AGPビデオカード全盛期であり、既にNVIDIAとATIという二強体制となっていたビデオカード業界に第三勢力として割り込んできたのがSiSのグラフィック部門とTrident Microsystemsの流れをくむXGI Technologyでした。
初代の製品群のトップモデルとなったのがVolari Duo V8 Ultraでしたが、逆にローエンドを担ったのがこのVolari V3XTでした。
真っ先に投入されたVolari Duo V8 UltraはサードパーティのPowerColor製でしたが、それ以降のシングルチップの製品群はXGIの純正品として発売されており、実際に箱にもXGI以外のブランド名は書かれていません。
Volariシリーズは基本的にはSiS側の設計となるものが中心でしたが、このVolari V3XTに関してはTrident側の流れをくむ製品と言われていました。Tridentといえば、PC-9800シリーズユーザーにとってはオンボードグラフィックチップであったTGUI9680XGi等(あまり性能が芳しいものではなく、「トロイデント」などと揶揄されていました)ですっかりお馴染みであっただけに、個人的には思い入れのあるベンダーでした。
さすがに性能に期待できる製品とは思えませんでしたので、私自身はこのボードはサーバーの出画用として使っていました。約2年半ほぼ休み無く無事に動いていましたので、十分務めは果たしてくれたといえるでしょう。新品で5千円以下というローエンドクラスの製品としては、それだけでも満足するべきでしょう。
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購入金額
4,980円
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購入日
2006年09月17日
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購入場所
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