このボードは玄人志向から発売されていたUltraATA/133(RAID 0,1,0+1サポート)、IEEE1394a、USB2.0を1枚のボードでサポートするという品で、台湾のAVLABにより製造されていたようです。
具体的にはUltraATAにはSiliconImage製SiI0680、IEEE1394にはVIA VT6306、USBにはNEC μPD720100と、それぞれ全く別のコントローラーチップを1枚のボード上に実装して、それをPCIブリッジチップのHiNT HB1-SE33を介して接続するというものです。
CHANPON2'TURBOという名称からも判る通り、もともとCHANPON2-PCIという同種のマルチファンクションインターフェースが発売されていて、その機能強化版という位置付けとなる製品でした。オリジナルのCHANPON2はUltraATA/100までのサポート(コントローラーはCMD 649)となること、PCIブリッジに廉価品という位置付けだったHiNT HB1が使われていること、基板が通常のベークライト色という違いがあった程度です。
市場ではあまり目立たなかったCHANPON2-PCIに対して、マイナーチェンジでしかないはずのCHANPON2'TURBO-PCIは一時期人気を博したことがありました。私自身もこのボードを探して複数枚買ったのですが、その最大の理由はSiI0680用のPC-9800シリーズ対応BIOSを個人で開発された方が表れ、1枚でUltraATA/133、IEEE1394、USB2.0を提供できるこの製品がPC-9800シリーズでもてはやされた時期があったためです。もっとも、PC-9800シリーズ自体がかなり下火となった後のことであったため、その人気は限定的なものでしかありませんでしたが…。
PC-9800シリーズのことは置いておくとしても、当時少々古いメーカー製PCなどでは、この類のボードは重宝されていましたし、この製品は比較的後発であったこともあり、丁度実用的な仕様でまとまっていて便利な製品だったと思います。
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購入金額
5,470円
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購入日
2005年頃
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購入場所
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