EMOBILE LTE対応のスマホ。なんだかんだ言って付き合い始めて1年
Huawei Ascend P2をベースにカスタマイズした、イー・モバイルLTE対応スマホ第一弾としてリリースされた機種です。12年前からPDAにはまりだし、それ以降も白ロムスマホは何台か所有してきましたが、”スマホ”として契約したうえで利用する機種は実はこの機種が初めてになります。
実はグローバル版Huawei Ascend P2よりも先行して日本に投入されており、そのためなのか当初はソフトウェア面で不具合が見られたりしましたが、数回行われたアップデートで改善されており、パフォーマンス面でも確実に向上しています。
日本独自機能としてはおサイフケータイ機能(Felica)に対応。イー・モバイルのスマホとしては初搭載になるそうです。対応しているサービスも増えており、便利に利用できています。ただしそれ以外はほぼグローバル版Ascend P2と同じになっており、ワンセグ機能などは搭載されていません。
コア数だけは多いが、正直GPUの性能は微妙。最新の3Dゲームはほぼ動かないといってもいい微妙さ加減
ハードウェアのスペックとしてはHuaweiの子会社であるHiSilicon社のクアッドコアプロセッサであるK3V2 1.6GhzにGPUがVivante社製のGC4000 16コア。メインRAMは1GB。ストレージ容量は32GBOSはAndroid 4.1.1という構成。カメラはXPERIA Zなどに搭載されているものと同じCMOSセンサーユニットである「Exmor RS」を搭載した1300万画素のカメラを搭載しています。microSDスロットは非搭載。
パフォーマンスとしてはプロセッサのプラットフォームが決して最新ではないCortex-A9に基づいたものであるとはいえ、基本的なアプリケーションの実行やライトなゲームのプレイに関しては十分なパフォーマンスが出ている印象ですが、GPUが中華パッドなどに搭載されている、3D性能が低いVivante社のものがベースになってるせいか3Dゲームのパフォーマンスは正直かなりきついです。物によってはGL07S非対応でGoogle Playに表示されず、インストールできたゲームに関してもフレーム落ちが多かったり、あるいはテクスチャ化けが起きたりします。それどころかGPUレンダリングを利用しているChromeで一部WEBページ(主にモバゲーのソーシャルゲーム)を表示すると正常に表示されないことも多かったり…ここら辺はVivante社の製品ではなくせめてMail400 MP4あたりを採用してくれていれば…と思います。
RAM容量はやっぱり1GBじゃ少ないかも…KitKatが降ってきてほしい
またメインRAMは1GBですが、Android 4.0以降4.3までは肥大化気味だったOSの実行にはちょっと厳しめな印象で、アップデートでパフォーマンスチューニングも頻繁に行われていることもあり初期FWと比較してかなり軽快になってきてはいるのですが、それでも使っているうちに残りRAM容量が150Mしかないということも結構多かったりします。ここら辺に関してはAndroid 4.4.x KitKatで省メモリ設計になっているのでOSアップデートを行ってほしいところですが、グローバル版Ascend P2にも来るかどうか微妙なので…(汗
カメラはXPERIA Zに搭載されているものと同じCMOSセンサーということで、カメラのソフトウェア的なチューニングはHuawei独自のものでXPERIAシリーズとは異なるとはいえ十分デジカメとして使える美しい写真を撮影可能で、現在メインカメラとしてもGL07Sを利用していたりします。
イー・モバイルは最初に投入したWindows Mobile 5搭載機EM ONEのころからデザリングに対応しており、それ以降も同社が販売しているWi-FiルーターのブランドPocket Wi-Fiを称した機能が搭載されていることを売りにしていますが、当然GL07Sにも搭載されています。Huawei社はモバイルルーターも手掛けている会社ですが、当機もルーターとして使ってもかなり優秀な機種になっており、デザリングルーターとして使ってもほぼカタログ通り7~8時間程度利用可能になっています。ただ当機のプランとして5GB以上通信すると128kbpsまで落とされる速度制限があることは頭に入れておいたほうがいいかもしれません。ただ前述のとおりルーターとしても優秀なのでほかの白ロムスマホやタブレット、携帯ゲーム機での外出先のネット環境としても便利に利用できています。
微妙なところもあるけど、いい子です。
けしてハイエンド機ではないため、ほかのキャリアが販売している最新スマホや、イー・モバイル内だとEMOBILE 4G-S対応機として販売されているAndroidリファレンス機Nexus 5と比較するとどうしてもスペック的に見劣りする点があり、GPUの弱さなど不満点もあるものの、全体的にはよくできた一台になっており、またはじめてスマホとして回線契約したうえで利用している一台なのでかなり愛着を持って利用しています。現在では新規・MNPで本体代金一括0円になっており、その場合2000円台でLTEスマホが利用できる運用価格の安さも魅力的になっています。うちは出た当初から契約したので月々3883円(本体代割引有実質0円)という契約ですが、それでも他キャリアのLTEスマホと比較してかなり安いと思っており後悔はしていません。現在ではソフトバンクの3Gエリアもローミング利用できるようになっており、エリアの狭さもある程度カバーできるようになっています。それでもモバイルWiMAXと比較すると電波が入り面過ぎる場所が結構あったりはするのですが…
安価なLTEスマホがほしいというユーザーに今でもお勧めできる一台になっていると思います。
ちなみに一時期GL07Sとは中に入っているSIMカード(EMChip)のことだといわれたように、GL07S自体SIMフリー端末でEMChipも別のSIMフリー端末に入れて使うことができたのですが、3/11より最新のアップデートを適用したGL07S以外でのデータ通信はできない(IMEI番号でGL07Sではないものはブロックするように変更された)ため、GL07SのSIMを別の端末にさしてつかうことはできなくなってしまいました。個人的にはGL07Sでしか使っていないので問題はないのですが、予備機として
の運用を考えていただけにこの変更はちょっと痛いかもしれません。(Lumia 520はLTE非対応ですがソフトバンク3G経由でのデータ通信は3/11以前は可能でした)
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購入金額
42,000円
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購入日
2013年03月16日
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購入場所
ヤマダ電機 テックランド大泉学園店
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