購入したときの感想は同時に購入した17mmの方に書いています。
このシリーズは見口(目で覗く法の端)のゴムが取れてネジ山が切ってあります。
アイピースに直接カメラをつけたりビデオをつけたりできるように豊富なアタッチメントがあります。
また、差込側のバレル(筒)もねじ込み式になっていて、それを外して見口側との間にスペーサーとなる筒を挿入することで焦点距離を変えられる構造になっています。
それ以外にもいろいろとオプションがありシステム接眼レンズとでも呼ぶべきかもしれません。
現在具体的に活用しようとしているのは拡大撮影です。
拡大撮影というのは望遠鏡に直接カメラを付けて望遠鏡を望遠レンズのように使用する直焦点撮影ではなく、望遠鏡にアイピースを付けて像を拡大したものをカメラで撮影する方法です。具体的には月を撮影するなら月全体ではなくクレーターを拡大して撮影する、もしくは惑星を撮影する等です。
この方法で撮影するためには拡大撮影用のアダプターという筒を望遠鏡の後ろにつけて、その中にアイピースを入れて、その後ろにカメラを付けるという方法がほとんどでした。この場合拡大撮影用アダプターの中に入る小さめのアイピースしか使えませんでした。
このHyperionのアイピースは巨大なのでそのような芸当はできません。その代わりにあっと驚く方法を提供してくれました。
まずアイピースの見口のゴムを外すとM43のネジが切ってあります。そこにM43/T2の変換リングを取り付けます。
これでアイピースにTマウントアダプターが取り付けられるわけです。TマウントはM42(P0.75)のネジマウントで、望遠鏡の世界では一般的なマウントです。
カメラにTリング(各社カメラマウント→Tマウント の変換リング)をつければHyperionアイピースにつけられるわけです。
望遠鏡のドロチューブ(フォーカスを合わせるための可動筒)の可動範囲内でフォーカスを合わせるためや、拡大率の調整等のためにカメラとアイピースの間に入れる延長筒もあります。
これらをつなげると拡大撮影ができるというわけです。
この方法は(知っている人には常識なのかもしれませんが)天体写真初心者の私の目からは鱗が3枚ほど剥がれ落ちました。
アイピース単体を望遠鏡に差し込む感覚で下の写真のセットを望遠鏡に差し込むだけでいいのですからとても簡単ですし、外して別のアイピースに付け替えれば即眼視観望を始められます。
実をいうとこのセットが組めるのでHyperionのアイピースを購入したといっても過言ではありません。
Hyperionのアイピースは差込部分が31.7mmのアメリカンサイズなのですが、その一段後ろのバレルは50.8mmの2インチバレルとなっています。拡大撮影のときは2インチで望遠鏡に固定すれば強度的にも安心感があります。
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購入金額
10,000円
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購入日
2012年07月20日
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購入場所
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