バウレ族の祖先が移住してきたその昔、ゴリグレンという神が沼から現れ、
「村に帰って私を仮面に彫り、不幸があったらそれを被って踊るがよい」
と言って水の中に姿を消したという。
それ以来、村の重要人物の葬儀の際や村が厄災に見舞われた時(近年は余興的な場でも)、催される仮面ダンスに、プレプレ、ゴリグレン、パンプレ、パンという4種の仮面たちが登場する。
小川弘著『アフリカのかたち』より引用
かつて漆黒のプレプレのマスクを買い逃したことがある。
縁取りなどの装飾性が一切ない存在感のある仮面だった。
相当な年代物だったのであろう、10万円の値札が眩しかった。
買い逃したとは聞こえが良いが、買えなかったのが実情である。
今でも決して買える値段ではないのだが、いつの日か艶のあるオールドの仮面を手にしたいと思っている。
こちらはそんなに古くはないレプリカの様なのだが、中々風情があるように感じ手に入れたものである。
店の天井近い場所に、これが埃に塗れ飾ってあるのを見つけた時、ずいぶんと胸が高鳴った。
模造品においてすら、神への加護を願い、精霊を宿すようにとの純粋な願いを感じるせいであろうか、いくら眺めても飽きがこない。
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購入金額
0円
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購入日
2007年頃
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購入場所
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