レビューメディア「ジグソー」

静かなオリジナルファンが魅力です

SAPPHIREのオリジナルファンを搭載したRADEON HD 7870 2GBの中古品が安値で販売されていたので掴んでみました。


ボード形状は2スロット占有タイプでGeForce GTX 560tiより基盤のサイズも長めです。


ボードが長いためでしょうか。6pinのPCI-E補助電源コネクタは側面に2個配置されています。


ドライバーは最新のベータ(12.11)を入れてありますが”ドライバーの応答停止”などもなく、今のところ安定して動作しています。


●ベンチマーク
おなじみのFF11ベンチ3とFF14ベンチを使用して3D性能を計測してみました。

<スコア HD 7870 (GTX 560Ti)>
・FF11ベンチ3 Hi : 11688 ( 11490 )
・FF14ベンチ Low: 8534 ( 7824 )
・FF14ベンチ Hi : 5296 ( 4675 )

3種類のテスト全てにおいてGTX 560 Tiを上回るスコアです。3D性能的には上位のHD 7950と同等レベルというのも納得です。


●消費電力
サンワサプライワットチェッカーPlusを使用して消費電力を計測してみました。
アイドル時と軽い負荷時(FF11ベンチ3)と重い負荷時(FF14ベンチ)の3パターンで検証しています。

<消費電力 HD 7870 (GTX 560Ti)>
・アイドル時 : 80~81w (88~91w)
・FF11ベンチ3 : 最大 147w (175w)
・FF14ベンチ : 最大 243w (311w)

アイドル時に関しては22nmプロセスのおかげで動作電圧が低いのか8W程度差が開きました。
iGPU使用時に比べると20~30w前後消費電力が増える形になりますが許容範囲内と言えます。

比較に使用したMSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OCはOCモデルのためGTX 560Tiのノーマルモデルに比べて消費電力が増えていると思いますが、負荷時に関しては最大で78wと予想以上に差が開いています。ワットパフォーマンスは良好なようです。


●Crysis2 DX11&ハイレゾパック適応での高解像度プレイに挑戦!
Crysis2のグラフィックオプションの解像度をフルHDに設定し、DX11とハイレゾパックを適応した状態で垂直同期のコントロールをオン(する)に変更したときのゲーム中のフレームレートの上限をチェックしてみました。

<Crysis2フレームレート HD 7870 (GTX 560 Ti)>
・フルHD(1980x1080) : 30 fps ( 20 fps)
・WQHD(2560x1440) : 20 fps ( - )

HD 7870はフルHD解像度で30fps制限、GTX 560Tiは20 fpsでした。HD 7870は実際ゲーム中も重いシーンで若干処理落ちを感じますがフルHDなら快適にプレイ可能でした。GTX 560 Tiは処理落ちするシーンが目立つのでクオリティーか解像度を落とさないと厳しいです。

GTX 560Tiが予想以上に苦戦しているのはハイレゾパックを適応していることも影響しているのかもしれません。

ハイエンドGPUに迫る性能のHD 7870でもWQHDは厳しいようで、上限は20fpsに制限されて負荷のかかるシーンではそれ以下に落ち込むこともあり、全体的にカクカクしていて実用に耐えられませんでした。


●コア温度とファンの回転数について
GPU-Zを使用してコア温度とファンの回転数をチェックしてみました。
(比較用に MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC のデータを用意しました。)

SAPPHIRE HD 7870 アイドル時
SAPPHIRE HD 7870 アイドル時

SAPPHIRE HD 7870 負荷時
SAPPHIRE HD 7870 負荷時

MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC 負荷時
MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC 負荷時

室温17度前後の環境でのGPU温度はアイドル時は22度、負荷時は57度となりました。
MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC とコア温度的には同じですが、サファイアのファンは負荷時でも1,400rpmまでしか回転数が上がらないのでかなり静かです。(補足:MSIのGTX 560Tiも煩いということはありません。)

もちろん季節的な問題もあると思いますが MSI GTX 560Ti は2,600rpmまで回転数が上昇しているところを見ると28nmプロセスの効果が出ていると言えます。


●感想
自分の購入価格は参考にならないと思いますが、発売から半年経過しているのとライバル製品の登場で価格改定も入り新品価格も安くなっているのでお買い得感は高いといえます。

GPUはGTX 580から変更したので3D性能的にはスペックダウン。スカイリムをウルトラ設定+WQHD解像度でプレイするにはパワー不足でしたが値段が安かった事と、発熱&消費電力が大幅に減ったので良しとしました(>_<)

短時間の検証ですが設定を少し緩めるとWQHDでも問題なさそうです。
それにメモリは2GBと若干余裕ができるのでBF3の高解像度でのプレイやスカイリムにHRパックの導入前提で、コスト優先でGPUを選ぶ場合には良い選択肢になりそうです。


<2012/11/24>
・GPU-ZのSSを追加しました。
・”コア温度とファンの回転数について”を追記しました。

<2012/12/11>
・”ベンチマーク”をを追記しました。
・”消費電力”を追記しました。
・”Crysis2 DX11&ハイレゾパック適応での高解像度プレイに挑戦!”を追記しました。
  • 購入金額

    12,600円

  • 購入日

    2012年11月頃

  • 購入場所

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • Sheltieさん

    2012/11/23

    ●ナンチャン へ
    ですね。
    ライバルのGTX 660&660Tiのリリースで値下げ幅も多めなのでお買い得感高いです。
  • bibirikotetuさん

    2012/11/24

    サファイアのこのファン形状、すごく気になりますw
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