これはNV30→NV35の性能向上というよりは、NV30で128bit幅であったメモリバスを256bit幅に広げたことが大きく影響しているように思えます。NV30は明らかにメモリ帯域が足りていませんでしたからね。
GeForce FX 5900 Ultraのリファレンスカードでは2スロット厚のデザインとなっているのですが、このASUS製品に関しては1スロット幅のクーラーが搭載されています。もっとも、1スロット幅としてはかなり大型のクーラーであり、隣にカードを挿そうとすると干渉することもありました。発熱を考えても隣のスロットは空けておいた方が無難であったことは間違いないでしょう。
当時のライバルであったRADEON 9800 PROとの比較では、ベンチマーク上は一長一短という程度の差だったと思うのですが、比較的古いソフトの体感速度などはGeForce FX 5900 Ultraの方に分があったように思えます。NVIDIAはある意味力業でパフォーマンスを上げている部分があったのは事実ですが、それだけにどのような使い方であっても極端に苦手な分野というのがなかったように思います。当時RADEON 9800 PRO / 9700 PROも使っていましたが、比較した結果で体感速度が速かったのはGeForce FX 5900 Ultra / FX 5800の方でした。何にでも使うメイン級のPCにはGeForceを、用途が限られていたPCにはワットパフォーマンスに優れていたRADEONをというのが、当時の使い方でした。もっとも、RADEON 9700 PROは比較的PC-9800シリーズとの相性が良かったため、PC-9821Rv20/N20でしばらく使っていましたが。
この製品は当時私の買値でも破格の安さというほど高額な製品でしたが、それだけに当時の使い方では不満らしい不満のない、素晴らしい性能を持っていました。
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購入金額
24,980円
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購入日
不明
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購入場所
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