デジカメも高画素のデジカメ(Nikon D800E)を購入し、プリンタも約8年ぶりにA3ノビ対応プリンタ(EPSON PX-5V)を追加購入したので、この際ちゃんとカラーマネージメントをしようと思い購入しました。
これまで、デジカメ(Nikon D3,Nikon D800E)の設定をAdobe RGB,モニター(DELL U2711)の設定もAdobe RGB,RAW現像ソフト(Nikon CaptureNX2,Adobe Lightroom4,Adobe photoshop CS6 Extended)もデフォルトをAdobe RGB,プリンタ(PX-G5000,PX-5V)もからプロファイルをAdobe RGBと、すべてをAdobe RGBに設定して使っていました。
きっとWYSIWYG(ウィジウィグ:What You See Is What You Get)になっている(ある程度の範囲内に入っている)と信じて使ってきました。
実際に、これまでそんなにイメージの異なる表示(PC)や印刷物(写真)になったことはありません。
普通は、プロのデザイナーや印刷業者等が行うカラーキャリブレーション及びカラーマネージメントですが、表示と印刷結果の色の差を詰められるのであれば少しでも詰めたい!と考え購入に至りました。
Spider Studioは、大層なアルミケースに入っていますが、中身は単品販売の詰め合わせで、多少金銭的なお得感がある程度です。
モニターキャリブレーション用に Spyder4 Elite (単品では29.400円)
デジカメ撮影用にSpyder CUBE (単品では6,720円)
プリンタキャリブレーション用に Spyder Print (単品では39,900円)
がセットになっています。
単品販売金額合計だと、76,020円ですが、アルミケース付きで通常価格67,200円+10%ポイントで購入できました。
まず、モニターのキャリブレーションですが、私が普段使っているモニターには3台のデスクトップPCが繋がっていますので、3台のPCにアプリをインストールして各々キャリブレーションする必要があります。
3台のPCのグラフィックボードは、全てGeForce GTX680のリファレンス(ASUS x2,Leadtek x1)なのですが、Dual Link DVI接続が2台,DisplayPort接続が1台なので、カラープロファイルのコピーでは済まされそうにありません。
その他にも私のノートPCが1台,家族のノートPCが3台ありますが、まずはデスクトップPCだけにインストールしました。
ソフトは、最初にインストールする際に、ソフトウェアのシリアル番号を入力しインターネット経由でアクティベーションを行います。
この時、センサーも接続した状態でアクティベーションを行うため、ハードウェアも一緒に登録されます。
その後は、他のPCへのインストール用のライセンスコードが発行されるので、ソフトウェアのシリアル番号の代わりにライセンスコードを入力すれば、アクティベーションを行わずにインストールが可能になります。
モニターキャリブレーションアプリの、Spyder3 Eliteを起動すると、起動画面表示後、注意が表示されます。
キャリブレーションは、まずセンサーをスタンドに立てて、環境光の測定から始まり、モニターのキャリブレーション中には指定された輝度にモニターのブライトネスを一度調整するだけで、約5分で終了します。
私は、モニターのブライトネスを50%位に設定していたのですが、キャリブレーターから指示されたのは更に暗い設定でした。(31~33%,Dual Link DVIとDisplayPortで各々輝度が異なりました)
Dual Link DVIには、ASUS のGeForce GTX680,DisplayPortには、LeadtekのGeFoece GTX680で接続しました。
キャリブレーション終了後に、キャリブレーション前後の比較ができるのですが、私が手動で調整したものから、色味が若干青に転んだように見え、明るさも少し暗くなりました。
(私が白だと思い込んでいた色は、白より若干黄色がかっていたことになります)
キャリブレーションが終わると、sRGBやAdobe RGBの色域と自分のモニタの色域の比較もできるのですが、Dual-Link DVI 1,2共にAdobe RGBをカバーできていましたが、DisplayPortが若干青方向の色域が狭いことが確認できました。
キャリブレーション後に、今後のキャリブレーションの更新頻度を設定できるのですが、私は個人用なので、1か月に設定しました。
デジカメに関しては、撮影の際に、同じ光の環境で、1コマ Spyder CUBEを写し込むことにより、正確なホワイトバランスが取れるというものです。
最近のデジカメは、自動ホワイトバランスがしっかりしていて、デジカメに任せていてもそんなに色が転ぶこともない上、RAW撮影では、あとで如何様にも調整できるためSpyder CUBEの利用頻度は高くなさそうですが、機会を作って試に撮ってカメラのオートホワイトバランスと比較してみたいと思います。
単純に言うと、白とグレイ18%が印刷されたキューブを写し込み、キャリブレーションの基準にしようとするものです。
試しにコンパクトカメラで撮影したものを掲載します。
上の写真が、コンパクトデジカメによるオートホワイトバランスで、下の写真がホワイトバランスを撮影後にSpyder CUBEで調整したものです。
本来は、RAWデータで調整を行うものですが、とりあえずJPEGで行ってみました。
プリンタのキャリブレーションに関しては、カラーチャートを印刷させて、それを別の専用センサーで読み取り、カラープロファイルを作っていくのですが、使う印刷用紙毎にカラープロファイルを作る必要があるため、非常に面倒です。
写真用紙でも、光沢からマット、絹目、メーカーも純正のクリスピアからピクトリコまで、家にストックのある写真用紙だけでもいったい幾つプロファイルを作らなければならないかと考えると気が重いです。
とりあえず、利用頻度の高い写真印刷用紙だけプロファイルを作ろうと思うのですが、印刷後24時間経過してから(インクがちゃんと定着してから)測定したほうが良いと思われるので、更に手間が掛ります。
まず、Spyder Printというアプリを起動させると、チュートリアルを見るかキャリブレーションを開始するか聞いてくるので、キャリブレーションの開始を選択します。
印刷するカラーチャートを選択するのですが、一番面倒そうなのは、カラーチャート+グレースケールチャートを印刷してキャリブレーションを行うものです。
私の場合、モノクロームの印刷は頻度が低いので、今回は、カラーチャートのみを印刷します。
カラーチャートは、縦横各々15個のセルで構成され、それぞれに異なった色が印刷されます。
印刷されたカラーチャート上に、センサーを走らせるガイド(プラスティック製)を置き、ガイドのスリットから、横1列のカラーチャートが見えるようにガイドを調整します。
キャリブレーションをスタートすると。まずセンサーのホワイトバランスを自動で行います。
センサー専用の置台はセンサーが固定される部分が白くなっていて、センサーを固定するよう指示されます。
ホワイトバランスの自動設定が終了したら、作成するプロファイル名を入力しまします。私は、印刷用紙名をプロファイル名にしました。
次に、最初の列の左端のカラーチャートにセンサーを合わせ、センサーのボタンを押して、ゆっくり一定速度でセンサーをカラーチャート上に滑らせます。
個々のカラーチャートを読み取る毎に、"ピッ"と音がして、横16個のチャートを読み込むと、"ポン"と音がします。
次に、ガイドを一段下にずらし、同じことを15回繰り返します。
全てのチャートを読み終わると、その写真用紙用のプロファイルが出来上がりますので、用紙名をファイル名にして保存します。
他のPCには、そのカラープロファイルをコピーするだけなので、複数PCがあっても大した手間にはなりません。
これで、画面で見たものと印刷されたものが、限りなく近似色で印刷されるはずです。
画像データ入力装置としては、フラットベッドのスキャナーとフィルムスキャナーがありますが、これも色域をAdobe RGBに設定しているのだけなので、このキャリブレーションも考えなくてはいけません。
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購入金額
67,200円
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購入日
2012年11月03日
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購入場所
ヨドバシカメラ
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