レビューメディア「ジグソー」

数少ないSocket4対応のCPUアクセラレータ

そもそもSocket4自体がそれほど知られた存在ではないかもしれませんが、最初期のPentiumシリーズで採用されたCPUソケット形状でした。具体的には駆動電圧が5VのPentium 60MHz/66MHzのみがこのソケット形状を採用して、駆動電圧が3.3VとなったPentium 75MHz以上はSocket5へと移行してしまいました。Socket4を採用していた時代のPentiumはかなり高価なCPUでしたから、普及台数もそれほど多くはないものと思われます。

前置きが長くなりましたが、このPentium ODP 120/133MHzは、そのSocket4採用のPC向けにリリースされた、インテル純正のオーバードライブ・プロセッサーでした。元の5V版Pentiumを取り外してこの製品を装着することで、3.3V版の上位モデルであったPentium 120MHz/133MHz相当の性能が得られるというものです。

周波数は元のPentiumのクロック周波数によって変化します。Pentium 60MHzのPC(つまりシステムバスが60MHz)に装着すればPentium 120MHz相当に、Pentium 66MHzのPCに装着すればPentium 133MHz相当の性能となります。

私の場合はこの製品を入手して、Pentium 60MHzを搭載していたPC-9821Xf/C9Wに搭載していました。ただ、このPCはPentium ODPの正式サポート対象ではなく、実際にそのまま装着しただけでは不具合が発生していました。

具体的には、起動直後は正常動作するものの、数分後には動作不良を起こすというものです。この原因はPCIチップセット430LXのノースブリッジ部が異常発熱することであり、チップセット上にヒートシンクを装着することで対応していました。

この製品を搭載したPC-9821Xf/C9WはWindows98のテスト環境として使っていましたが、感覚的にはごく普通のPentium 120MHzのPCというものであり、この製品自体は十分意味はあったものと思います。ただ、その当時はPentium /w MMX Technology(いわゆるMMX Pentium)が普及し始めていて、その世代と比べるとやや見劣りしていたのも事実です。

私自身はPC本体もODPも格安で入手できていましたので十分に満足して使っていましたが、どちらも通常の値段で入手していれば、費用対効果の点では大きく疑問符が付くものでしょう。
  • 購入金額

    5,000円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

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