第3回鮎川哲也賞受賞のデビュー作。
私はもともと短編集は苦手でした。
一冊の中で前の章の余韻が残る中で、
切り替えて次の章を読むのが苦手だったのです。
この小説は、タイトルにあるように七章に別れている小説です。
一章毎に完結しており、そのうえで全編通しての大きな謎解きがある。
短編集のようでもあり、一つの長編小説でもある。
数珠をつなぎ合わせるかのような全体が繋がる謎に導かれて、
ノンストップで読めてしまいました。
この作品のお陰で短編集への苦手意識が払拭され、
いろいろ手を出すようになりました。
ビブリアやタレーランもいいですが、
ちょっと物足りないと思った人にはオススメです。
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購入金額
546円
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購入日
2013年04月12日
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購入場所
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