レビューメディア「ジグソー」

通話はやはりフィーチャーフォン

2012年冬モデルのフィーチャーフォンとしては、最上位として発売された製品です。一応STYLEシリーズとして発売されていますが、機能的にはかつてのPRIMEシリーズに相当します。FOMA同士の機種変更で、端末代金は一括で支払っています。

今までは同じ富士通製のPRIMEシリーズ F-04Bを使ってきました。ただ、業務用でSIMだけ渡されている回線があり、これに使っている端末がSH906iということで、少々年季が入ってきていて外装の傷みも出ていました。

そこで、F-04BをこのF-01Eに機種変更して、SH906iのSIMをF-04Bに移すことにしたのです。F-01Eを選択したのは、今回のSTYLEシリーズでBluetooth内蔵で、かつ防水という条件を満たすのがこの機種かN-01Eのみということで、まず候補はこのどちらかです。その意味ではN-01Eでも良かったのですが、F-01Eにのみ用意されたWi-Fiも、何かの役に立つかもという考えもありF-01Eの方を購入しました。

ただ、買って早々に後悔したのは、スピーカー音量の小ささです。これまでのF-04Bで使っていたのと同じファイルを着信音に設定してみたのですが、最大音量でもあまりに小さく、しかも音が割れてしまって非常に聞きづらいのです。鞄の中に入れてしまうと、恐らく街中では鳴っていても全く聞こえないでしょう。F-04Bではとりあえず不足が無い程度の音量は出ていたのですが…。

Bluetoothの接続などは、SH906iと比べればスムーズですが、これはF-04Bと比べて特に変わっていないという程度の印象です。小ささや軽さという点では明確に進歩していますが、そのためにスピーカーの音量と音質が犠牲になっていると考えると何とも微妙な心境です。

それでも、通話するという電話機として最も基本的な部分においては、スマートフォンとは比較にならないほどに便利です。Androidのスマートフォンでは、ひどいときなどかかってきている電話に出られないなどということもありましたが、フィーチャーフォンではさすがにそのような不具合はまず見られません。

私の場合、パケットを使う用途であればiPhoneを使いますので、ドコモ回線をフィーチャーフォンにしておくことで、iPhoneの維持費を足してもFOMAのスマートフォン端末一台よりも安上がりという辺りは大きなメリットです。

かつての90x系やPRIMEシリーズのような仕上がりは残念ながら望めませんが、大抵の使い方に対して対応できるだけの機能は備えた端末ですので、今のSTYLEシリーズの中で選ぶなら、とりあえず無難な製品といえるのではないかと思います。
  • 購入金額

    20,390円

  • 購入日

    2012年12月28日

  • 購入場所

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