ期間だけは長いので、ソコソコレベルは高くてまあまあ勝てるんだけれど、このゲームAmebaの稼ぎ頭らしく、先日アニメ化もされて廃課金勢が大量流入し、今まで通りのやり方ではご褒美がもらえる順位の入賞は難しくなってきたし..といったあたり。

 

あと、このゲームはR以上のカードにボイスが付くのが売り(謳い文句が「君の声が、僕を強くする」)なのに実装が遅れて、SRでも登場後数か月ボイスなしで放置だったり、いろいろなご褒美や特典が課金しないと無理な設定になってきたりとゲームレベルの改悪もひどく、設定ミスや不具合も多発しているとか運営の質も疑問な感じで、そろそろ潮時かなー..とか思いつつダラダラと。ただセンバツ組むときは結構頭使うし、それで格上を撃破した時は気持ちいいので、当面ダラダラ続けるのかなー。

 

現在初心者優遇イベントも多くなってるので、このレビューを見て興味があれば覗いてみてくらはい。画と声は萌えるので!

 

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その後いくつかルールが改変されたり、イベント内容が変わったりしたのでその内容に関しては下記参照(↓)

上記のイラストコレクションの第1巻(↓)

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2019/10/26 イラストコレクションへのリンク追記/レビュー構成微調整

更新: 2015/05/08
萌え度

声がいいなー...

...が外でやるときはオフっているので&声の実装が遅れているので、結局半分以下しか聴けないのだがw

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年12月頃

  • 購入場所

    Cyber Agent, Inc.

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