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『マカフィー アンチウイルス プラス』2013名 Wチャンスレビュー

今回のレビューは『「マカフィー アンチウイルス プラス」 2013名 Wチャンスレビュー』にて提供を受けたものです。

 

でも、先ずは届いたパッケージの確認から。

 

うん、ペラペラです。
今回レビューする「マカフィー アンチウイルス プラス」は、最近流行の媒体の付かないライセンスのみの販売形式のソフトですね。

 

パッケージ裏面下部にCDドライブが不要である旨書かれています。
と同時に、インターネット接続が必須である事も。

 

大抵の場合、インターネット接続環境はあるでしょうし、そもそもネットに繋いでいないのなら周りに被害を与えないのでセキュリティ対策していなくても特に困りませんしね。
(セキュリティ対策は自らのPCを守る、と言う以上に、万が一ウイルス等の侵入を許してしまった場合に、他者に対して自らが加害者とならないようにするために必要な対策です。)

 

パッケージを開いてみると、左面に各エディションの機能説明、右面にクイックスタートガイド、と言う構成になっており、右面の中ほどに銀色のスクラッチが煌めいています。
このスクラッチを剥がすとライセンスの登録コードが記載されています。

 

先ずはクイックスタートガイドの手順に沿って、製品インストールサイトにアクセスしましょう。

 

アクセスするとカードの登録番号を聞かれますので、ここにスクラッチを削った下に記載されていたコードを入力し送信します。
指示通りに進めていくと、インストーラーのダウンロードが開始されます。

 

 

バイナリは5MB程度なので、ダウンロードは直ぐに完了です。

 

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックするなり、アイコンを選んでおいて右クリックメニューから実行するなりしてインストールを開始します。

 

 

インストーラーが起動するとインストール方法として「完全(推奨)」と「カスタム」の選択を迫られますが、通常は「完全(推奨)」のまま次へ進めばOKです。

 

 

ちなみにカスタムを選んだ場合は、5つの機能のインストール是非を切り替えられます。
各機能の説明を良く読んだ上で不要だと感じればチェックを外せば良いですが、どれも通常は入れておく方が良い物なので、全てにチェックを付けたまま先へ進むと「完全(推奨)」を選択したのと同じになります。

 

先へ進むとさっそくネットに接続が始まり、必要なファイルのダウンロードが行われます。
推定残り時間に長時間表示されますが、時間の経過と共に一気に減少していきます。

 

 

筆者宅は「フレッツ 光ネクスト 隼」ですが、推定残り時間に当初30分超と表示されていましたが、実際には10分かからずに(5分超くらい?)あっさりと完了しました。
勿論、ダウンロードに要する時間は回線(プロバイダ)依存になりますので、低速回線では数時間に及ぶ可能性もありますので ご注意ください。

 

インストールが完了すると、タスクトレイに「マカフィー アンチウイルス プラス」のアイコンが常駐します。

 

では「マカフィー アンチウイルス プラス」の「ホーム」画面を開いてみましょう。

 

各項目が何を行うものなのかが判りやすく書かれていますね。

 

「設定・機能等一覧」を開くと、少し細かいメニューの一覧になりました。


とは言え、各項目の文字を読めば何を行うものなのかは理解出来ます。

 

「マカフィー アンチウイルス プラス」のインストール後に一通りの項目をざっと見てみましたが、初期値で必要な機能がちゃんとONになっていました。
PC初中級者辺りの方は、各項目の意味が良く判らなければ初期値のまま使用しても問題ないと思われます。

 

色々な機能がある中に「クイッククリーン」と言う物がありました。

これはゴミファイル・ゴミデータを削除して、PCの動作が重くなっているものを改善しよう、という物のようです。

 

この機能単体で一本のソフトとして販売されているようなものもありますので、こういうものがセキュリティソフトの一機能として備わっているのは面白いな、と感じました。

 

逆に少し気になったのは各項目のヘルプを表示しようとした時の事。

 

ヘルプもオンラインヘルプになっているため、開く際にネットアクセスが生じますが、ヘルプの内容が表示されるまでに、かなりの時間を待たされました。
表示速度が遅いのは、マカフィーのサーバーの応答が遅い、と言う事なのでしょうかね?

 

さて、セキュリティソフトを導入して気になるのが他のソフトの妨害をしないか、と言う事。

特にオンラインゲームをプレイしようとした時に問題が出ることが多いのですよね。

って事で、試しにゲームハートの「HOnline」及び、USERJOY JAPANの「XAOC」を実行してみました。

 

先ず有りがちなのが、ランチャーでパッチ当て動作がブロックされる、と言う物。
これは主にファイアーウォールの機能になりますが、不正な通信をブロックする機能が過剰に働いて通信を遮断してしまう、と言う物。

 

マカフィー使用時にランチャーを起動しても、特に通信がブロックされる現象は起きませんでした。

 

また、アップデートチェック完了後に起動されたゲーム本体でも問題は起こりませんでした。

 

とりあえず、オンラインゲームは普通にプレイ可能なようです。

 

では、今度はセキュリティソフトによる通信速度の低下について。

セキュリティソフトを導入する以上、多かれ少なかれ通信速度に影響が出ます。

そこで、通信速度測定で定評のあるRadishのマルチセッション版で計測を行ってみました。

 

セキュリティソフトを入れていない状態でDL/ULが448.1/565.4Mbps。
COMODO使用時では324.2・413.4Mbps、マカフィー使用時では171.8/351.4Mbps、と言う結果でした。

 

COMODO使用時でDL3割減、マカフィーだとDL6割減、と言う感じなので、かなり速度が落ちている事になります。

 

最後に、セキュリティソフトとしての実力を。

普通のウイルスに対して有効なのは、まぁ有効でしょう。

生憎と検体キープしてないので、ウイルス対策自体はスルー。

 

私的に「ワンクリックウェア駆除ツール」と言う、アダルト系請求詐欺のポップアップを駆除するツールを作成・配布しているので、その手のワンクリックウェアに対してブロック機能が働くかどうかを確認してみました。

なお、このチェックに関する画像については問題のある部分にモザイクを施してあります。

 

先ずはアニメ系の詐欺サイト。
Windows標準のインターネットエクスプローラーとFirefoxでアクセスしてみました。

 

IEではブラウザ上部に、Firefoxではブラウザ下部にマカフィーのサイトアドバイザーが見えていますが、グレーのままで反応していません。

ですがサイト内のポップアップの部分(画面中央付近)、ここには本来 詐欺請求ポップアップを表示するためのソフトをダウンロードさせるためのバナーが表示されていますが、マカフィーによってブロックされています。

 

次に実写系の詐欺サイト。

 

こちらもサイトアドバイザーは反応していません。

 

中へ入って動画再生をクリックしてみると、詐欺請求ポップアップを表示するためのソフトをダウンロードさせようとしてきますが、ここでもマカフィーは反応しません。

 

詐欺サイトの指示に従い先へ進むと、見事に請求詐欺のポップアップが出るようになりました。

ちなみにCOMODOでも結果は同様で、セキュリティ対策ソフトでは請求詐欺は防げない場合が多々ある、と言う結論に達しました。

 

 

勿論、中にはきちんとブロックしてくれるセキュリティソフトもあると思いますが、いずれにしてもセキュリティソフトへの過信は禁物です。

 

このまま請求詐欺に取りつかれているのは嫌なので、手前味噌ながら拙作の「ワンクリックウェア駆除ツール」で駆除を行いました。

 

ここまでサイトアドバイザーが一切反応無しですが、本当に動作しているのでしょうか?
と言う訳で、確実に安全なマイクロソフトのサイトへアクセスしてみたり。

 

 

ここでは流石にサイトアドバイザーが安全色である緑になりました。

 

ところが本来ブロックすべきsystweakのサイトへアクセスしてみてもサイトアドバイザーは緑色。

systweak、一見普通のサイトに見えますが、ここで取り扱っている製品は詐欺紛いなソフトなのです。

 

systweakでぐぐると色々と情報が見つかりますが、概ね「貴方のPCは非常に危険です、駆除するにはこのソフトを購入する必要があります」と利用者の不安を煽って、実際には役に立たないソフトを購入させようとします。
前述のアダルト系とは別の海外製の請求詐欺ポップアップとも言えますね。

 

と言う訳で、サイトアドバイザーはフィッシングサイト対策としては有効かもしれないけれど、詐欺サイトには対応しきれていない、と言う感じですね。

とは言え、サイトアドバイザーは多種多様な情報から安全性を決めているようなので、詐欺サイトに対して詐欺サイトであると言う報告が増えれば有効に機能するようになる可能性もあります。

 

そんな訳で、請求詐欺の被害から守ってくれるか、という点については「マカフィー アンチウイルス プラス」も残念ながら不合格ですね。

ウイルス対策だけで終わらずに、詐欺対策の機能も盛り込んで欲しい所です。
フィッシングサイト対策の もう一歩先へ。

 

パッケージ内側左面に記載の、マカフィー製品の機能の比較表を見ると「アンチウイルス プラス」ではなく、上位の「トータルプロテクション」ではフィッシング詐欺も防ぐ、との売り文句でサイトアドバイザーが強化されている旨が記載されていますので、もしかしたら「トータルプロテクション」であれば請求詐欺も防げる可能性があるかもしれません。

 

 

とりあえず、ウイルスに感染する機会でも無ければ実力の程は判りませんが、大昔から比べれば安定度としてはマシになったのかなぁ、と言う感じですね。

 

通信速度の低下が著しいのが気になりますが、今回のはベンチマークでの結果としての大幅な速度低下なので、通常使用する分には体感出来るほどの速度低下は無いかもしれません。

実際にブラウジング程度でなら速度低下を体感するような場面はありませんでしたので。

 

サポートは利用していないので判りませんが、サポートがしっかりしているのなら、PC初中級者が購入するのには良いかもしれません。

 

「マカフィー アンチウイルス プラス」の場合、契約期間内であれば、電話・チャット・メールでの無料サポートが受けられるそうですので、有事の際以外でも、設定が判らない、これはどうしたら良いの、と言う辺りまで気軽に相談してみると良いのではないでしょうか。

 

ただ今回のチェックの中でもあった通り、詐欺系のサイトには意味を為さないと考えておく方が良いです。

過度の過信は禁物ですので、ご注意を。

 

 

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年09月28日

  • 購入場所

    Wチャンスレビュー用として提供頂きました

10人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • aoidiskさん

    2013/10/07

    過度の過信は禁物です
    そうですよね
    気づかぬ間に
    入られていることありますものね
  • リンさん

    2013/10/08

    モザイクの向こうが気にります(笑)

    中々突っ込んだレビューで面白かったです。

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