久保田利伸。この人がいなかったら、日本のポピュラーミュージックに洋楽、とくにブラック系の音楽のテイストが受け入れられるのはずいぶん後になっただろう。最初少しクロ目のフレーバーを掛けたポップチューンででてきて、売れるとともにそのクロさの比率を上げ、我々にブラツクミュージックの良さを布教した彼。
そんな彼のベスト集が「THE BADDEST」シリーズだが、デビュー初期の曲を集めた前作
が「ブラックフレーバーがかかった単なるポップス」に感じられてしまうほど、このアルバムはクロい。それも最初からあったソウルテイストの他に、ラップやヒップホップ、アフリカンなど様々なブラックミュージックのテイストを加えてきた絶頂期のあたりのベスト集が本作、「THE BADDEST II」。アカペラ版の「夢 with You ~A CAPPELLA~」から始まる。本アルバムの最後の方に収録されている通常版?は、クロさがかなり薄められているが、こっちのバージョンはバックがスカスカな分、フレーズの良さ、クロい味が良く出ている。特にブリッジ部分のフレーズの良さが光る。続く間奏のJeff Mironovのギターがリリカル(彼はナベサダとの共演も多いな)。最後のコーラス♪Dream it up, Dream it up/Get some power/Hold me tight, Hold me tight/Stay with me forever♪の「粘り」がイイネェ。
「GIVE YOU MY LOVE」はシンベを上手く使った躍動感溢れるダンスチューン。これ見よがしのオケヒットのサンプラーの乗っけ方は時代を感じるが、今となってはボコーダーの使い方なんかは逆に新鮮。
「MAMA UDONGO ~まぶたの中に~」。久保田がブラックと言うよりアフリカへの傾倒を深めていた時期(4thアルバム“BONGA WANGA”の収録)の曲。サバンナを渡る詠唱のようなコーラスに続いて、パンのような乾いた笛の音を模した音色によるイントロ、パーカッションを主体としたリズム..と単なる「ブラックミュージック」ではない、その芯にある、地球への愛、自然信仰というものまでモノにしようとしている..と言ったらいいすぎだろうか。
ちょうど上昇していくクロさ度合い?とそれに引き替えて比率が下がる一般受けするポップさとのちょうど良いクロスポイント。よく売れ、よく聴きました。音楽界にもcybercatにも強い印象を残した作品です。
【収録曲】
1. 夢 with You ~A CAPPELLA~
2. Dance If You Want It
3. GIVE YOU MY LOVE
4. Love Reborn
5. 雨音
6. Be wanabee
7. High Roller
8. 君に会いたい
9. Indigo Waltz '93 (DEDICATE TO MICHAEL C.HOFFMAN)
10. MAMA UDONGO ~まぶたの中に~
11. Keep On JAMMIN'
12. ふたりのオルケスタ
13. 夢 with You
14. Moving Target
15. Forever Yours (DUET WITH ALYSON WILLIAMS)
「Dance If You Want It」
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購入金額
3,000円
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購入日
1993年09月頃
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購入場所
aimaruoさん
2012/08/23
私的にはKUBOJAHが一番すきです^^
cybercatさん
2012/08/23
>私的にはKUBOJAHが一番すきです^^
おお意外なところをw
久保田はフルコンプなので当然持ってますが..
....で、“PARALLEL WORLD 「Ⅱ」”はいつ出るんだろうか?ww
北のラブリエさん
2012/08/23
このベストはあんまり印象が強くないのですが「Moving Target」が嬉しいです。
cybercatさん
2012/08/23
このネタではくると思ってました!w
>「Moving Target」が嬉しいです。
またコアなトコロをww
ベストとしては少しとっちらかってる感じもありますね。
時系列で並べてくれれば深まるクロさが判って自然だったかも知れませんが...
れいんさん
2016/08/24
ウインナー食べたくなるすす
cybercatさん
2016/08/24