レビューメディア「ジグソー」

一応SASのHDDも使える

普段からメイン級で使うPCにはHDD/SSD/光学ドライブを大量に接続する癖があるので、マザーボードのオンボードSATAコネクターでは、台数に対して不足が生じることがあります。

現在のメインPCでは光学ドライブの接続先が足りなかったため、PCI ExpressスロットにUltraATA/133対応のホストアダプターを装着して、ATAPI接続の光学ドライブを使うことで何とか対処しています。

このようなことがあるので、普段からPCI Express 1xスロット用のSATAホストアダプターやUltraATAホストアダプターを安く見つけた際には確保しておくようにしているのですが、このFastTrak TX2650もそのような目的で購入した品の一つです。

ただ、この製品はSATAだけではなく、SASのデバイスを接続することも出来ます。バルクの処分品で買ったため、SAS用の接続ケーブルが添付されておらず、実際にSASのデバイスを接続して利用するには高いハードルが待っていることになりますが…。

対応規格はSATA2.0およびSAS1.0であるため、最高転送速度は理論上限値で250MB/s(3.0Gbps)となりますし、PCI ExpressもGen1ですから速度性能という点で見るべき部分は全くありません。単にデータドライブの接続先が増えれば十分という程度の感覚です。もっとも、SATA3.0に対応していたとして、その帯域幅を活用するためには高速型のSSDとの組み合わせが必須となるわけで、HDDや光学ドライブを接続する程度で速度性能に限界を感じることは当分ないものと思われますが。

一応公称スペックではRAID 0/1、JBODに対応しているということなっていますが、前述の通り単にデータドライブを接続するという以上の目的で使うことはないものと思いますので、その程度になら今でも十分使えるでしょう。

ベンチマーク測定用には全く向きませんが、SASのディスクも扱えるという対応幅の広さもあり、5年以上も前の製品としては十分使えるものといえるでしょう。
  • 購入金額

    980円

  • 購入日

    2013年01月02日

  • 購入場所

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