一見機能面ではCHANPON2'TURBO-PCIよりも多いように見えますが、SerialATAとUltraATA/133はSiliconImage製のSerialATAコントローラ、SiI3112の出力ポート2chのうちの一方をMarvel製変換チップを介してUltraATA/133に変換することで提供しているものですので、構造上はCHANPON2'TURBO-PCIのUltraATAコントローラ、SiI0680の代わりにSiI3112が搭載されたと考えた方が良いでしょう。
IEEE1394とUSB2.0のコントローラはCHANPON2'TURBO-PCIと全く同じものが搭載されていますが、なぜかPCIブリッジチップはHiNT HB1となっていて、ここはHB1-SE33を搭載するCHANPON2'TURBO-PCIよりもグレードが下がっています。製造メーカーは同じAVLABのようなのですが…。
SerialATAが搭載されている分、現代的な仕様に見える部分はあるのですが、採用されているSiI3112はSerialATA1.0互換かつ2chまでの出力しか出来ないコントローラであり、その片方をUltraATA/133に変換しているためSerialATAデバイスは1台しか接続することが出来ず、かつSerialATA2.0以降のデバイスでは正常動作しないものもあるということで、UltraATA/133が2ch(4デバイス分)提供されていたCHANPON2'TURBO-PCIの方が使い勝手はむしろ良いという結果となってしまいました。
私自身、一応このボードも買っておいたのですが、結局は殆ど使うことがないままお蔵入りしてしまっています。せめてSerialATAコントローラがSerialATA2.0以降に対応しているか、4ch対応品であればずいぶん印象が変わったと思うのですが。
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購入金額
3,980円
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購入日
2005年頃
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購入場所
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