レビューメディア「ジグソー」

Adobe Cloudsの導入に際して購入したDTPソフトの教科書

 もともと「InDesign」はDTPソフトとして注目していたものの、本体だけでも約9万円と高く、購入に二の足を踏んでいたところ、Adobe社が「Adobe Creative Cloud」という月額単位でAdobe社のCreative Suiteの製品を使えるようになるとのことで、申し込みました。
 そのなかには「InDesign」も含まれており、さっそく使ってみたところ、以前のAldus社時代の「Aldus PageMaker」に似た部分と、Quark社の「Quark XPress」などのDTPソフトを折衷したようなソフトで、操作体系がかなり独特の、どこかが何かのソフトに似ているような感じでした。
 そこで、これは教科書がなくば実際の使用から遠ざかり、月額がムダになってしまうと考え、こういったコンピュータのソフト関係の書籍に強い、東京はヨドバシカメラAKIBA店の書籍コーナーで、7~8冊近くの似たような、それでいて細かく中身を見るとまったく方向性の違う書籍を見比べてみた結果、派手さやユニークさには欠けるものの、むしろそこが教科書としては魅力的であり、かつまた雑誌やカタログ、縦組みなど、今後、私の興味範囲に広がりそうなところで、丁寧な解説があったため、最終的にこの本を選びました。

 内容はオールカラーであるため、割高な感じがするかもしれませんが、逆に言えば、画面に表示される内容と書籍の内容が一致しているため、次の操作が何かを迷うことはありませんでした。
 私の場合は、いきなりこんな台割・レイアウトで作りたいものがあったので、解説を読みながら、解説のとおりではない別の内容を作ってしまいましたが、書籍の冒頭のほうに、この書籍で学習を進めていくためのサンプル素材やDTPのデータそのものが置いてあるURLが示されており、その点でも、実際のデータを目の前に展開しながら進めていけることも、この書籍を選んだ理由です。

 見た目は渋さのほうが強いものの、しっかりした内容であり、そして実用的でこのInDesignで作ることになりそうな内容、雑誌、カタログ、2色刷り書籍などなどの作り方が説明されているので、初心者から中級者へとステップアップしたい人に、基本の1冊として、ぜひお薦めです。
  • 購入金額

    2,940円

  • 購入日

    2012年05月頃

  • 購入場所

    ヨドバシカメラAKIBA店

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