ピン数や大きさも含め、基本的には通常のデスクトップ用Socket 754向けAthlon 64と変わりませんが、DTR版は「Desktop Replacement」(=デスクトップ代替)という名称の通り、主に持ち運びされずに使われる大型ノートPC、所謂デスクノート向けに提供された仕様のCPUです。
外観上明らかな違いは、ヒートスプレッダーが存在しないということです。デスクトップ向けのAthlon 64シリーズは全て同じような形状のヒートスプレッダーが使われていますが、このDTR版では先代のAthlon XPシリーズのように基板上にコアがむき出しで搭載される形となります。当然その分厚みも大幅に薄くなるため、通常のSocket 754対応CPUクーラーは利用できません。
ちなみにOPNは「AMA3200BEX5AP」となっていて、通常のデスクトップ向けの「ADA…」とは差別化され、モバイル系製品に準ずる扱いとなっているようです。
当時のデスクトップ向けAthlon 64 3200+ (Socket 754)のTDPは89Wで、DTR版は81.5W、モバイル版で62Wとなっているそうです。デスクトップ版よりは若干値は下がりますが、実質的にはほぼ同等としかいいようがないスペックです。
先述の通り私自身Socket 754対応のマザーボードすら持っていませんし、まして形状が異なるDTR版を使う余地など全くありません。なぜこんなCPUを持っているのかといえば、某PC系販売店の移転オープンセール時に、未チェックパーツ詰め合わせ箱を買ったところ、このCPUもそこに入っていたというだけの話です。
完全にコレクションの一環としてしか価値のないCPUになってしまっています…。
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購入金額
0円
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購入日
2010年07月31日
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購入場所
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