かつてCreative SoundBlasterシリーズを中心に、MIDI音源をドーターボードによる増設で搭載することが出来るようになっていたサウンドカードがありました。多くのドーターボードはコネクタ仕様をCreative製WaveBlasterに準拠させていて、それぞれに互換性がありました。
現在であればソフトウェアによるMIDI音源の方が音色の豊富さやエフェクトの多様さなど、多くの点で上回ってしまっているためにこのような製品は見られなくなりましたが、当時のPCの性能ではハードウェアでなければ一定の音質を確保していて十分な性能・機能を持つ製品は作ることが出来なかったのです。
ただ、当時はハードウェアであっても、General MIDI Level1に対応させるのがやっとという製品が多く、本格的にMIDIによる楽曲再生を楽しめる製品は極めて限られていて、YAMAHA DB50XG及びそのシリーズモデルか、このRoland SCB-55、あとは一部に根強い人気があったKORG AG-WB程度だったでしょうか。
SCB-55は単純な性能ではベストセラーMIDI音源モジュール、SC-55mkIIと同等のものです。ただ、どういうわけか日本国内では正式に発売されることがなかったため、入手性という意味では他の2つと比べると劣っていました。
私は元々SC-55mkIIを使っていましたので、PCに内蔵できて手軽に使えるSCB-55は気に入って愛用していました。なにしろ当時のGS音源向けデータに対する親和性は最高でしたので。外付けでSC-88を入手した後はあまり使わなくなってしまいましたが…。
ちなみにSCB-55はNEC PC-9801-118、QVision WaveStar、Terratec DMX 6 Fire 24/96、TurtleBeach MontegoIIにおいて正常に動作することを確認しています。
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購入金額
500円
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購入日
不明
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購入場所
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