いくつかの素材がありません。
・「Akaboo Original Tone」(提供:赤ブーブー通信社)
・「DESIGN TONE」(提供:サム・トレーディング株式会社)
・「ComicStudio フォントパック Vol.1」/「イワタアンチック体Bフォント」
フォントがちょっと痛い気がしますが、トーン2種はいわゆる「イロモノ」が多いので
気にしなくていいかなと。
Amazonの15000円のコミスタPro とCLIP STORE のコミスタEX バリューと悩みましたが
コミスタEX にしかない機能のほうが、いくつか素材がないことよりも
魅力的だったのでコミスタEXバリューを選択。
(ついでに毎月500円払い*36回の分割で導入しやすかった)
さて、今までずっと原稿はアナログ、仕上げはアナログかPhotoshop という
状態だったので、このソフトでデジタル化にチャレンジです。
いや、チャレンジというよりは、デジタル化します!(じゃないと買った意味ないしw)
使ったことのないソフトなのでまずはチュートリアルから地味に進めていきます。
だりぃ。
■イラストを描いてみよう■
まずは基本中の基本、新規ファイル作成と、ペンツールなどの使い方
などを学びます。
いくつかのステップに分かれてチュートリアルが始まりますが
すべてムービー……。だりぃ。
チュートリアルを全部見てから、とりあえずイラストを描いてみました。
あー、葉っぱ描いてないですねー。
ま、いいか。
■マンガを制作しよう■
マンガを描く工程はいくつかに分かれています。
・ラフ(ネーム)を描く
・下書きを描く
・コマ割りを描く
・ペン入れをする
・ベタを入れる
・セリフを入れる
・集中線を入れる
・トーンを入れる
(・仕上げを入れる)
では実際に描いていきましょう。
STEP1:ネームを描く
ここではラフ(ネーム)を描いています。
ラフ画専用のタブがあるのでそこを選択して
ペンタブや液タブでラフを殴り書きするだけですね。
あとで枠線になりそうなところは、直線ツールを使って
直線を引いています。
わざわざ色付きで描いてるのはあとでペンを入れるときに
楽だからです(笑)
STEP2:下書きを描く
実際にペンを入れる前提に、ちゃんと絵を描いていきます。
ペン入れするときに楽なので、色付きにしてあります。
この時のツールはえんぴつツールで、Gペンツールなどの
ペンツールではありません。
STEP3:コマ割りを描く
何気にこのコマ割りの線を入れるのって、慎重に線を引かなきゃいけないので
すっごく時間かかるんですが、コミスタの場合、縦横の余白も設定できるので
マウスでコマの場所を引っ張るだけでコマ割りできて便利! 作業性超アップ!
※手書きで線を引く場合、ロットリングや直定規などを使い、余白を正しく取りながら
はみ出さないように線を均一に引かなければならない。
STEP4:ペン入れをする
描画タブに変更し、ペン入れをするコマを選んで
ペン先を選び、ペンタブや液タブでガリガリ描いていきます。
アナログの場合、一発勝負なので、トレース台使って保険をかけたり
本気で一発でペンを入れたりするわけですが、ミスると修正液で消さなきゃ
いけないんですね。
アナログの時のペン入れはこんな感じでした。
デジタルの場合、アンドゥ(Ctrl+Z)ができるので、納得のいく線が引けるまで
何度も線を引けます。
STEP5:ベタを入れる
ベタを入れるコマを指定します。
赤いところはマスクといって、えーと、マスキングみたいなもの(といって通じるの?w)
要はそこまではみ出て描いても、枠の外まで線などが表示されない保護
みたいなものです。
選択範囲を取って塗りつぶすだけです。
1ピクセルでも空いてるとうまく選択範囲が取れないのは
Photoshop と同じですね(苦笑)
ただし、白黒2値でやってるせいもあってか
選択範囲とったあと、塗りつぶしツール使っても
アンチエイリアスによる塗りもれがないので
わざわざ線画レイヤーを用意して、ベタ用レイヤーを下に置き
1ピクセル多めに塗りつぶすなどの手間が減りました。
楽だ。
髪ベタもアナログなら筆ペンで一本ずつ慎重に入れていかなきゃいけないところですが
ペンツールに「髪ベタ用」ってのがあるので
それでガシガシ描いていって、気に入らない線があればアンドゥすればいいので
ここでも作業効率アップ。
STEP6:セリフを入れる
ふきだしを入れて、その中にセリフを入力していきます。
バリュー版のため、マンガ用のフォントがないなと最初は嘆いていたんですが
CLIP STUDIO PAINT PRO のほうに1個フォントが入ってたので
それを使いました。
すごく・・・マンガっぽいです・・・
ネームから見てた人はどういうマンガなのか
さっぱりわからなかったと思いますが、こういうマンガでした(笑)
やはりセリフって大事ね。
セリフのふきだしはいろいろな種類があるので
どうしても再現できない吹き出しは手書き、その他はツールで
入力で十分に機能します。
ふきだしも何気にこれ円定規とか使ってまで描く人いるぐらいなんで
結構技量が必要なんですが、ツールのおかげで作業効率アップです。
STEP7:集中線を入れる
これが結構苦労しました。
何がって、チュートリアルと操作が違う(笑)
試行錯誤して、ようやく集中線が描画できるようになりました。
使い方さえ覚えてしまえばさくっと集中線が埋め込めるようになります。
普通に集中線を描こうと思うとかなり集中力と根気と慣れが必要なので
コマンド一つでさまざまな集中線が入れられるのは
かなりの効率アップです。
まさかウニまで入れられると思ってなかった・・・! ありがたやー
※ウニっていうのは、ドラゴンボールで神龍(シェンロン)がセリフ言うときの
黒い吹き出しで、ウニのとげとげみたいなやつです。
ウニはめっちゃくちゃ時間かかる描画なのですんごい楽~~~(*´▽`*)
STEP8:トーンを入れる
各、コマごとにトーンを貼りこむことができます。
昔使ってたPowerTone は1ページ単位でトーンを貼ってたので
ちょっと操作に戸惑いました。
Comic Studio EX バリュー版は2社のトーンが素材として
付属していないのですが、それでもかなりの数のトーンが
素材として付属しています。
たとえば、1コマ目や2コマ目に使ってる雲のトーンなんて
そうそうめったに使うわけじゃないので、通常はグラデーショントーンや
かけアミトーンなどを駆使して自作で雲の描写をするわけですが
素材として存在しているのでペタっと貼るだけ・・・楽ちんです(*´▽`*)
■まとめ■
ネームから仕上げまで全部デジタルでやってみましたが
さすがマンガ作成に特化したソフトですね、かゆいところに手が届きます。
トーン使い放題ってのが何より素敵(笑)
あとコマ割りの線引きも本当に大変な作業なのでここが
あっという間にできてしまうのもサイコーです。
元々マンガを描くスキルがないと、ひょっとしたらちんぷんかんぷんな
ところがあるかもしれませんが、買ってよかったと思えるソフトです。
ちなみに、Comic Studio EX はバリュー版でもEX 機能は使えまして
・写真などの二次元データから画像化する
・3Dモデリングなどの三次元データから画像化する
・アクション機能(要はマクロ)を備えてる
・連続スキャン機能がある(ペン入れまで紙原稿で描く人には必須機能)
特にアクション機能は便利っぽいので、自分でアクションを作るなり
CLIP 創作支援サイトで配布されているアクションを入手するなりして
より効率化していきたいなと思います。
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購入金額
18,000円
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購入日
2012年09月06日
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購入場所
CLIP STORE
かずや。さん
2012/09/12
リーダーさん
2012/09/12
幼稚園児に何を教え込もうとしてるんですかwww
私もわかりませんよwww