そのどぎつい色合いと反して?楽しいサウンド。ロックやビート系は嬉しくなるようなドライヴ力で、とうてい9000円のイヤホンとは思えない造り。それまでメインに聴いていたのが、モニター系で端正で見通しが良く、中域の充実度・解像力はスゴイが、低域はかなりおとなしめのカスタムIEM、カナルワークスCW-L11
だったので、その対比が面白くて、曲によってはむしろTITTAの方を好んで使うようになった。
そうして使っていくと不満が出てくるのがイヤピース部分。レビューでも書いたが、TITTAには予備ピースは一対つくものの、サイズは同じ。国産イヤホンの多くが一番標準の「M」
でちょうど良い、標準的日本猫?であるcybercatにはチョイ大きい。アメリカンサイズならぬイタリアンサイズ??柔らかい素材なので押し込めば密着するけれど、弾力も強いので、耳が乾いているとポヨンと出てきちゃう。
そうなると密着度が薄れてウリの中低域が著しくスポイルされる。
ちょっとそれが残念だったので、先日e☆イヤホン 秋葉原店にいったときに店員さんに相談したところ、いろいろなイヤピースを試させてもらえた。そこで選んだのがこれ。
超弩級ケーブルでオーディオアクセサリー界に現れたMonster Cable(モンスターケーブル)社。その高音質なケーブルでプロの現場はもちろん、ピュアオーディオ分野やカーステレオ分野で「選んで間違いのないケーブル」として確固たる地位を築いている(そ~いえばcybercatのカーステもMonster Cable使ったな)。
そんな同社が2009年イヤホン/ヘッドホン分野に進出した。最初はアーティストとのコラボモデルが多かったが、現在はかなりラインアップを増やしている。イヤホンに関しては基本ダイナミック型で、形も他にはないようなおもしろいものが多い(「MILES DAVIS TRUMPET」は本当にトランペットとのような形でリモコン部分はピストン状、さらには試聴素材としてMILESのCDまでつく)。後発としてオーソドックスではないアプローチで切り込んできた。
同社がイヤホン分野で力を入れているのはイヤピース。複数素材の複数サイズを添付し、自分に合ったサイズを選んで密着度を上げることで高音質化を狙う。とくにフォームタイプとジェルタイプの人気が高い(他にフランジタイプや普通のシリコン系もある)。フォームタイプとジェルタイプは別売もされている。それが「MONSTER SUPER TIPS」。「スーパーフォームチップ」と「スーパージェルチップ」と銘打たれた各素材のイヤピースは各5サイズ。大きい方からL、M、MS、S、XS。
これを各種試させてもらった。フォームタイプは柔らかく密着性は良かったが、耐久性や耐水性が低いと言うことなのでこの次にして、外で使うことが多いのでジェルタイプをいろいろと。「SUPER TIPS」は国産ブランドのイヤーチップより一回り大きいUSサイズというのはホント。Mはちょっち大きかった。MSでも良かったけれど、グイッと突っ込みたかったので、Sを選択した。またコイツは一般のシリコンタイプと違って「ジェル」と呼ばれる弾力性がある素材が、充填されている。イヤピースをキノコに見立てた場合、傘の下の胞子がある部分?にその弾力がある物質が充填されている。そのおかげで、ぷにっとしててちょっと堅い(変形が少ない)のでやや小さめなのを押し込む方が良いわけ。で、コイツは普通は6対(+試供品として違う方のタイプが1対)一セットの販売だが、それはさすがに多い。次はまた違うのに変えて遊びたかったので、e☆イヤホンならではのバラ売り購入。1対(2個)のイヤピースとEtymotoc用ステム径拡張パイプ(ステム=イヤホンの径が細いタイプに装着するためのアダプター)が2個で、580円。上記のセットが3000円くらいだったからマァマァかな。音的には純正と同傾向だが、結構下が安定して出るようになった。これでゴキゲン(←死語)なイヤホンライフが送れる?
そうそう色は「Carot One TITTA」に合わせて青~グレー系がよいかな、と思っていたけど白。つ~のもこのメーカー、サイズで色が違う(XS=グレー、S=ホワイト、MS=ブラック、M=ガンメタリック、L=シルバー)。カラーが選べない点はイマイチかな。
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購入金額
580円
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購入日
2012年11月17日
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購入場所
e☆イヤホン 秋葉原店
がじおさん
2014/05/13
最近チップにも目がいくようになって来ました。
ジェルチップにも興味があるので、これにもトライしてみようかしら。(^^
cybercatさん
2014/05/13