オーディオマニアの間では伝説となっている石です。より高価な選別品のBPもありますが、今回は選別品「じゃない方」であるAPを入手しました。表面実装品のAUもあるようです。
オーディオ用に使った時の音質には素晴らしい物がありますが、本来は計測器用のようです。
FET入力で、姉妹品にゲイン5以上用に最適化されたOPA637があります。
伝説になるのも納得
OPA2134と比べて一瞬代わり映えがしないと思いましたが、しばらく聞いていると繊細で見通しがよく聞こえます。透明感があってかなり優秀な音質で、オーディオマニアの間で伝説となるのも納得です。
せっかくこの石を持っているので、ハイエンドオペアンプの基準としてはこの石を使おうと思います。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
1回路品しかない
OPA627は1回路品しかありません。ステレオで使うにはもう1つ必要ですが、他のオペアンプとは桁違いに高価なのでおいそれと使う訳にはいかないでしょう。2回路用のソケットに差し替えるには変換基板も必要です。(APであれば福沢諭吉一人でもなんとか手に入るでしょうが、BPではそうもいかないでしょう。)
電源電圧は±4.5V~±18Vまで使えます。ユニティゲイン安定で、スペック上は位相余裕が75°あります。
出力電流は十分ありそうですが、ポータブルアンプに使うには電圧が足りないかもしれません。また、物理的に挿し替えられるかという疑問が残ります。表面実装版もあるのですが、表面実装ならOPA827という後継品があります。
なお、シミュレーション上は直流バイアスが殆ど出ません。計測器用の石ですからある意味当然です。
今では割高感がある
確かに非常に音質の良い石です。ただ最近ではMUSESシリーズやTHS4631といった高音質の石が増えてきました。それを考えれば割高感は否めません。OPA627自体についても、後継品としてOPA827が挙げられています。
外すとき少し熱いかもしれない
24V駆動のcMoy回路では、外気温29.3℃に対し40.5~41.1℃で推移するようです。
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購入金額
3,650円
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購入日
2016年05月頃
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購入場所
デジット
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