理由はいくつかあるのですが、まずは余剰EFマウントレンズの再利用先としての使い道を考えていました。そのためにはマウント変換アダプターのEF-EOS Mが必要となりますので、ダブルレンズキットか、EF-EOS Mの差額が出るほど圧倒的に安い他のセットが購入対象となっていました。
また、以前酷評していた最大の理由はAFの不正確さと遅さだったのですが、これはファームウェアの改善によりある程度は解消したことも購入に踏み切れた理由となっています。もちろん、依然として私が以前から使っていたSONY NEX-5Nには及ばないのですが、使い物にならないと言うほどの酷さからは脱却してきたように思います。展示処分品だったことから、購入時点で最新のファームウェアに書き換わっていて、以前ほどの悪印象は受けなかったのです。
今まではカメラ2台持ちでの撮影にはEOS 5DとEOS 20Dを連れ出していて、サブ機の方の存在感が大きすぎるという問題があったのですが、これからはサブ機の方はこちらにしても良いかという気はしています。もっとも、あくまで「以前よりはマシ」というレベルの改善ですので、EOS Mでスポーツ撮影というのは厳しいとは思います。
買ってきて撮影よりも先に試したのは、以前買ったもののあまり使っていなかったレンズ、EF 40mm F2.8 STMのファームウェア更新でした。これは比較的最近のEOSのボディーを持っていれば自分で更新出来るのですが、EOS 5DやEOS 20Dではレンズのファームウェア更新には対応していませんし、あまり使わないレンズなのでわざわざ書き換えに出すというほどの気分にもなれませんでした。
キヤノンの公式情報ではEOS Mでのファームウェア書き換えに対応しているという話は特に書いていないのですが、EOS M自体には書き換え機能は用意されていますし、EF-EOS M経由での装着でも電気的な接点の互換性に問題はないはずですので、とりあえず実行してみたのです。
結論から言えば全く問題なく書き換えは実行出来ました。書き換え後のレンズの動作にも問題は出ていません。あまり期待していなかった部分だったのですが、レンズのファームウェア書き換えに対応した環境が手に入ったというのは嬉しい誤算でした。
相変わらず完成度が高いというほどの製品ではないと思うのですが、最初からこのファームウェアで発売されていればもう少し印象は良くなったのではないかと思えるだけに、初期状態での完成度の低さが悔やまれます。今回の購入価格と最新のファームウェアであれば、ある程度納得して使える製品です。
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購入金額
31,800円
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購入日
2014年02月01日
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購入場所
atsuo@tokyoさん
2014/02/01
最初から EOS M2の性能で出ていれば、評判も良かったでしょうにね。
jive9821さん
2014/02/01
レンズ資産といっても、安物レンズが無駄にあるだけですので、それほど活用範囲は広くないとは思いますが…。
プライベート用途よりは、仕事でお客さんに頼まれる商品写真を手軽に撮る分には悪くないかと思っています。当面はEOS 5D用のカメラバッグの片隅に入れておいてサブカメラとして使うという形になりそうです。
もっとも、個人的には銀塩時代からEOSの良さはAFだと思っていただけに、良くなったとはいってもまだまだ納得出来ない部分は残っています。最初からEOS M2の出来であれば、ある程度評価されたのだと思いますね。