一見するといつものENERMAX製ドハデ12cmファン。私もお気に入りでDUOを持っている。

 スイッチはいつものLEDモード切替なのだが…給電コネクタがUSB。

 じゃあUSB扇風機なのかと聞かれればそうでもない。それ自体はラバー製のカバーがついているし、メッシュのファンガードを備え外に置いても安心なのだが、モノはケースファンそのままで安定して自立することはできない。

その代わりカバーのカドにマグネットが内蔵されており、金属面に張り付く。カバーの向きを変えれば吸気側排気側どちらにもマグネットを移動できる。
つまり想定された使い方は…

こんな感じで金属製でメッシュや通気口があるがファンが取り付けできないケースに…

 強制的に外側から吸排気を行うためのファンということらしい。
なるほど、これでファンの取り付けできないケースでもファンを増設できて安心だね！給電もUSBだから内部をいじる必要もなし！

…ニッチ過ぎるだろ

登場した時から「うわこれ光るし用途が変だし欲しい～」と思っていたのだが、案の定FreeTに特価品が流れていたので1個確保。とはいえ元のVegasファンが高いだけに1000円した。

マグネット装着ってのは使い方によっては内部エアフロー調整にも使えそうなのだが、それをやろうとするとUSB給電というのが仇になって、電源の供給が面倒になる。しかもファンコンの類を一切使えないので回転数固定。回転数は公称1250rpmなのでそこそこ煩い。せめて他のVegasのように本体一体のファンコンツマミを付けといてくれれば救いもあったのだが。

だからといってUSB扇風機として使うには不安定。ブックエンドのような安定する金属に貼り付ける手もあるが…

貼り付ける先が鉄板じゃ吸気できねえ。

更に問題として、元々Vegasシリーズはフロントやサイドを意識したケースファンなので「吸気側から見たほうが綺麗に光る」のだ。

 排気側←　→吸気側

当然USB扇風機として使うなら自分は排気側に居るので、なんか残念な気分になる。ちなみにラバーにはゴミやホコリがつきまくる。

ところで私のUSB扇風機の主な使い方といえば、バラック状態のHDDやパーツの冷却用だ。しかしその場合マグネット内蔵のせいでHDDに近づけるのが怖い。

なんかもうさっきから大真面目に用途を考えているのだが、ファンブレードを外してアクリルケースの照明用とかいう存在意義を抹殺するようなネタしか思いつかない。

まあ「VEGASファンにメッシュを組み合わせるとかなりカッコイイ」という事を証明した存在なのは間違いない。

いっそこのファンガードだけ別のファンに移植しようか。