鍛金用の金づちで、大学の専攻課程で必要だったため、金切鋏と同じ1984年頃に
購入しました。購入した時は頭の部分と柄は別々で、自分で加工して道具として
完成させた記憶があります。氏名を書くかわりに、目印として柄の部分に象眼を
施したのは、ちょっとした遊び心です。
磨きが入っているのは地金に傷をつけないための配慮です。
金工職人の方が使われているものは、もっとカガミ(打つ面)の部分が
平らな感じだと思いますが、自分はこの形のほうが使いやすく、
試行錯誤しながらこの曲面になりました。
当時、大学で金工を専攻していたのですが、ほとんどこれ一本で壼などを
作っていました。というか、一本しか持っていなかったので、選択肢が無かった
というのが本当のところです。(他のものは学校のものを借りてました)
作った作品はたぶんもう残っていないと思いますが、写真ならどこかに…
地金の裏に当てる、「当て金」が無いと使えないので、今は使う事もありません。
釘を打つには勿体ないし、他に使い道がないので今は工具箱の中で
ひっそりと眠っています。
久しぶりに取り出してみたら、表面がくすんでいたので、軽くペーパー掛けを
して、金属磨き(コンパウンド)で磨いてやりました。
金工職人を目指していた訳ではないので、今後も使う事は無いと思いますが、
手放せない思い出深いアイテムです。
-------<追記>-------- 2013.02.01
写真を発見しました。
初めてこれを使って作った銅製の燭台です。
下の器が規定のもので、上の部分はオリジナルデザインです。
画期的な開閉式フタシステムを採用した野心作!w
ロウ付けがヘタクソなところがポイントですw
銅製のティーポットです。
鍛金で形を作り、鎚目を消してピカピカに磨いたものに
ロジウムめっきを施しています。
形は気に入っていますが、注ぎ口の位置と形状が微妙で
ドビューっと勢い良く出る上、最後まで注げませんwww
銀めっきのヤカンです。
本体はへら絞りという技法で作成して、鍛金の注ぎ口と
合体させたものです。使い勝手は悪くないですが、
銀めっきという点で、笑いをとった一品ですw
真ちゅう製のテーブルウェアです。
真ちゅうのフラットバーを叩いて形にし、磨き込んで
ロジウムめっきを施しました。
ナイフの取っ手はモナカではなく無垢なので非常に重いです。
こんな感じで、使い勝手がイマイチなものばかり作っていましたw
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購入金額
2,000円
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購入日
1984年頃
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購入場所
はにゃさん
2013/01/31
izappyさん
2013/01/31
使い始めた頃からピカピカに拘っていました。大学の工房にあったデカいバフを使うと、あっと言う間にピカピカになるので、使った後は、いつもバフ掛けをしてました。