------ 2012.10.29 【追加検証】 追加
【はじめに】
PLCはちょうど 2年前にもプレミアムレビューがあり、私が zigsowに入会したきっかけでもありましたので、ぜひ試してみたい製品でした。
PLC自体は現在も使い続けていますので、この 2年間でどれだけ進化したかが楽しみです。
やってみたいテーマも「前機種(PLC-ET/M2-S)との速度比較。既存装置への追加方法確認」と応募した通り、前機種との比較をメインでレビューさせていただきます。
レビューに入る前にそもそも PLCとはなんなのかですが、「Power Line Communications」の略で電力線を通信回線として利用する技術になります。
家庭内でネットワーク構築を行う時、まず有線のケーブルで繋ぎますが、物理上線を通せない時やケーブルが邪魔な時などには、無線LANを利用することが一般的になっているかと思います。
しかし、無線LANの場合は付近の電波状況や無線アクセスポイントと子機との間の遮蔽物などにより電波が届かないことがあるなどの弱点があります。また、安定して通信出来ていても電波状況により急に不安定になることなどもあります。
そこで期待されたのが家庭内の電力線を使う PLCで、基本的にコンセントに繋いで LANケーブルを挿すだけの簡単設定とどのメーカーの製品もうたっています。
しかし、未だに認知度も低く家電量販店に行っても置いてないこともしばしばです。
なぜ?というところもレビュー内で触れていきたいと思います。
【外 観】
今回はプレミアムレビューなので関係ありませんが、繋がらなかった時に返金してくれるという「ペイバックシステム」は購入時に安心なのではないでしょうか。
ただし返金対象はあくまで「対象製品でPLC通信ができなかった場合のみとさせていただきます。(I-O DATA製品ページより)」とのことなので、「240Mbps」と書いている速度とかけ離れていても通信出来れば対象外になりますね。
内容物は本体と LANケーブル、説明用紙 2枚だけになります。
差込プラグが本体に付いた分、付属品も少なく出来ています。
この形状だと差込プラグが本体に収納できそうですが、製品の性質上コンセントに挿しっぱなしになる事が多そうですので、わざわざコストをかけて収納出来るようにはしなかったのでしょうかね。
側面にある「切替スイッチ」は片方が「MASTER」、もう片方が「TERMINAL」の位置になっています。
既に二台共スイッチの通りリンクされるよう設定がされており、コンセントに挿すだけで良いようになっています。
上面には接続状況などが分かるランプ類とアダプター登録や通信速度測定時に使用するボタンが付いています。
本体底面には LANポートと初期化ボタンがあります。
ここで前機種の「PLC-ET/M2-S」とのサイズを比較してみます。
上から見ると本品の方が縦も横も若干大きくなっています。
しかし、厚さは大分薄くなり 2/3くらいになりました。
また重量も前機種が 160gだったところ、120gと軽量化されています。
【接続環境】
まずは自宅のネットワーク環境を見ていただきます。
外部へは ADSL 50Mbpsで接続しており、3階の自室に引きこんでいます。
使用している HUBは全て 100Mbps対応で、1階の居間と事務所の間に PLCを敷設しております。
また、分電盤は二つあり、一階用と二階/三階用とに分かれています。
外部への接続速度は前回のプレミアムレビューでも計測しましたが、今回新たに 1階居間で計測してみました。
PLCを挟んだ事務所からの計測は前回同様速度が変わりませんでしたので割愛します。
計測に使用したサイト及び結果は以下の通りです。
-
速度.jp スピードテスト 高機能版
http://zx.sokudo.jp/ v3.0.3
回線種類/線路長/OS:ADSL/1.5km/Windows 7/東京都
サービス/ISP:eaccess 50Mbps/asahi-net
1回目 下り受信速度: 9.1Mbps(9.11Mbps,1.13MByte/s)
2回目 下り受信速度: 9.0Mbps(9.08Mbps,1.17MByte/s)
3回目 下り受信速度: 9.1Mbps(9.10Mbps,1.13MByte/s)
平均 下り受信速度 : 9.06Mbps
1回目 上り送信速度: 1.2Mbps(1.20Mbps,151kByte/s)
2回目 上り送信速度: 1.0Mbps(1.08Mbps,135kByte/s)
3回目 上り送信速度: 1.2Mbps(1.23Mbps,154kByte/s)
平均 上り送信速度: 1.1Mbps
更に数回計測してみると下りはほとんど 9.1Mbpsで、上りは 1.2Mbpsでした。
前回計測した時下りは 10Mbpsで落ち着いていたのでいつの間にか接続速度は落ちているようです。
自宅ネットワーク内は「CrystalDiskMark Nano Pico Edition」を使用し、ネットワークドライブへの接続速度を計測してみました。
計測に使用したハードはネコカメPCの SSDを共有し
ノートPCを PLCを間に挟んだ 1階居間の「HUB1」に接続し計測しました。
PLCを挟まない場合の計測は、事務所の「HUB2」に接続しました。
PLC置き換え前の値は以下の通りです。
テストデータは「ランダム」で行っています。
数回測ってみて事務所内はほぼ同値で、居間からの計測値は多少前後しましたが上位の方で安定した値を掲載しました。
事務所内は最高値で 11.4MB/s(91.2Mbps)出ていますので、ほぼ HUBの最高値まで出てしまっています。
サッサと GB(ギガビット)化した方が良いとは思っているのですが、現状問題ないのでついつい後回しにしてしまっています。
居間から PLC(前機種)を挟んでの最高値(シーケンシャル)は 2.6MB/s(20.8Mbps)となっていますので、前回のプレミアムレビューでの最高値とほぼ一緒で逆に前より安定して接続できているようです。
外部への接続速度は PLCの接続速度より下回っていますので、PLCを挟んで計測しても変わらなかったのです。
それでは、PLCを今回のレビュー品に置き換えレビューを続けます。
【設 置】
設置は前述の通り 1階の居間と事務所に設置していますが、居間は壁のコンセントに直接挿し、事務所は PLC対応OAタップ(PLC-OP/TP5)に挿しています。
設置手順は
- 「HUB1」から出ている LANケーブルを本製品に挿し、コンセントに挿す
- 「HUB2」から出ている LANケーブルを本製品に挿し、PLC対応OAタップに挿す
これだけです。
当然置き換えですので前機種を 2台とも外した状態で行っています。
指令に「可能であれば、ネットワークに詳しくない方(ご家族の方など)に、機器の接続を体験してもらってください。」とあったのですが、ネットワークに詳しくない者に上記作業だけを行ってもらっても何を行っているか理解できないので割愛させていただきました。
上記指令に関しては、逆に無線LAN等の設定をしたことがあるレベルの人に設置してもらった方がより簡単さをその人に理解してもらえ良いでしょう。
なかなか、そういう人に手伝ってもらうのは難しいですが。
今回設置していて感じたのが、コンセントに直接挿すタイプは余分なケーブルもいらなく一見良さそうですが、コンセントの接続状況によっては挿せなかったり邪魔になったりとするので、私は前機種の様に本体から電源ケーブルが伸びている方が使い易く感じました。
もっとも、今回の製品でも短い延長ケーブルを使えば同様の事が行えるのですが、電源プラグが底面から出ているため延長ケーブルを付けて床に設置するには向いておりません。
ちなみに事務所で使用している PLC対応OAタップへの接続状況はこんな感じになっています。
コピー複合機の裏のスペースに置いており、タップに挿すと結構かさばります。
ただ、対応タップだけあり PLCを挿す場所は隣とスペースを空けているので隣のコンセントに普通の電源プラグを挿す分には干渉することはありません。その分タップが大分大きいのですが。
【計 測】
まず PCを使わず本体のみで大体の速度を測れますので、やってみました。
手順は、ターミナルアダプター側(本体切替スイッチで「TERMINAL」になっている方)で「SET UPボタン」を約 1秒間押します。
すると、測定結果が上面にあるランプが点灯している数で分かるようになっています。
今回ランプが二つ点灯していたので 10Mbps ~ 30Mbpsとなり、前機種で計測した時と同じ範囲に入っています。
ちなみに、ランプが一つだと 10Mbps以下、ランプが三つ点くと 30Mbps以上となっています。
それでは先に行ったように居間から PLCを介し事務所のネットワークドライブに接続した時の計測結果を示します。
計測は 5回、日曜日の昼から夜にかけて行いました。
特に五回目の計測は同じコンセントに挿さっている他の機器の電源は落としており、唯一 PLC対応OAタップに繋いでいるディスク共有しているネコカメPCのみ電源が入っている状況でした。
しかし結果は見て分かる通りバラバラです。
シーケンシャルだけ見てもノイズを受けにくいはずの一番条件の良い最後に計測した時より、昼間の方が速度が出ています。
平均すると
Read Write (小数点第二以下切り捨て)
Seq 1.9 1.9
512K 1.8 1.7
4K 0.5 0.4
4KQD32 1.9 1.9
という結果になりました。
一番速度が出ているところで 4KQD32で 2.6MB/s(20.8Mbps)は出ているものの一回だけで、平均すると 1.9MB/s(15.2Mbps)(シーケンシャル)という前機種より遅い結果になってしまいました。
それよりも問題なのは前機種よりも安定性が向上したとあるのに、私の環境では速度低下だけでなく計測毎に値が違い不安定になっているようです。
とりあえず、この状態で外部の回線速度を調べてみました。
1回目 下り受信速度: 9.1Mbps(9.11Mbps,1.13MByte/s)
2回目 下り受信速度: 8.6Mbps(8.62Mbps,1.07MByte/s)
3回目 下り受信速度: 9.1Mbps(9.10Mbps,1.13MByte/s)
平均 下り受信速度:8.9Mbps
1回目 上り送信速度: 1.2Mbps(1.27Mbps,158kByte/s)
2回目 上り送信速度: 1.2Mbps(1.27Mbps,159kByte/s)
3回目 上り送信速度: 1.2Mbps(1.29Mbps,161kByte/s)
平均 上り送信速度: 1.2Mbps
外部の回線速度は今回の PLCの値より十分下回っているので速度低下は誤差の範囲のようです。
【追加検証】
設置後いくつか疑問点が出てきたので、今後も検証を行ったらこちらに追記していきたいと思います。
1.同一分電盤内に異なる PLCネットワークを構築することが
出来るのか?
Ans. 可能です。
現在構築されている環境内に、既にリンクが確立されている本品を電源タップに繋いで確認してみました。
現在「192.168.1.xxx」で設定していますが、この設定のままネコカメPCと Thinkpadを本品の MASTER側と TERMINAL側に接続しました。
結果、ネコカメPC - Thinkpad間は pingも通り、フォルダ共有なども出来ますが、他の機器は全く見えず孤立したネットワークになりました。
同様に、既存ネットワークからも上記の二台にアクセスすることは出来ません。
今回は共存※出来ましたが、調べてみると通信方式により共存が出来たり出来なかったりするようです。
※「共存」とは別々のPLC装置が同一宅内でお互いに干渉せずに使用できる
ことと定義します
また現在使用している PLCは互換性のある方式(HD-PLC方式)なので共存だけでなく、増設することも可能です。
とここで、次の興味が沸いてきました。
2.PLCを通してどの位の速度が出るのか?
今まで計測は実運用下でどのくらい出るのだろうという下行なってきましたが、環境を整えることでどの位まで速度が出るのか興味が湧いてきました。
検証は以下の通り行なってみました。
前項で行ったように、同一タップ上に PLCを接続しそれぞれネコカメPCと Thinkpadを接続しました。
左が「MASTER」、右が「TERMINAL」
まずは、本品のみで速度計測してみました。
結果は上の画像の通りランプが 3つ点いて、30Mbps以上出ているようです。
これは期待が出来ます。
続いて、先に行ったように ThinkpadからネコカメPCの SSDをネットワークドライブに割り当て、「CrystalDiskMark Nano Pico Edition」で計測してみました。
さすがに同一タップ上で計測しただけあり、結構速いですね。
一番速いところが「4K QD32」の Writeで 9.5MB/s(76Mbps)出ています。
シーケンシャル Writeでも 9.3MB/s(74.4Mbps)出ているので、このままの速度を保ってくれれば光回線でも十分通じるんですけどねぇ(^^;
折角なのでこの 2台の PCしか繋がっていない PLC環境で、分電盤を通してどの位速度が出るのかも試してみました。
ネコカメPCの方を事務所外の廊下のコンセントに接続・固定し、Thinkpadを持って 1F各所のコンセントに挿し計測してみました。
計測場所では壁コンセントに直接PLCを挿し、他のコンセントは空いている状態にしました。
まず、同相同ブレーカーである(はずの※)同じ廊下の一番離れたコンセントに挿してみました。
※分電盤からどこが同相か読みとれず、計測結果と分電盤に書いてある
分かりづらい各ブレーカーの名称から判断しています
同相同ブレーカーとはいえ、ここまで出るとは思いませんでした。
シーケンシャルで 7.29MB/s(58.3Mbps)出ました。
続いて、他の部屋に入り同相異ブレーカーのコンセントでの計測結果です。
分電盤で廊下だけ単独に 2つもブレーカーがあり、別ブレーカーであるのは間違いないので、同相異ブレーカーで間違いないと思われます。
シーケンシャルで 5.4MB/s(43.2Mbps)出ていますね。
最後に異相の(と思われる)コンセントに繋げてみました。
やっぱり、一気に落ちてきました(^^;
それでもシーケンシャルで 1.86MB/s(14.88Mbps)あれば、ADSL環境であれば十分通用しますね。
今回は PLCネットワーク内に 2台のPCだけしか繋いでいない状態で計測していますので、あくまで参考値ですが、ここで疑念が。
現在の居間 - 事務所間て異相なのか???
最初に行った計測で平均して 1.9MB/s(15.2Mbps)というのは、今回の検証の異相とほぼ同値。
実運用下と 2台しか繋がっていない PLC環境とで実運用下の方が勝手に速度が落ちるだろうと考えていましたが、もしかしたら速度変化はあまりないのか???
本疑問については、また別途検証出来たら追記いたします。
3.増設の仕方は?
応募時に気になっていた、既存の PLC環境に本品を増設する方法を確認してみました。
製品に添付されていたセットアップガイドに「初期化と再登録手順について」という項目があり、この中で手順が書いてありました。
[以下の場合は本製品を初期化することをおすすめします]とあり、「初期化方法」と「再登録手順」が示されています。
今回は、既存の PLCに追加するので「再登録手順」を行なってみました。登録を行う場合は、極力同じ電源コンセントに挿すよう推奨されています。
i.マスターアダプターの[SET UP]ボタンを約 1秒間押す
(既存のアダプターでは[親機][セットアップ]と表記されています)
ii.すぐにターミナルアダプターの[SET UP]ボタンを約 1秒間押す
操作はこれだけで、接続が確立すると[PLC]ランプが点滅から点灯に変わります。
が、今回何度やっても点灯に変わりません(リンクが確立されません)。
先ほど斜め読みしていた[以下の場合は本製品を初期化することをおすすめします]を再確認すると、「本製品以外のPLCアダプターを登録する場合」とあり、これが該当しそうです。
そこで、初期化をしてから「再登録手順」を行ったところ、すぐにリンクが確立されました。
同じ方式で同じ I-O DATA製品だからとあえて初期化を行わなかったのですが、増設する時は同製品でも初期化を行った後に登録を行った方が確実そうですね。
ちなみに初期化の方法は、アダプターを電源に挿したまま LANケーブルを抜いた状態で行います。
i.「CLEAR SETTING」ボタンを細いピンなどで 3秒間長押しします
ii. [MASTER][LAN][PLC]のランプが全て点滅したらボタンから離す
[LAN]ランプが橙点灯、[PLC]ランプが消灯したら、初期化完了です。
今回勘違いから手こずってしまいましたが、実際に行った操作は大変簡単で、面倒くさかったのはマスターアダプター(親機)のある場所の前に棚が置いてあり、同じコンセントに二つのアダプターを挿すのは無理でした。
そこで親機は壁コンセントに挿さり、もう一方に挿さっている電源タップ(テレビや他のプラグがささったまま)にターミナルアダプターを挿した状態で登録を行ないました。
今回はうまくいきましたが、説明書では登録が出来ない場合があるので、壁の電源コンセントに直接挿すよう注意書きがあります。
他社製品でも「HD-PLC」方式に対応していれば増設が可能だそうです。
【まとめ】
今回は前機種を使用している環境でレビューを行えたので、結果として速度低下&安定性低下という点が目立ってしまいましたが、PLC自体は使用場所によっては現在大変効果のある規格だと思います。
回線速度計測に使用した「速度.jp 」によると、eaccess 50Mbpsの下り平均速度は7.1Mbpsとのことなので、ADSLを使用している環境では十分な速度が出ています。
また、無線LANと比べると設定の簡単さ、設置の簡単さは比べるまでもありません。
特にうちの様に電波状況が悪く、鉄筋コンクリート造の建物だと無線LANでは部屋間の通信もままならない事も多く、素人が LANケーブルを敷設するには綺麗に出来ないなど、電力線を使った通信環境は大変助かります。
電力線を使った環境では、同じコンセントから電力を使っている他の機器からのノイズに影響され速度低下及び不安定になる事があるのですが、PLC対応OAタップを使用することで安定化を図ることが出来るのも魅力です。
- 前回のプレミアムレビューでは PLC対応OAタップも配られ、タップ使用時の計測も行いましたので、興味のある方は併せてレビューをご覧いただければ思います。
ただし、PLCの使用できる範囲として分電盤を越えられないという弱点もあります。
うちでも最初に示したように分電盤が 1階と2階/3階で分かれており、1階と3階を結ぶには他の手段を使うしかありませんでした。
現状、全てを PLCでまかなうことは出来ず、無線LANと有線LAN、そしてPLCをうまく使い分けることで通信速度・安定性・美観を伴ったネットワークを構築できることと思います。
しかしながら実質最高 20Mbpsという速度は、高画質化している動画の転送にはちょっと心もとなく、実際居間で高画質録画した映像を事務所で見る時にコマ落ちが発生することがあります。
また、総務省の情報通信白書によると平成22年に契約数の半数以上がFTTHになっているという状況で、今後は更に多くの世帯で通信環境が高速化され現在の PLCの速度では間に合いません。
有線LANでは光通信化に伴い、GB化はスタンダードになってきています。
無線LANでも速度の遅い IEEE 802.11bは使用されなくなり、IEEE 802.11g/aも更に高速な IEEE 802.11nに取って代わられようとしています。
この様な中、更なる高速化や安定性をうたっていた本品は私の環境では結果が出ず、このままではすっかり取り残されてしまうでしょう。
価格に関しても無線LANルーターが実質3000円以下で買えるのに対し、2台セットが定価で 13,600円というのも速度比から考えても割高に感じてしまいます。
現状はまだ利用価値は大きいですが、今後 PLCが生き残っていくためには早急に他のインフラに合わせた高速化及び価格を下げる必要があるでしょう。
または路線を変えて、メディアサーバーや USBデバイスサーバー等との複合機として低速でも間に合うようなものと組み合わせたり、既に他社で発表がありましたが無線LANと組み合わせたりするのも面白そうです。
好き勝手な提案をしてしまいましたが、私としては新たにケーブルを敷設することなく設置が簡単な PLCの可能性に魅力を感じていますので、ぜひ高速化してメジャーになって欲しいと思います。
最後に今回私の環境では前機種よりも速度低下がみられましたが、あくまで一つの検証結果としてとらえいただき、こういうこともあるんだ程度に参考にしていただければと思います。
退会したユーザーさん
2012/10/25
PLCアダプター とは何ぞや?
と思っていましたので、非常に解りやすいレビューでした。
こういう通信の仕方もあるのかと思いましたが、分電盤で
途切れるとか通信速度が遅いとかいろいろあるのですね。
無線LANの電波が届かないところでは多少の遅さはあっても
繋がる事自体が大切ですからね。
atsuo@tokyoさん
2012/10/25
PLCの認知度はなかなか上がらないですねぇ(^^;
お店での売り場面積に比例しますよね。
けど、おっしゃる通り無線LANが通じないところでは強い味方なんです(^^
notokenさん
2012/10/27
ex.
PC関連専用分電盤<->通常用分電盤
など。
屋外で使わなければおkですw
でも、同一コンセントとかじゃないとスピードでないですよね。
うちの場合は同相異分電盤な経路で8Mbpsくらいです(Panaの製品)
ちなみに同一コンセントは40Mbpsくらい出ました。
atsuo@tokyoさん
2012/10/27
よく電気関係の事が分からず聞きますが、宅内配線には L1相、L2相と分かれておりこの間の通信が出来るということではなく、配電盤(分電盤?)が分かれていても使えるのですか?
うちの場合は上の階と下で別伝票でくるので、どのみち無理そうですが。
同一コンセントは実運用時に使うことが無いからと試していませんでしたが、併せて追加で他の部屋からの転送速度も調べてみようかな。
notokenさん
2012/10/27
http://denki.cocolog-nifty.com/sikaku/image060104.gif
//通常L1/L2という表現はしないみたいです。
//STR相が正しい表現らしく、L1/L2/Nというのは一般向けに説明するためのものっぽいです。
画像を見るとわかると思いますが、同相同士の場合は2本、異相同士の場合は1本で通信することになるので速度差が出ることには必然性を感じます。
上の階と下の階で別伝票と言うことは引き込みが別なのでやめておいたほうがいいと思います。
場合によっては建物内で分岐していますが…。
利用する場合はメーターの位置をそれぞれ調べて、何処で分岐しているか観察する必要があります。
可:電柱からの引き込みは1本で壁で分岐
否:電柱からの引き込みが2本である
正直そこまで複雑だと素直にLANケーブル配線したほうがいいかもです。
atsuo@tokyoさん
2012/10/27
> //STR相が正しい表現らしく、L1/L2/Nというのは一般向けに説明するためのものっぽいです。
PLCに関する説明で分電盤の話が出ると L1/L2といった表記がされているので、それが正式名称なのかと思っていました。
画像を見てもよく分かりません(^^; でしたが、、同相と異相での速度差は notokenさんの説明のような感じなのですね。
結局うちの場合は、1階と3階の間を業者に一本 LANケーブルを敷設してもらっているので、そこは問題ないです。
ただ鉄筋コンクリート造なので同フロアの部屋間でも無線LANが不安定だったりするので、PLCのような方式のモノは大変便利です。
白輝望さん
2012/10/27
私のレビューではタップをかますと相当の速度低下がありましたので、このタップは非常に気になる商品です。
>現状、全てを PLCでまかなうことは出来ず、無線LANと有線LAN、そしてPLCをうまく使い分け>ることで通信速度・安定性・美観を伴ったネットワークを構築できることと思います。
現状これに尽きると私も思います。
結局スマホやタブレット、PSP等のゲーム機が混在してしまうため、無線は外せないです。PLCだけでネットワーク構築というのも新規の建物なら可能でしょうが、既存の建物に応用するのは難しいと思います。
もっとも、新規の建築では有線LANを配線したほうが安定するし安上がりだと思いますので、PLCの担う役割は限定されたものになりそうな気がしました。
atsuo@tokyoさん
2012/10/27
PLC対応タップは PLCを常設するなら必須ぐらい有効です(^^
PLCを使用する場合は、大抵どちらか片方は(もしくは両方)家電及び周辺機器が多いところに設置すると思うので、PLC対応タップを使用することで安定性がぐっと増します。
今回思うところがあって、レビュー後に一つ追加購入しました。
PLCは限定された需要においては大変便利な規格だと思うんですが、やはり他規格の速度を考えるとこのままでは廃れてしまいそうな気がします....
アダプタを使用したい部屋のコンセントに挿すだけで有線LANが使えるなんて、とても魅力的な製品だと思うんですけどねぇ。
notokenさん
2012/10/28
たしかにそうなんですよね。
地下室等無線LANが届かない場所でLANが配線できないとなると救世主になりうるのですが。
ちなみに、240Mbpsと書いてあるのにLAN側の口が100Baseなあたりがなんとも矛盾しています。
LANはやっぱり有線LANに限りますw