最初は家庭で簡単にCDを焼けるというだけである程度満足していたのですが、やがて気になるようになったのは、オーディオCDの書き込み失敗の多さと書き込み時間の長さでした。当然といえば当然です。2倍速なのですから、ざっくりとした計算をすればCDの再生時間の半分の時間は少なくともかかるということになりますから。つまり70分のCDは30分で焼き上がらないということです。
しかも先日のCDRW-SB124BGで少し触れた通り、初期のCD-Rドライブにはバッファーアンダーラン防止機構がなく、ライティング作業中にはPCで他の作業は全く出来ませんので、とにかく1枚のCDを作るという作業が大がかりなものでした。
そんなある日、当時としては極めて珍しいジャンク品のCD-Rドライブとして入手したのがこの製品でした。しかも当時の最先端である4倍速書き込み対応品です。何とか動いてくれれば面白いという程度の動機で買ってきたのですが、フロントベゼルの爪1カ所に破損がある以外は何も問題の無い、正常動作品だったのです。
このドライブを入手して実感したのが、書き込み速度の2倍速と4倍速の差でした。実はLCW-747Sを買う際にも店員の方には「2倍と4倍の差は大きいですよ」をいわれていたのですが、1万円の価格差で2倍速の方を選んでしまっていたのです。32倍と40倍程度の差になればそれほど大きな違いと感じないのですが、2倍速→4倍速→8倍速と買い換えていた辺りまでは、順当に速さの違いを実感できていました。
4倍速でも今考えればかなり遅いのですが、70分のCDを20分以内で作成できるというのは当時としてはかなり画期的でした。後に8倍速製品を買うまでは、このドライブが大いに活躍してくれました。
今も倉庫を漁れば出てくるはずなのですが、さすがにもう10年以上も使っていませんのでまともには動かないでしょう。ただ、購入価格があまりに安く、未だに強い印象を残している製品です。
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購入金額
480円
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購入日
不明
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購入場所
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