レビューメディア「ジグソー」

メモリをジャケ買いしてもいいじゃない!初めてのDDR3-2400メモリ

G.Skillの代理店事業等を手がけるOCMEMORYオリジナル扱いとなる4GB*2メモリキット。

DDR3-2400の10-12-12-31、電圧は1.65Vというスペックを実現しながら、DDR3-2400メモリとしては比較的お手頃な価格の5980円。

↑しかもポスターもついてくる!

 


 

 

ポスター同様ステキなパッケージも特徴。というかコレに釣られた感は否めない。今まで高クロックメモリに手を出した事がなかったのでいいきっかけになった。

このイラスト自体は2010年に発売されたOCM32000CL9T-6GB(DDR3-2000 2GB*3)キットに使用されたものと同じだが、当時の販売価格は24800円、更にトリプルチャンネル環境向けと言うことでとてもじゃないが手を出せないシロモノだった。

 


 今回はメモリ自体が一気に値下がりしたタイミングで登場。デュアルチャンネル向けで推奨環境もZ77マザーにIvy世代 i7 or i5とそろえやすい。

日本で独自のチェックをしているとのことで安心感もある。オーバークロックメモリ入門用にもよさそうだ。というか私自身DDR3-1600までしか使ったことが無いので入門状態。まあ低電圧メモリとかX79メモリ混載とか変なことはやってるんですが。

 


 
最近は1333メモリでさえヒートスプレッダを装備し派手な見た目を持ったもの等色々あるが、コチラは「基盤とチップを見ろ!」といわんばかりの剥き出しメモリ。メモリ自体を自分の目で見て納得して買えるのだからむしろOC向けではアリだろう。ハデハデな光るヒートスプレッダも大好物ですが!

ちなみに端子保護カバーも付属していて未使用時も安心。


もちろん1.65Vという事で安定動作の為にはメモリクーラー等による冷却が推奨されている。

 

今回はSNE製の無駄に光るクーラーを装着。コレ、アウトレット品?が630円で買えて取り付けもカンタンなので既に2個あったが今回コレ用に追加購入して3個目。

 

※追記:この後スペースの関係でメモリクーラーを使えない環境でも使用したが、特に問題はなく、あんまりシビアに考える必要は無さそうだ。

 


 

その他設定や推奨環境など丁寧な解説が添付の小冊子が添付。ちなみにメモリ自体にはシリアルナンバーらしきものは無く、こちらの小冊子にシリアルナンバーが表記されている。

 

そして公式サイトでもオーバークロック設定のTipsが確認できる。
http://www.ocmemory.jp/news/ocm2400cl10d-8gbn-tips.html
この解説がある点も入門にピッタリだ。

 

 

 

 

【動作テスト Core i7 2700K + Z68】
 

それでは2400動作を狙ってみる。Z77にIvyが推奨らしいがまずはこのコンビ。

 


Intel Core i7 2700KとASUS P8Z68-V PRO/GEN3のSandy世代セット。CPUの正式対応はDDR3-1333まで、マザー側はDDR3-2200までの対応となるのであまり望みはできないが…

一応UEFIの設定にDDR3-2400があった。しかし設定があるだけで起動はできない。メモリタイミングや電圧を若干調整したが無理。大人しくDDR3-2133動作(タイミングは10-12-12-31のまま)を選択すると普通にOSまで起動し安定。

結局2133状態でベースクロックを105まであげたのが今回この組み合わせで試せた最大値。

 

 

 

 【動作テスト Core i7 2700K + Z77】

 

よろしいならばZ77だ。

と、言うわけで早々にCPUをそのままにマザーボードをMSI Z77A-GD55に変更。これでマザーボード側の公称対応値はDDR3-2677まで上がり射程範囲内になる。


…が、2700KだとDDR3-2133動作までしか選択肢がでない。動かないんじゃなくてはなから選べない。2133動作ならやはり安定するのだが…。後でよくよく調べてみると雑誌系のレビューでもこのマザーはSandy搭載時は選択肢が2133までになるとの記載が。結局Z68と大差ない結果に。


 

 

 

【動作テスト@推奨環境 Core i7 3770K + Z77】

という訳で結局このメモリの推奨環境になるIvy世代のi7 3770KとZ77という組み合わせに。


さすが推奨環境だけあって2400指定登場。早速指定の10-12-12-31/1.64V(ちょい低め)にしてみると…アッサリ起動。そのままの状態でHDDレビューやゲームを動かしたがまったく不安定になる様子はない。DDR3-2400動作OK。さすが推奨環境といったところ。
 

 


【動作テスト(オマケ) 3570K + H77】

はっきりいって期待はしていないが、ちょうど横に蜘蛛が置いてあったので一応試してみる。

i5 3570Kはともかく、Intel DH77DFは典型的な定格向けITXマザー。

やはりDDR3-1600動作どまり。それ以上はXMPを読み込もうが項目を探そうが、設定さえできない。元々このDH77DF、メモリ周りの設定は自由度が無いので予想通りといえば予想通りなのだが。

 

 

 

 

 【3770K+Z77によるDDR3-2400ベンチ取得】

 

 さて、話をCore i7 3770K&Z77A-GD55に戻して、実際にDDR3-2400動作で何かしてみよう。

 

DDR3-2400になったところで差が出るのだろうか?


 


 

実際CM2004R3のメモリ周りのスコアは明らかに上昇している。

 

コレ、X79にDDR3-1600メモリ4枚挿しのスコアが80000程度なのでそれよりも高い。


 これはなかなかフォトショップとか軽快になりそうだが…実際クアッドチャネル動作ができるX79はRAMディスクを使用しているのもありフォトショの体感速度がいい感じに上昇した。しかしコイツはゲーム用だフォトショ入ってない。とりあえずインストール済みだった3D Mark06を回す。
 

3DMark 06

DDR3-1600 9-9-9-24    29953pt

DDR3-2400 10-11-11-31    30176pt

確かに上がっているが。3D Mark06じゃ今更メモリが上がっても仕方ないレベルだったのだろうか。たとえ1桁でもスコアを上げたいチャレンジにはともかく実用上の差は殆どないスコア差だろう。より新しい3DMarkは今度時間があればやってみよう。

 

そこでふと思い出す。AMDのAPUはメモリ速度でオンボードグラフィックの性能が結構変化したはず。そこでグラボを外してHD4000を使用してスコアの変化をみてみよう。

 

3DMark 06(HD4000)

DDR3-1600 9-9-9-24 6748pt

DDR3-2400 10-11-11-31 7167pt

 

FF14 Low(HD4000)

DDR3-1600 9-9-9-24 1493pt

DDR3-2400 10-11-11-31 1590pt

 

おお、地味にアップ!まあVRAMの速度がアップしたのと同義だからやはりゲーム系ベンチではオンボードグラフィックの方が恩恵が大きいという事か。

とはいえこのクラスのメモリを使う人がオンボードを使うかというと…AMDのAPUならともかく、推奨環境のi7&Z77では少数派だろう。

 

 

 

【まとめ】

メモリを多用する画像編集等でないと体感的な差は出難いと思われるし、その用途だと容量の恩恵の方が大きい。やはり見たママだが余裕あるメモリスペックを活用したOC・ベンチチャレンジ。テスト用としての意味合いが強そうだ。実際そのために買ったんですけどね!

 

とはいえ今なら比較的手ごろな値段で購入できるし、自作PCの楽しみ方の幅を広げるアイテムの一つとしてなかなか面白いメモリ。

何より日本でのチェックが入り推奨環境でのOC動作成功の可能性がかなり高いという安心感があるのは他のオーバークロックメモリには無いメリットだ。親切なTipsもあるので、私のように「一度高クロックメモリを試してみたい!」と言う人にもオススメできる。

 

今回はベンチを取得した環境のままゲーム用マシンの常用パーツとしてDDR3-2400動作を続けているが、全く持って安定している。

但し長時間の高クロック動作には今回使用したようなメモリクーラーや、メモリ周囲を冷却できるCPUクーラーがあったほうが安心だろう。

 

今回は年末というのもあり駆け足のテストで、推奨環境に近い無難な状態でしか試していないのだけど、時間が出来たらAMD環境やX79環境でも試してみたいですね。

 

 

【追記:AMD APU】

 

Intel環境推奨なのだけど…

 

 AMD環境…それもITXのFM2で使ってみた。結果としてはマザー側が2400正式対応していないのもあるだろうが、安定動作は2133とまりで、2400は不安定。メモリタイミングを異常に大きな数値にしてやっと起動・ベンチが通る程度だった。

 

しかし2133(10-11-11-30)設定では驚くほど安定しており、またAPUのオンボードグラフィックはメモリ速度によって性能が左右されるので、1600動作に対しベンチスコアやゲーム中のフレームレートが目に見えてアップしている(新FF14ベンチが3710→4024など)。

詳細はA6-5400Kのレビューで。

  • 購入金額

    5,980円

  • 購入日

    2012年12月16日

  • 購入場所

    OVERCLOCK WORKS

コメント (7)

  • カーリーさん

    2012/12/27

    昨日時点で変わらず5,980円でしたがarkの
    HP見ると6,680円在庫無しになってるので
    欲しい人は急いだほうがいいかも知れませんねー
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