長文の入力には高級キーボードが欠かせません。安物のキーボードで長文を書くと腱鞘炎のリスクがより高いからです。
今このレビューを書くのに使っているキーボードがまさにこれです。静電容量無接点式のキーボード「Realforce」シリーズのハイエンドモデルです。私が買ったのは日本語108キーモデルですが、ラインナップには米国104キーモデルもあります。
以前使っていた黒軸キーボードが時々「E」キーが反応しなくなるので買い替えを検討したのですが、店頭での試し打ちで気に入ったこの機種を買うことにしました。
独特の打鍵感
他のほとんどのキーボードがシリンドリカル形(円筒(cylinder)の内側のような窪みになっている)のキートップであるのに対し、HiProではお椀形になっています。但しスペースキーだけは、円筒形に盛り上がっています。このタイプのキートップは業務用などには見られるようですが、一般ユーザー用としては非常に珍しく、独特の打鍵感があります。
ホームポジションといえば突起があるのが普通ですがHiProにはそれがなく、代わりに「S」「D」「F」「J」「K」「L」の6つだけ他より縁が盛り上がっています。テンキーの「5」はそうなっていません。最初は戸惑うかもしれませんが触覚でホームポジションに合わせるには充分役立ちます。
これを使っていると、長文入力が以前より楽になったように感じます。コーディング用途でも恩恵を受けています(私は以前から日本語キーボードでコーディングをしていました)。
一方で、特殊なキートップの形状からゲーミングには不向きです。そのような用途には、PS/2接続のゲーミングキーボードを買うべきです。PS/2接続に(変換ドングルを使用しても)対応していませんが、できたところでメリットが少ないです。
ケーブルを左右どちらから出すか選べる
USBケーブルを本体の右から出すか左から出すかが選べます。私は画面の左にPCを置いているので左にケーブルが出るようにしています。
専用ドライバは用意されておらず、汎用のUSBキーボードドライバで動作します。PS/2接続には対応していません。最近のBIOSはUSB Legacy Supportがデフォルトでオンになっているはずなので、ゲーマーでもない限りわざわざ別にPS/2接続のキーボードを買ってくることはありません。
シンプルで飾らない
Realforceシリーズは外箱の印刷が簡素でいかにも業務用という雰囲気がありますが、これはHiProにも当てはまります。本体は黒、キーはグレーで飾り気のないイメージです。NumLock、CapsLock、ScrollLockのインジケータは右上の青色LEDです。
この機種には日本語キーボードにつきものの「かな刻印」がないのでよりシンプルでまとまって見えます。日本のPCユーザーのうち9割はローマ字入力だそうな ので、そのような人にとっては問題無いですが、残り1割のかな入力をする層にとっては不便です。かな刻印ありのモデルは、Just MyShop限定モデルとなっています。
なお、メカニカルキーボードのCherry MXスイッチはドイツ製ですが、Realforceのスイッチは日本製です。
Realforceにしてはやかましい
同社Realforceシリーズの他の製品と比べると打鍵音が大きいです。Sound Level Analyzer Liteで簡易な計測をしたところ、Enterキーなどでは強めに押した場合80dB(A特性)を超えることがあるようです。
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購入金額
26,480円
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購入日
2015年06月10日
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購入場所
PCワンズ
aoidiskさん
2016/07/03
この大きさも大事なのかなと思いながら、
いいですよね。
なかなか手の出るものではありませんが
MihailJPさん
2016/07/05
それでも3万の価値はあると思っています。なんといってもプロ仕様ですから。
店頭で試し打ちができる所があったら試してみるのもよいでしょう。
Takahiroさん
2017/01/21
うるさいと言っても中華青軸よりはマシです。例えばこれとか。
http://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?bg=7&...